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一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート)

一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 浮船

作者: 一 茜

それではいってみよー


くらませる

雲を鵬翼(ほうよく)

切り裂いて

浮き出る月を

壟断(ろうだん)小夜(さよ)



《私の真面目訳》

(月を)隠して居場所をわからなくしている

雲を飛行機の翼は

切り裂いて

空に浮き出ている月を

1人独占して楽しむ夜



《脚色した現代語訳(語り口調)》

月を隠している雲を飛行機の翼は切り裂いていきます。雲を抜けると地表からは雲で見えない月が窓にはあり、それを独占しているような気持ちもします。



《一応の解説》

くらませる=眩ます+る(存続の助動詞)


眩ます

居場所をわからないようにすること。


鵬翼

(おおとり)の翼。鵬は中国で伝説となっている鳥でとても大きい。そこから転じて、飛行機の翼を表すようになった。ここでは「飛行機の翼」の意味。


壟断(ろうだん)

利益や権利を独占すること。故事成語の1つ。


小夜(さよ)

「夜」と意味的な違いは無い。でも1文字増えるうえに、少し可愛くなる。



(にのまえ)解説》

いろいろあって飛行機に乗ったのですが、フライトの日が雨の日だったんですね。しかし、その日はかの有名な月を見る日だったんです

「月見えないんだ。でも私飛行機だから見えるよね。」

と思って、少し独占した気持ちを味わっていました。(フライト前に。)

というわけで実際にその日になったのですが、


客室乗務員「朝日が射すのでブラインドしめてくださーい。」


というわけで窓から外をそれなりに眺めていましたが……見えませんでした。

まあ……そんなもんよね。

というわけで実際には体験しなかったものの一応歌にしてみました。


実際に歌を詠むのはかなり大変でした。

「飛行機」と書いてしまうと和歌の雰囲気が変になってしまいそうなので、それを避けるために言葉を探していました。「鵬翼」という言葉を見つけた時、嬉しかったですね。

某月の日の前から構想はあったので結構時間はかかっています。内容が長いので、言葉はかなり選びました。そのため少し難しい言葉が多いですね。


ということでこれを今年の茜の名月の歌としておきます。




「よもぎ」学名を知っていますか?

なんと…………「アルテミシア」


とりあいず名前は勝ち組。そんなにレアじゃないのに。



さて、ここまで時間たって名月の歌です。遅いですね。


定期更新のことなのですが、いろいろあって土曜から金曜になりました。



ここまでお読みいただきありがとうございます。これからも頑張ります!


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