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移住開始。

2130年代、地球の環境は悪化し、国連は「新星RZ」への移住を決定した。地球の人口は100億人越え。その中から15億人を、2137年までに「新星RZ」に移住させる「6年プロジェクト」が、2131年に始まった。地球では、各地に審査局を置き、国に指定された数多の人は、自分の住む地域の審査局で審査を受ける。その審査で合格した人は、特別な事情がない限り強制的に「新星RZ」に移住させられる。毎日、地球の各地で多くの星間移動船が打ち上げられる。その星間移動船は軌道に沿って新星RZへ向かう。乗客を降ろしたのち、地球に戻る。そしてまた人々を乗せて新星RZへ向かう。2137年までに15億人を移住させるために。

「新星RZ」それは、私たちの太陽系から離れたところにある地球とかなり似る無人星。生命の可能性は90%近く。未来のために、移住した人々は働く。

6年プロジェクト完了後、地球にはまだまだ多くの人が残る。政府は、今のプロジェクトが成功次第、残りの人たちの移住についてプロジェクトをたてる と発表している。ちなみに共通言語の英語はたいていの人ができるよう教育されてる。


プロローグ:片道切符の空


地球の空は灰色だった。でも、見上げれば常に無数の光の筋——移民船の推進光——が走っていた。 「6年計画」の4年目。レイラたち家族の順番がついに来た。 「いいかい、向こうに着いたら『前の暮らし』の話はしないことだ」 父はそう言った。手荷物の量は制限がある。思い出のアルバムも、お気に入りのぬいぐるみも捨てた。 私は選ばれた15億人のうちの1人。それは「幸運」なはずだった。 輸送船の中、すし詰め状態で3週間。窓の外に見えた新星RZは、青く輝いていたが、写真で見たときよりどこか人工的な冷たさを帯びていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー✴︎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

降下する機体の重い空気が、油圧音と共に開放された。 その瞬間、新星RZの空気がなだれ込んでくる。 それは、鼻の奥をツンと刺すような、「アルコールと青銅の混ざった」感じのする匂いだった。どこか実験室のようであり、同時に巨大な工場の排気口のようでもある。これが、新星RZの匂い。私たちの新しい故郷の空気だ。——「東アジア州第4星間便、居住区C-4港へ到着。乗員乗客5,000名、全員起立。荷物は膝上。個人の感情による停滞は許されません。速やかに退船ルートへ」

無機質なアナウンスが響く中、レイラたちはベルトを外した。 レイラたちが乗ってきたのは「旅客機」ではない。この大きなプロジェクトの成功のために、効率最重視で作られた星間移動船だ。

レイラたち家族4人は、人波に押されながら「入星管理局」の巨大なドームへと進んだ。 ドームの天井は高く、何千ものドローンが監視カメラのように飛び交っている。あれは何のためだろう?と、レイラは思った。

「次。ID提示。虹彩スキャン、準備」 審査官の声には抑揚がない。 『ようこそ』という言葉の代わりに、スピーカーからは膨大な情報量のアナウンスが、早口かつ大音量で繰り返されていた。

『——新星RZ入植規定第12条に基づき、全移住者の生体データはリアルタイムで中央管理されます。これより行うバイオ・スキャンにおいて、感染症リスク係数が0.05%を超過した個体は、即時隔離棟へ移送されます。再告知します。本プロジェクトにおける最優先事項は人類の存続であり、個人の権利はその次位に置かれます。効率的な動線確保のため、家族間での会話、立ち止まり、感傷的な抱擁は禁止されています。速やかにCゲートへ。繰り返します、効率こそが正義です——』

レイラはその冷たい声を聞きながら、列に並んでいた。 (ここには「生活」はない。「管理」があるだけなんだ。 私のこれからの人生は、あの審査官の手元にあるタブレットの中で、ただの数字として処理されていくのだろうか)恐怖よりも、巨大すぎるシステムの歯車になることへの諦めのような感覚が、胸に重くのしかかった。

——入星管理局を出たレイラの目に映ったのは、カオスな都市だった。地面は芝生。仮設住宅らしきコンテナがちらほら見える。少し高めの地にある真っ平でツルピカなアスファルトの道路の上を、ハイテクなバスや軽自動車が走る。トラックは低い地を走る。上を見上げれば、建設中の建物。生活を支える重要な施設も多くあり、向こうにちらっと見える、赤いブロックの立派なハウスは放送局らしい。遠くの開けた地には芝生はなく、火星みたいな地面に見える。そこには開発工場が密集し低くたっている。

レイラたち一家は都市を見学しながら、仮設住宅の自分たちのルームに案内され、寝て、その1日は終了した。

———それからの3週間は、意外なほど穏やかな「慣れの調整期間」だった。

レイラたちに割り当てられた仮設住居は、真っ白なコンテナハウスだったが、機能性は抜群だった。 壁は薄いが防音・断熱加工が完璧で、蛇口をひねれば滅菌されたお湯が出る。ベッドのマットは体圧分散素材で、地球の古びた我が家より寝心地が良いほどだった。

「これ、すごく美味しい……」 夕食の配給パックを開けた母が、驚いたように呟く。 中身は、栄養価が計算され尽くしたメニューだが、レシピを考えたのは地球の一流シェフだ。その事実は、地球にいる頃に配られたチラシやこの区域の掲示板、生活マニュアルを見ればわかる。

日没後、一歩外に出ると、そこは異世界だった。 夜、窓を開けるとムッとした湿気が入り込んでくる。 まだ環境調整が完全ではないこのエリアは、夜になると熱帯雨林のように蒸し暑くなるのだ。遠くに見える建設中のプラントの光と、蒸し暑い風。快適な室内と、過酷な外気。そのギャップが、ここが「建設中の星」であることを思い出させた。

——そして、その日は突然やってきた。 入星から3週間後。家族4人で過ごす最後の朝。「それじゃあ、行ってくる。……また、必ず会おう」

父は、作業用ボストンバッグ一つを持って立ち上がった。 父に与えられた役職は、『星間輸送ロジスティクス・派遣クルー』。 星間移動船の派遣員として、父は再び船に乗り込み、地球とこの新星RZを往復する過酷な任務に就くのだ。一度出れば、次はいつ戻れるかわからない。

「あなた、気をつけてね。怪我しないで」 母は泣かなかった。泣いている時間があれば、自分の準備をしなければならないからだ。 母もまた、今日から『第3農業プラント・住み込み管理員』として家を出る。 ここから数十キロ離れた巨大ドームで、ドラゴンフルーツやココナッツ、ライ麦といった、この星の主要カロリー源を育てる仕事だ。土壌のバクテリア管理のため、24時間体制の寮生活となる。

そして、一番小さなトト。 「トトくん、お迎えが来ましたよ」 白い制服を着た『育成保安施設サンクチュアリ』の職員が、笑顔だが事務的な手つきでトトの手を引いた。 トトはまだ3歳。この星の特殊な菌や重力に完全に適応するため、免疫系が完成するまでの数年間、無菌室に近い特別な施設で集団生活を送ることになる。 「ねーね、いってきます」 トトは無邪気に手を振った。

———家族全員がいなくなり、ガランとした仮設住居に、レイラだけが残った。 レイラのスマホに、新しい通知が届く。

《通知:レイラ様。学籍登録完了》 《配属:第4居住区・第2期教育課程 クラスA9》

地球での教育レベル、年齢、そしてこの星への到着時期によって、機械的に振り分けられたクラスだ。「第2期」はいわゆる中学課程にあたる。 レイラは今日から、学校に通いながら「準労働者」として働くことになる。

静まり返った部屋で、レイラはリュックを背負った。 寂しいなんて言っていられない。新星RZ移住プロジェクト成功のために、立ち止まることは許されない。

私は語彙力が低い方なので、文章がおかしかったらごめんなさい。あと、過去に趣味でメモアプリで書いたストーリーをコピーして、少し修正を加え、暇つぶしレベルで投稿している事もご了承ください。

2026年1月4日。

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