表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界では小さいねと可愛がられてます  作者: とりとり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/177

おでかけ

「ガルド、ひかりちゃんの生活に必要な物を、街で買って来ようと思うの。

服のサイズを合わせに、私と一緒に行って来るわ」

「……うん。そうか、気をつけて行ってきてくれ」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。うん」


しまった。昨夜のひかりの姿をうっかり思い出して、返事が遅れてしまった。


ガルドはさりげなく話を逸らす。


「じゃあ、馬車を手配しておくか?」

「量が多くなると思うから荷馬車が良いわね」

「わかった。手配しておく」


食事が終わるとガルドと別れた。

リサリアとひかりは部屋に戻り、すぐに街へ出発する準備に取り掛かる。


リサリアはラフなブラウスとズボンの格好から、グリーンのドレスに着替えた。

胸元は黒いレースで切り替えられ、繊細な金の刺繍が肩から裾まで施されていて、とても上品だった。


一つに纏めていた緩いウェーブのかかった金の髪をハーフアップにして、化粧を施すと美しい貴族女性に様変わりした。


「わあ…リサリアさん綺麗。」

「ありがとう!ひかりちゃんは世界一かわいいわ!」


ひかりは、モデルみたいに迫力美人なリサリアに感嘆のため息をついた。

ほんのり顔を赤らめて、うっとりしているひかり。


リサリアはあまりの可愛さに声を上げ、膝から崩れ落ちた。


ポクポクと馬車をゆっくり走らせ、街へ向かうのどかな道を進む。


ひかりは東京の外れに住んでいた。

この世界の街の外れは、石畳の道に家屋が並んでいて、ずっと素朴だった。


御者はリサリアで、横にひかりが乗っている。

初めての馬車に、ひかりはウキウキと周りを見渡していた。

チチチ…と鳥が飛んでいくのを楽しそうに見上げるひかりに、リサリアも上機嫌だった。


「緑が多いんですね」

「今から行くのは、王都の東の中心街ソラーレよ。色んな店があるから、ひかりちゃんの気に入る物が見つかるといいわね」


買い物…今回は保護の為に生活必需品を買いに行くけど、この先は自分でお金を用意しないといけないよね。

どうしよう…私に出来る仕事ってあるのかな。


「リサリアさん、私が出来る仕事ってないですかね。生活するお金を稼がないと」


その言葉にリサリアは目を丸くする。ひかりは保護対象だが、大人だとすっかり忘れていた。


「そうね…。まずは働き口よりも王城へ行かなきゃいけないわ。

異世界人は国の保護対象なの。

王様に謁見をしてから、その後の生活基盤を整えるといいと思う。だから、それまでは騎士団に支払わせてちょうだいね」

「え!?王様?」


リサリアは、ひかりの全ての世話をする気でいたので話を逸らした。


慎ましいひかりちゃんが働き出したら、私のプレゼントなんて遠慮しちゃうわ!なるべく引き伸ばすわよ!


「もうすぐ着くわよ〜。」

「おお、すごーい!」


街の中心に近づくにつれ緑が減り、建物が増えて賑やかになっていく。


検問所を通り過ぎると、ファンタジー映画やゲームの世界のような街並みにひかりは興奮を隠せなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ