ミレーヤ、実家の現状を知る
スレーヌが私の使い魔となってから暫くが経過した。
最初は言葉が喋れなかったスレーヌは薬草茶を飲み続けたおかげで『ンッ!』とか『ア』とか簡単な発声が出来る様になった。
ここからは言葉を覚えさせるのが次のステップだ。
なので毎日、本の読み聞かせをしている。
この頃からラスカプローネ様は今までよりも出かける事が多くなりスレーヌと2人で過ごす事が多くなる。
多分気を使ってくれているのだろう。
のんびりと1日1日が過ぎていく。
そんな中、私はラスカプローネ様から両親の現状を知る事になった。
「ミレーヤの両親、親戚に後を任せて隠居したらしいわよ」
「はい?」
言われて信じられなかった。
だって、お父様もお母様もまだ現役バリバリで社交やら政治の場に出ていたのだから。
「国王とは定期的に話をしに行ってるんだけど、そこから偶に両親のお話も出てるし様子を見てるけどやっぱり実の娘が急にいなくなったのはショックだったみたいね。 国王を通して報告はしてるんだけど公の場に余り姿を見せなくなったみたいね」
「え、出世命のお父様と社交好きのお母様がですか?」
「凄い言い様ね、まぁそう思われてもやっぱりミレーヤが可愛かったのよ。 無くして初めてわかる事ってあるのよ。爵位を弟さんに譲って隠居届を出したみたいよ」
親ってそういう物なのかしら。
修行が終わったら一度顔を見せに行こうかな……。
後に両親と会う機会が出来たんだけど号泣して私に抱きついて謝罪を受けた。
謝罪を受けた時は戸惑ったけど漸く家族の暖かさを感じる事が出来た様な気がした。




