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第三十一話 悪魔たちの訪問

今日は平日。

だが俺は家にいた。学校自体が休みなため保健室も空いてない。

颯太の面倒があるためバイトは仲間に代わってもらったのに。仕事が増えそうだ。


「ふふーん」

「結構綺麗にしてんのな」

「お邪魔してます」


本当にお邪魔だから困る。

折角の休日が急遽出勤になったレベルでやる気が起きない。

もうどうでも良くなってくる。


「なんで俺の家に?狭いだろう?ファミレスでも言ってドリンクバー耐久してこいよ」

「間宮いないと詰まんないし」

「俺はそんなエンタメ性に長けた男じゃない」

「狼斗さん。洗濯物はここでいいですか?」

「助かる時雨」

「なんでいいんちょーだけそんな優遇されてんだよ」

「時雨は家事とか色々やってくてるからだよ!」

「おれもやるぞ」

「洗い物手伝ってくれるか」

「おうよ!」

「んで、そこのお二人さんはなにを?」

「……応援!」


しばらく考えた結果これか。無能すぎる。


「加羅忍は?」

「この場にいるだけで高級感出ませんか?」

「それ自分で言って恥ずかしくない?」

「ちょっとお茶目しただけじゃないですか」

「お茶目はいらないんだよ。世の中仕事出来なきゃ追い出されるだけだぞ」

「言葉に力が篭ってる!」

「バイト掛け持ちしたかったのに」


時間が短いのと慣れない仕事に悪戦苦闘した結果クビになったのは苦い思い出。

それ以来塗装屋とカフェのバイトだけにしている。

あのハゲ絶対許さない。


「男なら居るだけでいいが女は働け」

「こういう人が日本政治に異を唱えるんですよね」

「少なくともここは俺の家だ。働かない奴は出てけ」


元々広くもない家に五人集まれば狭い。

リビングと俺の部屋だけなら人がいるスペースはあるが面白くはないだろう。


「あ、ゲームある!やろ!」

「お前ゲームしに来たんじゃなかろうな」

「違うよ?今目についたからやろうとしてるだけ」

「……大人しくしてるなら許す」

「うん!してる!」


十六夜はゲームを起動させるとルンルンでコントローラーを持った。


「ご苦労さん」

「本当に疲れる。なんでこんな苦労しないといけないんだ」

「まあまあ、急に押しかけて悪いとは思ってるって」

「なら玄関出た時に全員笑顔だったのは?」

「邪魔しちゃわりーなーと思いつつ悪戯心が的な奴」

「朝から玄関前で騒ぎやがって」


と夏鈴だけに愚痴を零したって仕方ない。

俺の家だし颯太は完全に馴染んで加羅忍の膝の上だし俺は自由に動ける。

それだけで大分違う。

皿が洗い終わるとゲーム中の十六夜のもとへと向かった。


「間宮ここクリア出来ない!」

「ん?チュートリアルもチュートリアルだな。難易度何にした」

「ハード」

「そら無理だろ。経験者でも詰むところ詰むからな」

「間宮さん、お手本を見せてくれませんか?」

「出来ないなら他のゲームすればいいのに」


コントローラーを受け取りコンテニュー。

キャラコントロールの練習か。操作は覚えているから問題なく倒せる。

カウンターの構えを取り相手が物理攻撃をしてくるまで待機。そうしないとこっちが怯んで確定被弾する。


「カウンターなんて出来るんだ」

「お前一個前のチュートリアル飛ばしたろ」

「ううん。普通に倒した」

「だからだろ。このゲームはカウンターは良く使う」


カウンターをしたらコマンドから魔法を選択。

基本的になんでもいいが弱点が一番効果がある。

目の前のロボットに向かって雷の魔法を放った。


「おお!五百ダメージ!あとミリだよ!」

「揺らすな」

アビリティ技で『インフィニットストライク』という一撃必殺レベルの攻撃を選択。

あとは放置で……


「勝った。凄い!わたし二回も負けたのに」

「あいつ物理攻撃に防御ダウンと出血持ちだから食らったら即回復しないと負ける」

「慣れてますね。一度もコントローラ見ることなく倒しましたもんね」

「アクションゲームするのに一々見てられるか」


そんなこと出来るのはターン制のゲームだけだ。


「狼斗さんの中学時代はほとんどゲームでしたからね」

「反抗期だったんだ」


何度電源をぶち切られたか数えるのも面倒な程に言い争いをし喧嘩した。


「颯太くんの誕生日によりこの綺麗な方の間宮が生まれたんだ」

「お前を今すぐ汚してやろうか。物理的に」

「そんな.....それはもっと親しくなってから。ね?」

「マジトーンで言うのやめろ。反応に困る」

「いやーんえっち」

「グーで殴りてぇなー」


そしてそこでスマホを構える傍観者達。

止めろ。そんな子の成長を見守る親感を出すな。


「少し前までは触れようともしなかったのに今では自分からグーで殴りに行くんですね」

「殴りに行ってるのに捉え方ポジティブ過ぎる」

「手繋ぐ?」

「繋がない!指を絡めてくるなぁ!」


するりと指を絡める十六夜の手を跳ね除けるとコントローラーを握り直した。

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