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幕間②

「……という訳であんたの娘はうちの弟子の使い魔になったから」


 ラスカプローネはある人物に連絡を取っていた。


『そうか……、まぁお前の弟子だったら安心して預けられるな』


「で、あの子どういう訳ありなの? 魔王の娘が傷だらけでボロボロの姿でしかも奴隷紋も付けられている、子煩悩なあんたがするような仕打ちとは思えないんだけど」


 ラスカプローネが連絡を取っていた相手とはスレーヌの父親、つまり魔王だった。


『……あの子の母親は人族の女だ。 純粋な魔族では無い』


「なるほど、あんたや兄弟姉妹は差別なんかしないと思うけど周囲はそうじゃなかった」


『あぁ、忙しくてなかなか顔を見せる事も無かったがまさか奴隷商に売られていた、とは知らなかったんだ』


 魔族の中には人族と密かに繋がっている者もいて、その中には必要の無い魔族の子供を奴隷商に売る者がいた。


 スレーヌはそのターゲットにされてしまった、というのが真相らしい。


 因みに魔族側の方は既に魔王の手によって粛清されている。


「まぁこちら側も奴隷商は呪い返しを喰らったし、これで納めてもらえない? 人族側の大多数は知らない訳だし理由もわからず攻められたらまたあんたが悪役になりかねないからさ」


『娘が無事ならばこちらは特に言うことは無い、しかし面倒くさがり屋のお前が弟子を取るとは珍しい事もあるんだな』


「うるさいよ、まぁ弟子は魔女の素質もあるし、私が保護しなかったら色々悪影響を与えかねないからね、緊急措置、ていうやつさ」


『ほぅ、それだけ見所ありという事か』


「育てがいがある、のは間違いないね」


『かつて私を死ぬ直前まで追い込んだお前が言うんだ、こちらとしては2度とあの様な事はしたくないからな、早めに友好関係を結んでおいた方がいいかもしれんな』


「来る時はちゃんと地味に化けるんだよ、あんたの人姿は見た目が良すぎるんだから」


 ラスカプローネと魔王の間でそんな話がされているとはミレーヤは勿論知らない。  

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