春の宵一刻。その価値は・・・値千金。【春の詩企画】
程よい陽気を昼間はもたらし、夜には程よい冷気で心地よい眠りをもたらす春の夜。
眠らずに宵の外界に出れば、花が咲き誇り、空を見上げれば月が柔らかく辺りを照らす。
月の光に映える花は美しい。蕾が緑と花の色を混ぜて膨らむ様は、素晴らしい息吹を感じさせる。咲く花は多くのものが美しいと感嘆することだろう。
されど花が咲くことだけが美しいのではない。
気温の変化がもたらす雨や霞が花を落とす。重い空気が花の香りも地に落とし、景色のみならず楽しませる。
あるいは散り落ちた花びらが敷きつめられるさまも美しい。
刻一刻と変わる中、様々なモノを見せて味わせる春の宵。それまさに値千金。
本作は「春の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)
漢詩。
蘇軾・詩『春夜』春宵一刻直千金というフレーズをモチーフに書いてみた。
漢詩において春の夜は、男女の仲・・・恋情を綴ったものだという。それも納得だが、自分は日本人だから、日本人の価値観で書いてみた。
……でも、なるほど、儚い春の花は女性をよく表すなぁ……なども思ったり。でも、男にもそういう人はいるんだけどな……。
儚い時期に性差は無いのかも。




