ーn+1日目、朝ー
自分自身、どうストーリーが進んでいくのか分かっていません。
あたたかく見守ってやってください。
朝日が、差し込んでいる。
木々のこすれる音、鳥の声だけが聞こえる。
私は、ゆっくりと体を起こした。
この村には、私以外、ヒトがいない。
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人狼ゲームは終わった。
人狼側の勝利だ。
私は最後、1/2の賭けに負けて、同じ“人間”を殺してしまった。
今、この村には、私と人狼の二人だけ。
ーーーどうして、生きているのだろうか。
人狼と人間が同数になればゲームは終了だ。人間は人狼に喰われ、人狼が生き残る。
じゃあ、どうして?
「あ。目、覚めたんだ。」
ひとり、青年が部屋に入ってきた。いや、青年ではない。人狼だ。少しだけ大人びているような、幼いような。
「どうして、」
「ほら、水汲んできた。顔洗って待ってて。」
朝ごはん作ってくる、と青年は言い、足早に部屋を後にした。
どうして、生きているのだろうか。
あの子は、私たちの仲間を、家族を、容赦なく食い殺してきた狼だ。
あの子は、私たちに騙り、私たちを騙して惑わした狼だ。
私も、いずれ、殺される。
力が、抜けた。
ここでもし私が小説の主人公などであれば、必死に逃げようとするのだろう。
だけど私は、気が抜けてしまった。
逃げられるわけないではないか。人間と人狼が同数になればゲーム終了。それは、同数になったらもう人間に勝ち目がないからでは無いか。
ここで、喰われるんだ。
じゃあ、もう何も、何をしても、意味が無い。
私が全てを諦めたところで、朝ごはんのいい香りとともに、青年は来た。