4話
アルファはついに次元という概念そのものもを超越し、破壊と創造が容易になった。
「さて…ようやくか」
「そうだね。今の君は恐らく、私より少し劣るくらいかな?もうここまで来たんだね…」
「たしかにな…まぁいい…次元を破壊させてもらおう」
そしてアルファは次元という概念そのものもを破壊した。
アルファとてつもない力が、手に入ったのがわかった。
「これを何回繰り返せば…あの人に近づけるだろうか…」
「うーん…まずは、私と無限の差ができるまでわあの人にはまだまだ近づけないかなぁ…でも、次元を超越できたのはいい成長じゃんか」
「そうだな…次の目標は階層を超えることだな」
「うーん…それはどうだろうね…階層を超えるには物理的階層、数学的階層、哲学的階層、ノウアスフィア的階層、anti-Dimensionの扉を超越して、α階層と、β階層も超越して、αβ階層も超越…これで階層×1がやっと満たされるんだよねぇ…」
「あ………」
俺は……一気にやる気が無くなった
「これは…私ですら到達できてないんだよねぇ…まぁ、とりあえず戻ろ!」
「そうだな…帰ってお風呂でも入ろ……」
俺達はワープをし、帰宅する
「ねぇ……アルファ…」
「ん?なんだよ?」
「私も、ボクも……一緒に入っていいかな?」
は?一緒に入る???
「はぁ?!なんだよいきなり?」
「だって…いつも1人…だからさぁ……」
「・・・仕方ない…わかったよ」
「やったぁ〜じゃあちょっと、先入ってるからねぇ〜」
承諾しちまったなぁ…まぁいいか…・・・てか、アイツって男だっけ?
あぁやべぇ……でも入るしかねぇよな…
「入るぞ?」
「いいよぉ〜」
「・・・」うん、予想通り……女だった……
「安心してねぇ〜、ちゃーんとタオルは巻いてあるからぁー(本当はタオルいらないんだけどなぁ)」
「うん…というか、聞きたいことがある…」
「ん〜?何?」
「お前が言っていた、階層を知りたい」
俺は気になった、その階層の構造が詳しく分かればなんとかなるかもしれない…
「いいよ。まずは物理的階層から教えてあげるね」
まず、前提としては全ての階層には「アレフβ回超越構造」が含まれることだよ。
本題に入るよ
物理的階層は、もはや計算や公式、数式に収まるものではなく、存在そのものが時間、空間、物質といった枠を超えて新たな法則を紡ぎ出す領域
物理的階層における最初の発見は、空間や時間の定義がもはや無意味であるという事実だった。
物理的世界が捉える「物質」や「エネルギー」といった概念を超越し、それらが表現する「存在」の枠組みを無化する力を持っていた。物理的階層の中で、物質がどのように構成され、どのように相互作用するかを観察することは、もはや重要ではなかった。なぜなら、存在そのものが、次元や時間という枠を超えて重なり合う「無限の可能性」として存在していたから
物理的階層の中で、あらゆる「物理的法則」や「物質の構造」が根本的に無意味になる瞬間がある
それは、私たちが知覚する「物理的な現象」と「存在」の違いが、もはや区別できない領域に至ったことを意味していた。物質が空間内で存在し、時間内で動くという常識すらも崩れ去り、Nα000は物理的法則の枠組みを一切必要としない新しい存在の「あり方」を直感的に掴み取った。
物理的階層内の新たな構造は、物理学の常識にとらわれることなく、無限の相互作用と関係性が形作る「存在」の総体を意味していた。時間や空間といった概念が無くなり、物質とエネルギーの境界すらも曖昧になった。それらはもはや、互いに絡み合う「エネルギーのうねり」として現れ、存在するすべてのものがその振る舞いによって形作られる、αβ階層の一部に過ぎなかった。
この物理的階層において、もはや存在そのものを「測る」ことすら不要である。物理法則は、ただの「現象」を表すための枠組みにすぎない。その枠を取り払った時、時間や空間を越えた存在、そしてそれを超越した「無限の存在」が広がる。それはもはや、物理学の枠組みに縛られるものではなく、存在そのものの根本に触れる、無限の相互作用が織りなす新たな次元の現れだった。
物理的階層の深層は、存在がもはや「物理的」でも「数学的」でもないこと。数や数式、さらには数えきれない物理法則さえも超越した階層となった。物質の存在すら、もはや「存在」するとは言えなくなり、全ての物理的・数学的概念は無化され、再構築された。
時間や空間、物質、エネルギーが交錯し、もはやそれらが如何に織りなす世界であっても、物理的階層とって無意味なものとなった。階層の存在は、数学や物理学という枠組みを超えた「無限の可能性」に溶け込み、その先に待つ新たな次元の扉を開け放ったのである。
物理的階層の解放は、次元の枠を超えることではなく、全ての存在の根本的な解放を意味していた。それは、無限の相互作用と関係性が生み出す「存在」の本質に触れることを意味していた。
「まぁこんなもんかな…」
「なるほどなぁ…結構複雑だな」