No.4
No.4
グローリア内に存在する町のひとつ『アコル』。
この町は渡界者が一番最初に降り立つ場所でもある。
アコルは黒い尖塔のように立つ『高殿の搭』を中心に放射状に作られた石造りの家が多く立ち並ぶ町。
その町の外れには、獰猛な獣やモンスターから町を守るために、高き外壁が築き上がっている。
町の特産はこれと言ってなく。町から程なく歩いた場所には、小さな『聖地』が存在する。
そこから渡界者や町の腕自慢の者が『聖地』の星力対策を取り。資源を確保している。
また町の北側には霊峰『竜神山』と呼ばれる。かつては竜が住んでいたとされる、万年雪が残る山がある。
その山から雪解けの水が町の水源ともなっている。
そんな牧歌的な雰囲気を持つアコルの町に竹籠を背負い。肩掛けバックを持ち。片手にはゴミを摘まむ取るためのトングを握り。道端にゴミが落ちていればそれを喜んで拾い。もう片手には配達先の書かれた地図を見ながら町を右に左に歩き回る男がいた。
「いや~なかなか遣り甲斐の有るお仕事ですねぇ。おや、あそこにもゴミが。これはいけませんね。拾っておかなければ」
ゴミをまるで宝物を見つけたかのように駆け寄り。トングで摘まみ拾っては背中の籠に入れていく。その傍ら。
「次はお宅は……ああ、あそこですね。御免下さい。お届け物を配達しに来た配達員です」
シンが玄関先で家の中に居るものに聞こえるであろうぐらいの声を出しす。
中からはシンの声が聞こえたのであろう。「ちょっと待ってね」、と言う返事を返す声があった。
シンは声を聞き。玄関先でしばらく、約十分ほど待つと。中から恰幅のよいおばc、いや、失礼。麗しき妙齢の女性が玄関を開け現れた。
「お待たせしてごめんなさいね」
「いえ、それほどお待ちはしていませんので。こちらがお届け物になります。ご確認の上。こちらに受け取りのサインをお願いします」
「はいはい。あら? これキルケーの兄さんからだわ。いやだわ珍しい。あの兄さんが何か寄越すなんて。いったい何かしら?」
妙齢の女性は荷物を受けとると、受け取り表のサインをせずに、その場で荷物の中身を確認し出した。
シンは受け取り表を差し出したまま変わらずのキツネ顔で、女性がサインをしてくれるのを待った。
「まあまあ❤ 兄さんったら最新の美容液『スライムジェルEX』を送ってくれるなんて! これ高価なものなのよ」
「そうなのですか? ところで申し訳ありませんが、ご確認がお済みになりましたらこちらにサインを頂けないでしょうか?」
「あら? ごめんなさい。すっかり忘れてたわ。はい。これで良いかしら?」
「承りました。ああそれと不躾なご質問で申し訳けないのですが、よろしいでしょうか?」
「あらなに? もしかして年齢? ダメよ女に年の話を聞いちゃあ。え? 違う? お一人とかそう言うの? これでもバカな亭主が一人いるわよ。そんなが要るようには見えないですて? もういやねぇ! お上手なんだから!」
はっきり言ってシンは「よろしいでしょうか?」の後から一言も喋っていない。女性が一人で喋っているだけである。
シンの方も女性が喋っている間は制止画像のようにピタリと表情を崩さず固まっていた。
そして女性の話が一瞬の戸切を見せるとすかさずシンは口を挟む。
「こちらに不要になりました品等がございませんでしょうか?」
「要らないもの? 何するのかしら?」
「私、配達員の傍ら清掃員も兼ねておりまして、ご不要なものがあれば、無料でお引き取りいたしています」
「まあ! 無料で!」
シンは『無料』の部分を少し強調して言うと、女性は声を上げて驚く。
「それってどんなものでも?」
「はい。但し犯罪に荷担するようなものでなければですが」
「あらじゃあダメね。うちのダメ亭主でも引き取ってもらおうかと思ったのだけれども」
女性は「おほほほ」と、冗談なのか本気なのか分からない笑いをした。
それから「なにか要らないものなんか有ったかしら?」と、考え込んでいるところに。
「あらお隣さん奥さん。ちょうど良かった」
女性が隣の家から出てきた同じく妙齢な女性に声をかける。
「あらなぁに? おとなりさん」
「この人配達員さんなんだけど。同時に清掃員さんでもあるんですって」
「へぇーあらほんと。それに地図製作員までやってるじゃないの。大変ねぇ」
「それでね、この人うちに届け物をしてくれたんだけど。その荷物が私の兄さんからだったのよーーー」
女性の話は長い。しかも取り分けおばc、ではなかった。妙齢な女性達ともなると本題になかなか行かないものである。
そしてシンはその間も静止画像のようにピクリとも動かず待ち続けていた。その時間約二十分……。
「ーーーでね。あっいけない、忘れてたわ。この配達員の人が家に有る要らないものをタダで引き取ってくれるそうなのよ」
「あらタダ!? タダでいいの!?」
「…ええ、構いませんよ。但し犯罪に荷担するようなものでなければですが」
若干固まっていたために返答に遅れたが、シンは届け先の女性に説明した通りの言葉をもう一度言う。
後から現れた女性はしばらく考えてから自宅へ戻ると告げると。五分もしない内にボロボロの布地を両手一杯に抱えて持ってきた。
「これ当て布にしようと取って置いたものなんだけど。これでもいいのかしら?」
「はい構いません。要りようで無ければこちらで引き取らせていただきますが?」
「ああ良いわよ良いわよ。どうせこんな布すぐに貯まるんだから。持っていってちょうだい」
「では遠慮なく。それでは私はこれで失礼させて頂きます」
これ以上は収穫がないと判断したシンはそそくさとその場をあとにした。
シンがいなくなったその後も女性達はお喋りを続けていたのだった。
「……ふぅ、籠一杯に出来ましたか。『高殿の搭』にまた戻って、新しい籠を頂いてこないと」
シンは体を解すように歩きながら『高殿の搭』に舞い戻っていく。その回数既に十往復はしていた。
「届け物をしながらゴミ回収はやはり当たりでしたね。あと三件。この分ならもう五回は籠を一杯に出来ますね」
変わらぬキツネ顔のせいで表情は今一つ分からないが、シンの言葉から嬉しそうなニュアンスが漂っていたので、好調であることが嬉しいのであろう。
「現実では中々こうは行きませんからね。まさに仮想現実ならではなのでしょうね」
ファンタジー要素は有るが現実と同じと謳い文句を語る『栄光を残せし世界録』なのだが、シンにとってこれくらは出来事は非現実と変わらないと言う。
まったくこの男は日頃どう言った生活をしてるんだ? おばちゃんの話が途切れるまで待とうなんて精神は驚嘆するぞ。しかも上手く流れを掴んで逃げれるなんて……はっ!? こほん。失礼した。さて、そんなシンの行動を偶然見ていた者が、自分以外にも居たのであった。
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【ROR】ここはみんなの雑談広場【掲示板】No.262
※次のスレットは990を踏んだ人が立てましょう。できない場合はきちんと誰かにお願いすること。
※相手への誹謗中傷は止めること。
※グロ映像を貼るときはきちんと前置きすること。
※とりあえず以上のことを守って楽しく語ろう。
※過去スレはこちらから≫No.1~No.261
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573:名もなき渡界者さん
≫564それならイルバの町の近くにある聖地がいいな。門の中に入って数時間も粘れば落ちる。
574:名もなき渡界者さん
なにか割りの良いクエスト知らない?
575:名もなき渡界者さん
≫564聖地内のモンスターは出てくる種類が違うけど、鉱物系なら同じものを落とす可能性があるよ。
576:名もなき渡界者さん
≫574討伐系が良いぞ。アイテム泥していらなければ売れるぞ。
577:名もなき渡界者さん
≫573≫575ありがとう。がんばって集めてくるよー。
578:名もなき渡界者さん
≫574むしろ俺が聞きたい(泣)。「そこの受付のNPCの人。割りの良い仕事紹介してください」って言うと、決まって変なの来るんだけど。なにこれ? 仕様?
579:名もなき渡界者さん
≫578ああそれな。向こうとしては塩漬けのクエストを消化したいから、そうした質問してくる奴に振ってるらしいぞ。
それと、NPCと言うと向こうの人は怒るぞ。好感度下がって仕事回してくなかったりするからな。現地人。もしくはその人の種族名を言った方がいい。
【ROR】はAIの出来がかなり良いからな。一昔前の一定の受け答えしかできないNPC、何て思ってバカにしてると痛い目見るぞ。
580:名もなき渡界者さん
うわぁマジか……。やっちまったわ。だから買い物するときに品物なかったり。態度悪かったりするのかな? どうしたらいい(泣)
581:名もなき渡界者さん
誠心誠意謝って誠意を見せろとしか言えない。機械を相手にしてるんじゃなくて、人を相手にしてると思って接しろ。
582:名もなき渡界者さん
なあ、『配達員』『清掃員』『地図製作員』って割りの良いクエストだったけ?
583:名もなき渡界者さん
いきなりだな。その三つはお使いクエストのやつだよな? 何処の町にも必ずある。ならクエスト内容は良さげに見えるけど、中身は地獄だぞ。
584:名もなき渡界者さん
『配達員』。ランダムで壊れ物が入っていて、ちょっとした扱いですぐ壊れる。外側からでは壊れ物かどうかもわからない。
しかも受け取りのおばちゃんが中々家から出てこない上に、判子も中々押してくれない。プラス無駄話を長々とを聞かされる。地獄だ。
『清掃員』。ごみが落ちていると言う割りにはそれほど落ちてなく。籠一杯にごみを集めるのに苦労をする。
また町にいる子供たちがイタズラしにきて、集めたごみを持ち去っていく。そうすると一からやり直し。地獄だ。
『地図製作員』。町を歩くだけでお金がもらえる楽な仕事。等と思っていると痛い目を見る。
依頼内容に『ただし正確な地図が欲しい』と書いてある。ここがネック。
町には大通りの他にも脇道細道なんかがある。そこも通らないと『正確な地図』として認めてくれない。
しかもそうした場所にはこわ~いお兄さんたちがたむろしている。絡まれるのを覚悟で通らないと地図が作れない。
しかし彼らにはお金を渡すと無条件で通してくれるぞ。
だがしかし! 『正確な地図』が作れても、金銭的部分ではマイナスなるので、これも地獄だ。
以上がお使いクエスト三地獄編だ。他にもあるので探してみよう!
585:名もなき渡界者さん
まあ、この通りだな。今じゃやる奴はいないクエストだな。で、これがどうかしたのか?
586:名もなき渡界者さん
あ、説明ありがとう。一応中身は俺も知ってる。いや、な。今そこにその三つを受けてる人がいたから、新規プレイヤーが知らずに受けてんのかなって、何の気なしに見てたら。スムーズに依頼こなしてるんだよ。だからあのクエストって割り良かったかったけっと思ってさ。
587:名もなき渡界者さん
はあ!?
588:名もなき渡界者さん
スムーズにってどうやって!? 俺『配達員』やったことあるけど。届け先のおばちゃんはなかなか出てこないわ。荷物を確認してもなかなか判を押さないわ。関係のない無駄話を永遠と聞かされるわ。話し切って次の配達先に向かおうとしたら、ぐちぐちと文句を垂れ流してて、肉体的にも精神的にも嫌になったクエストだぞ!? それが割りが良いってどんな方法だよ!?
589:名もなき渡界者さん
え? ええっと、配達先に着いたらひたすら玄関先で待ってたな。その間買い物してたから十分くらい? したらおばちゃん出てきて、そっからも三十分くらい玄関先に居たぞ。途中近所のおばちゃんも増えてたな。ああそれと、その後から来たおばちゃんから大量の布をもらってたぞ。それを籠に入れてたからゴミとしてもらったのかもしれない。
590:名もなき渡界者さん
信じられねぇ……。どっちがって、どっちもだけど。よくそんな長い時間見ていられたな。三~四十分っておばちゃんの話の中では短い方だけど。やっぱ長げなぁ。俺には無理だわ。
591:名もなき渡界者さん
買い物してたからそれほど長く感じなかったけどな。で、これどう思う?
592:名もなき渡界者さん
呼び出して出てくるまでは同じとしても、三十分で切り上げられた!? あのおばちゃんの話をか!? どうやってだ!? 二人もおばちゃんがいて抜け出すことなどさらに不可能にーーーはっ!? ま、まさか!?
593:名もなき渡界者さん
ど、どうした!? ≫592何か分かったのか!?
594:名もなき渡界者さん
も、もしかしてだが、おばちゃんを二人にすることにより。会話する対象を配達員ではなく。そのおばちゃんに向け。長話を聞かずに済んだのではないのか?
595:名もなき渡界者さん
な、なんだってーーー!? そ、そんなことが可能なのか!? だっておばちゃんが二人だぞ! 下手をすれば、二倍の無駄話を聞かされるはめになるのではないのか!?
596:名もなき渡界者さん
わからん。これはもしかして検証の価値があるのかも知れない。誰か、やる奴いないか?
597:名もなき渡界者さん
断る。
598:名もなき渡界者さん
あの長話が短くなるかもであって、それでも三十分以上聞かされるのは苦痛。
599:名もなき渡界者さん
上に同じ。
600:名もなき渡界者さん
言い出しっぺの≫596やるべき。むしろやるべき!
601:名もなき渡界者さん
俺だってやだよ! その人がまたそのクエストをやって要るのを見かけたら報告してくれ。暇があれば見に行くくらいはするから。
602:名もなき渡界者さん
ラジャー。ええっとね。受けてた人は白髪? 銀髪? ぽい色で長髪を後ろで縛ってる人。顔が特徴的な狐顔の人だからすぐわかるんじゃないかな。
603:名もなき渡界者さん
プレイヤー名は?
604:名もなき渡界者さん
遠かったからそこまでわかんない。
605:名もなき渡界者さん
んじゃ、わかるまで仮の名前で、キツネさんって呼んでおこうか。
606:名もなき渡界者さん
意義なーし。
607:名もなき渡界者さん
ノ
608:名もなき渡界者さん
ノ
609:名もなき渡界者さん
ノ
(以降別の話題へと切り替わっていく)
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奇しくもシンの呼び名が現実的と同じ呼び名となった瞬間であった。
そしてその件の人物はと言うと。
「おっさん。ごみ集めてきたぜ!」
「ご苦労様です。おや、これは凄い。籠一杯にされたのですね」
数人の子供達がシンが背負っている籠と同じものを持って現れた。
その籠は中身一杯になっていた。
子供達はその籠をシンへ渡すと。にへらと笑う。
その笑い方はどう見ても子供の笑い方ではなかった。贔屓目に見ても悪党がニヤニヤと、下卑た笑みを浮かべていると言った方が適切である。マジで子供が浮かべる顔じゃねえな。
「へへへっ。オレたちに掛かればこの通りよ。それより。例のブツをくれよ」
「わかっています。ですが今手持ちがなく。すぐにと言うのは……」
「ああん!? 約束がちげぇじゃねえか! ごみ持ってくればブツをくれるっていたのはおっさんだぞ!」
シンの言葉に子供達の目付きが一斉に変わる。
純粋な子供の瞳を初めからしていなかった子供達であるが、人を殺すことすら厭わないと言うように殺伐とした瞳をし出した。
シンはそんな剣呑とした雰囲気を出した子供達相手に怯むこともなく。平然と受け流すように子供達を落ち着かせるように話す。
「先ずは落ち着きましょう。私は何も貴方達に対価を支払わないとは言っていません。今この場で対価を支払うことが出来ないと言っているのです」
「それは寄越さねえと言ってるのとどう違うってんだ! おっさん、あまりオレたちをナメてっと痛い目見るのはおっさんの方だぞ。いいからブツを寄越しやがれ! オレたちにはブツが足りねえんだよ!」
リーダー各の子供が声をあげシンを脅すと。取り巻きにいる子供達も同調するかのように、物騒な言葉を吐き出した。
「ケラケラケラ。ヤっちゃう? ねえ、ヤっちゃうの? ヤっちゃうの!?」
「嘘と裏切りにはしししし死し四シ4Cィイイイイイ!」
「ハァ、ハァ、ハァ、足りね……足りねよ。たりねえよおおおおおお!!」
…………薬物中毒者の患者にこんな症状をする人がいた気がする。明らかに子供がしていい反応ではない。
ドン引く様な子供達の態度にも涼しい顔色のままのシン。
「いいえ違います。お渡しするための対価を用意できなかったのは、私の落ち度。皆さま方がゴミを収集してきてくださるスピードが、私が思っていた以上に早かった為なのです。ですので直ぐにお渡しできないと申しました」
シンの言葉に危険な雰囲気を孕んでいた子供達が止まる。
そしてシンを訝しげに見て。
「どう言うことだ? オレたちがもっとのたくさとごみを集めてるとでも思ったのかよ?」
「いいえ。それも有り得ませんね。皆さんはこの町に住む方達。私などよりも早くゴミを収集してくださるのは理解しています。ですのでお声を掛けさせて頂きました」
「……ふん。ここはオレたちの町だからな」
シンが『清掃員』の腕章を着けていたので、からかい半分でイタズラしに行った子供達。
しかしシンにイタズラが成功することもなく。おめおめと帰ろうとしたところで、シンに呼び止められる。
シンは子供達にゴミを集める手伝いをしてくれないかと言う。
何を言っているんだと訝しむ子供達に、更にシンは子供達に対価を用意すると告げる。
その対価の内容を聞いた子供達は一にも二になく頷く。その後シンから空の籠を貰うと、一目散にゴミを集めに行った。
そんな普段から悪タレ小僧どもと、大人に罵られる子供達であったが、シンが自分達を誉めて要るとわかると、悪態を吐きながらではあるが、照れ臭そうな顔をするのであった。
そしてリーダー各の子供がシンの言っている言葉をようやく理解した。
「なるほど。だから用意できなかったか……。おっさんがブツを用意する前にオレたちが来ちまったから」
「ご理解頂けて何よりです」
シンは子供達に対して恭しく頭を下げる。
子供達の方も約束のモノがきちんと手に入る事が分かると、落ち着きを取り戻した。
「で、いつ用意できる。言っとくがいつまでも待てるオレたちじゃねえぞ」
「承知しています。持ってきて頂けたこのゴミを、『高殿の搭』に持っていき。換金致しましたら直ぐにでも」
「……わかったそれまでは待ってやる。だが、約束を違えたら…………わかってるだろうな?」
ドスを効かせた声で脅すリーダー各の子供。それに黙って頷くシン。
彼らはゴミの入った加護を担ぐと『高殿の搭』のある場所へと向かって行く。
なんだろうなぁ……子供の会話じゃなくて、ヤバイ現場を偶然見てしまったって感じになるなぁ。ほら、『ブツ』とか隠語使ってるし。なにを渡すか知ってる身としても、やっぱりヤバイ現場にしか見えないなぁ。ハア、最近の子供は恐ろしいわ。(ぶるぶる)