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序章



ルアナ王国大聖堂。

荘厳な雰囲気の中、神問いの儀式を行なっている者がいた。

1人の男は波打つ金髪を持ち、儀礼用の神剣に手をかけている。その身には神を降ろしたかのごとく静謐で揺るぎない光を瞳に宿し、神剣は清浄なオーラを聖堂内の隅々まで放っている。

清浄過ぎるオーラは、ただの人の身には苛むように突き刺さる。

表情を変えることはないが、尋常でない汗が全身から吹き出している。

もう1人の男は、この光が大聖堂から外に漏れぬ様結界を敷き続けながら、ただ見守り続ける。

しばらくして、光が収束していく。

清浄なオーラが完全に収束した後、金髪美青年ーシオラオースは髪をかきあげる。

「ほら、俺はいい人だろ?だからお前の望みどおり、聞いてやったよ。それが交換条件だろ?」

もう1人の男ージーンは、硬い表情変えずに、シオラオースからその内容聞いた。



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