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第終章 決戦の果てに手に入れるものとは?

放課後、誰もいないはずの保健室に今回の学年末試験総合一位がいた。

他の三人とは事前に話がついたんだろう。

ついてないなら俺は永遠に姿を消そう。誰も見つからない場所に逃げるんだ。


「お疲れ。そしておめでとう。時雨」


黒髪をまだ冷たい春先の風に揺られた時雨の青い目は今にも涙を流しそうだった。


「狼斗さん!私......やりました。一位になれました!」


我慢の限界だったのか時雨は俺に抱き着くなりぽろぽろと涙を流し始めた。

俺の背中に回される腕はいつもより力が籠っているように見える。


「よく頑張ったな。まさか学年一位になるとはな」

「はい!副教科まで勉強した甲斐がありました!」


今回の勝負の分かれ目はこの『副教科』にある。


「ま、俺たちが主要科目やってる間も横で副教科勉強してたもんな」

「多分。皆さんはそこまで考えてないと思ってましたから」

「だろうな。俺は分かってたが頭が足りなかった」


俺がもっと普段から勉強したらどうなってたか分からない......いや、それでも全教科満点は不可能だ。

今回のテストだって七七八点だったし。満点には程遠い。


「あーそういえば時雨は俺となんも約束してなかったよな」

「時雨は?皆さんとはなにかしてるですか?」

「そういう意味じゃない。なにも約束してないってのを言いたかっただけだ」

「そうですね......でもなんで言うこと聞くってなってるんですか?跳ね除けられましたよね?」

「あーいやそれは......」


加羅忍と夏鈴と約束した手前、他二人が一位となった時にはぐらかすのもなという少しばかり芽生えた良心なんだが......どう説明するか。


「なら要らないな。学年一位になるまで頑張ったからなにかしてやれないかと思ったが。その反応なら必要ないよな」


立ち去ろうとする俺のセーターを時雨が控えめに握った。

振り返れば顔を真っ赤にして息も途切れ途切れの時雨の姿が。

その状態プラス上目遣いは普通に刺さるから止めてくれ。


「私と......付き合って......ください」

「俺は女子が嫌いだ。言動が未だに分からずなにを考えてるかも当然分からない。笑ったと思ったら泣いて、泣いたと思ったら怒って。情緒が不安定で先が読めない。散々暴言を吐き続けた俺にまだ構うのだから怖い。俺は、時雨たちの気持ちを理解出来てない」


これが今まで俺が時雨たちのアタックに答えなかった理由。それが分からなきゃまた同じことを繰り返すと思った。いつ心変わりするか分からない。もしかしたら俺が折れるまでの競争なんじゃないかと最初は考えた。そして折れた時にネタバラしをして離れていくのかと思った。

最初はその考えが念頭にあったから気楽に過ごせた。


「でも日を追うごとにその考えが通らない行動が増えた。俺と添い寝したりキスしたり。一緒に出掛けたりくっついたり」


本当に意味不明な行動。でも一貫性はあった。

だからこうしようと思う。


「俺に女子は怖くないって教えてくれ。時雨」


ドキドキと心臓が痛い。耳は熱くやって顔にも熱気が籠る。

確率は『100パーセント』って分かっていてもやっぱりこの瞬間は緊張するのか。


「よろしく......お願いします」


もう一度見た時雨は大泣きしていた。

これは完全に裏話ですが、この小説はストックが必ず10あるようにしてました。


だからなに?と思うかもしれませんが、来たる仕事を10個まで先に進まてあったとすれば凄くないですか!?


この最終話も10月11日に書いたものです。

明日からまた新作執筆に向けて準備を進めています。


サボり癖のある私ですがこれだけはと守ることが出来ました。偉いぞ私。


さて、長話になってしまいそうなので次回予告をば。


次回作はTwitterでも言った通りファンタジーです。

私の今までのファンタジーは『わーつおい。すごーい。にんきものー』でしたが次回作は少しばかり挑戦したいと思います。


俺TUEEEEはオマケにしてギャグや、ギャップを使って書きたいなと思っております。

上手くいくかは私自身も分かりませんがまだまだ自分の色がついていない今、やるべきだと思いました。


それではまた次回、

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