3話
「………んっ。」
(今日は土曜日だから心おきなく寝れるぞ!)
そして純はまた眠りに入った。
―――プルプルプル
(ん?無視だ無視。寝かせろよ。)
―――プルプルプル
(うるせーなー!)
純は携帯を音の鳴らないサイレントマナーモードに切り替えた。
(よし、寝るか。)
そして再び眠りに入ったのである。
―――(んっ、そろそろ起きるか。)
今は午後3時であった。
(そういえばさっきの電話は誰からだったんだ?)
と、着信履歴をみてみたが
(知らねー番号だ。)
と、さほど気にはしなかった。
(とりあえずテレビ着けるか。)
―――プツッ
「ニュース速報です。ついさきほど○県△市に通り魔が現れました。被害にあったのは…」
(ん?また誰かが襲われたのか…あぶねーなー。)
しかし純はあまり気にも止めず昼飯を探しにいくのであった。
(とりあえずカップラーメンないかな~)
と、純はカップラーメンを探した。しかしそこで異変があらわれた。
(あれ?これ前食ったぞ?………まあいいか。)
あまり気にせずカップラーメンを食べ、食べ終わったらまたテレビを見始めた。
しかしそこでもまた異変が。
(あれ?これ先週見たやつだ。再放送かな?)
最初はあまり気にしなかったがテレビを見ていくうちに前の月曜日に放送された順番と全く同じだったのである。
(嘘だろ…そうだ、今日は13日のはずだ!)
と、携帯を開いて日付の所を見てみた。
そこには………5月8日(月)と表示されていた。
(なんでだよ………なんでまた8日なんだよ……てことはまさか!?)
と、さきほどの着信にかけてみた。
―――プルプルプル
「はいもしもし田上です。」
田上とは担任の名前だった。
「あ、もしもし先生ですか?」
「お?もしかして千葉か?」
「は、はい。あの、今日学校ありませんでしたよね?」
純は焦りながらもそう聞いてみた。
「なにいってんだおまえ?休むなら連絡くらいいれろよな?」
「え?てことはまさか!?」
「ん?学校?あったに決まってんだろ!いつも通り6限まであったぞ?」
「あ、えと…そうだ!通り魔は!?」
「おーそういえばこの辺に出たらしいな。お前も充分気を付けろよ。」
前に聞いたお前も気を付けろよ?と今のお前も気を付けろよ。の真剣さが全く違うことに純は感じてしまった。
(やっぱり戻ってる………)
「とりあえず明日からはちゃんとこいよ?それじゃ切るぞ。」
―――プツッ
「一方的に切られてしまった………」
(とりあえず明日学校行って殺された人が生きてるか確かめよう。えーっと…何て言ったかな?)
名前を忘れていた純であった。
そのまま2度目の5月8日が終わっていった。
気になりすぎて眠れなかった純だったが少しずつ眠っていった。
やっと本編が始まったって感じです(笑)
読んでくれた方ありがとうございますm(__)m