2話
あれから純は火曜、水曜、木曜、金曜と立て続けに学校を休んだのである。
そして今は金曜の午後6時ちょうどであった。
(今日もなにも起こらなかったなー。)
純はめんどくさがりでなにもする気は起きないがなにか日常を変えてくれる出来事はないかと矛盾した思考を持っていた。
そして5分頃したあと
―――プルプルプル
(ん?どこからだ?)
―――ピッ
「はいもしもし千葉ですが…」
「おい千葉!大変だ!」
「え?先生?あーちょっと風邪を引いてしまいまして…」
と嘘をついた。
「おーそうか。ってそんなことよりうちのクラスに前川っていただろ!?」
(ん?…だれだ?)
「あーはい。」
(わからないけどふりだけしとこう。)
「その前川が今日の下校中に通り魔に会って刺されたんだ!」
「え?刺されたってなにを…?」
「ナイフだよナイフ!それで残念だが………」
―――ドクンッ
心臓が跳ねた感じがした。
「残……念……だが…?」
「先ほど亡くなったよ……」
純は前川という人を全くといっていいほど知らないがそれでもクラスメートが亡くなったということに驚きを隠せなかった。
「そ、それは…気の毒でしたね…」
「あー。しばらくしたらお通夜の連絡がくるからお前もちゃんとこいよ?」
「あ、はい。わかりました。」
「お前も通り魔には充分気を付けろよ!あと学校は来週いっぱいは休校になったからな。決して家から出てはいかんぞ!」
「はい、わかりました。」
「それじゃちゃんと勉強しとくんだぞ?じゃあな。」
―――ピッ
(前川ってやつ可哀想に………)
しかし純が思ったことはこれだけだった。
あとは普段どおりに夕飯を適当に食べて風呂に入って少しテレビやゲームをしたあとに眠りについたのであった。
ふぅ……とりあえず2話目終了です!