今度はなんだ?
夏休みが明けてしまった。
9月に入ってはいるがまだまだ残暑厳しい。が、日が落ちれば風が変わり、秋を感じる。始業式を終え、ホームルームだけ済まし、休み明けの初登校は終わったのだが。
「これはきっと予言が当たったってやつだね?」
「夜緋呂さんってそんな力まであるのー?すんごぃねぇ?!」
「んなわけないだろーがぃ!!」
壱弥の言う『予言』ってのは夏休みの海の家での出来事の事だ。
『西の方の連中が秋緋の力に目をつけている。』
なんて言ってたが、早速その連中が動き出してくれたらしい。
俺の家の問題が解決に向かい、俺がすべて思い出し、各々落ち着きを取り戻し始めた頃。まーるでタイミングを見計らっていた様にやってきた。
「それにしてもあんなに力をダダ漏れにさせてアピールしてくるとはね?」
「うんうん…私もびっくりだよ!あんなふうにしてたら色々不便だと思うんだけどなぁ~。」
そう。
俺の霊力がでたらめになってた頃のような…意図的だから俺よりたちが悪いだろう。禍々しさ全開で転校生がやってきたのだ。隣のクラスに。
「なんかの手違いで俺のいるクラスに入れなかったんだろ。だから『俺はここだー!』ってするしかなかったんじゃないか?」
「なんか少しかわいそ…アホだね。」
「んん…確かに…小物感があるよね!」
壱弥も沙織里さんも…俺はそこまでは思ってませんよ。
ま、とりあえず今日は対面することなく、オーラ?みたいのだけをひしひしと感じただけで。それでも何かあるといけないと壱弥と沙織里に引っ張られてサクッと帰路についてるわけだが。明日からどうなるかわからない。
親父はもちろんわかってるだろうし。藻江島せ…珠ちゃん先生もだった。先生という立場から学校生活の中ではそこまで被害は出ないだろうとは思うけど。
「警戒するに越したことはない、か。」
もーほんと。やっとまともな生活ができるぞって思ったらすぐこれだ。なにか違う変なものにでも取り憑かれてるんじゃないかと思うほどにだ。
さて…どうしたものかな。




