5話
そして次の日また次の日とどうしようと考えてる間にも金曜日の放課後の時間が来てしまった。なんと純は火、水、木、金とフルで出席したのだった。
(くそっ!仕方ない、とりあえず通り魔が出てきそうな路地裏を主に探ってみるか。たしか電話が来たのが6時ちょいすぎくらいだったから下校時刻に襲われたってことだよな?てことはもう現れても不思議じゃないんだ!)
と、純は酒屋と潰れた店の間の道など怪しい雰囲気の通りなどをしらみ潰しに探しまわった。
―――30分が経過したがなんの手掛かりも掴めなかった。
(ん?あそこは………もしかして!)
そう、そこには明らかに何かが起こったように野次馬だらけでパトカーも数台止まっていた。
「あ、あの、ここで何が起きたんですか?」
純はその野次馬の1人に訪ねてみた。
「え?あー、ここで女子高生が通り魔に襲われたらしいんだ。その子はもう救急車で運ばれていったみたいなんだがな?通り魔の行方はわからずじまいなんだよ。」
(なんてことだ!知っていたのに防げないなんて………)
純は人1人が死んだのは自分のせいだと思い込み、放心状態で家に帰っていくのであった。
―――ガチャッ
(そろそろ電話が来る頃か………)
―――プルプルプル
―――ピッ
「はい千葉です。先生ですよね?」
「おーよくわかったな?まあいい、それよりうちのクラスに前川っていたよな?」
(前川っていうのか………もう無駄なことだが………)
「はい、その子が通り魔に襲われたんですよね?」
「お前なんでそのことをもうしってんだ?」
「帰り道にパトカーが数台止まっていたので……」
「そうか………残念だが亡くなったよ……」
(やっぱり前と全く同じなんだな……)
「それはお気の毒でしたね。ちゃんとお通夜には出るんで、少し気分が悪いのでもう休みます。さようなら。」
「っておい!ちょっとまて」
―――プー、プー、プー
(駄目だ、今日はもう寝よう………)
そして二回目の5月第2周は終わったのであった。
今回はけっこう少なくなってしまった…