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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

吸血鬼王子のVRMMO三日伝説

初めての投稿です、拙い文章が多くありますがよろしくお願いします

 新作VRMMORPGグランデジョコ2日目深夜11時55分、ランカーを目指すガチ勢から一般勢まで様々なプレイヤーがプレイヤーランキングが公表される0時まで中央広場で待機をしていた。

 その中でも注目を集める二人のプレイヤーがいた、聖騎士ラインドと聖女ルードである。二人のプレイヤーはユニークスキルを保持し初日から活躍、どちらがランキング一位になるか冒険者ギルドの酒場で賭けの対象になるほど熱狂していた。

 そして、3日目0時中央広場では困惑の声が広がった…


 一位プレイヤーK(名称非公表)6万2800ポイント

 二位ラインド3万3220ポイント

 三位ルード3万2970ポイント

 四位…

 五位…


「え、プレイヤーKって何者?」

 ひとりのプレイヤーの声から瞬く間にプレイヤーKの話題が広場に広がった   

 プレイヤーK運営説、プレイヤーK森の守り人説…様々な説が出てきたが本当の彼は…



 グランデジョコ発売前日、1人の高校生がいつも通り校舎に登校し授業を受けていた

 午前が終わり昼休みの中、教室で(つよし)通称キョウヤと友人の龍之介(りゅうのすけ)通称リュウスケが昼飯を食べながら話していた

「なあ、キョウヤってさあVR機器持ってたよな」

「なに、持ってるけど、それがどうかしたのか?」

「知っていると思うけど、明日発売のVRMMOあるの知ってるよな?」

「流石に知ってる、朝ニュースになってたし」

「だよな、ところで本題だけどそのゲーム一緒に初めてみない?」

「えぇー、リュウスケ俺がVRでトラウマあるの知ってるよな」

「もちろん知ってるだけどそれは映画館でホラーVR映画見たせいだろ、VRMMOとはジャンル違うから」

「う~ん……」

 キョウヤは心の中で悩んでいた事ではある、中学でクラスのみんながVRMMOの話題していた時ついていけないときも多くあった、そのためキョウヤは幾度もVRをすることを決心をしようとしたが挫折したことが多くあった

「よし、じゃあキョウヤVRMMO一緒にやろうな!」

「え!」


キーンコーンカーンコーン


二人の会話を無視して昼休みを終わらすチャイムは鳴った。


 帰宅後、キョウヤはじっくり考えながらVR機器を見ていた

「えーい、男は度胸だ!!!」

 キョウヤは内心怖がりながらVR機器に入り数年ぶりのVRを始めた

「久しぶりだから緊張するな、えっとまずはダウンロードショップを開いて、うぉ…数年前のチャージ金残ってるじゃんこれでグランデジョコ購入と」


四時間後


「よしもうそろそろ0時になるな、VR怖くない!グランデジョコ起動」

そうキョウヤはVR空間で独り言を言いながらVRMMO世界に入っていった


―――ようこそプレイヤー様、ユーザー名と利用規約を入力・同意してください

「ユーザー名は【キョウヤ】、利用規約もうんうん同意っと」

―――ようこそキョウヤ様、はじめまして私はグランデジョコ管理AIでございます

―――次にステータスを決めさせていただきます

 そう管理AIは淡々と言葉をなにもないVR空間に発していった

「ステータスはスーパーランダムって面白そうだな」

―――スーパーランダムは職業以外の種族・スキル振り分けなどがランダムになりますがよろしいでしょうか?

「面白そうだからこれで」

―――ステータスは一度決めると変えることは大変です、本当によろしいでしょうか?

 キョウヤは感じた、これは運営の善意であるとしかし

「スーパーランダムでお願いします」

 管理AIにそう伝えた

―――了解しました・・・種族ステータス・スキル振り分け設定完了、職業を選んでください

「選択、適性は魔術師系だから魔術師でいいか」

―――ステータス設定完了、ステータスオープンします


キョウヤ Lv.1

種族:吸血鬼王子

職業:魔術師

スキル一覧


魔術スキル

石化魔術

清掃魔術


戦闘スキル

身代わり

水防御

砂の壁


種族スキル

血液操作

超再生

血の狂乱


「吸血鬼王子?いい感じのスーパーランダムにしては良い結果になったかな、よし世界にスポーンお願い」

―――了解しました、それではグランデジョコライフをお過ごしください!

 そうAIが言葉を放つと無機質な空間から自然は触れる森へとスポーンした

「え…なんで森?あ、吸血鬼だからか」

 少し愚痴りながらキョウヤのグランデジョコライフは始まった

「まずはチュートリアルを始めないといけないのか」

―――チュートリアルを開始します、魔狼を3体向かわせます

「え、いきなり戦闘…ってうわ!」

「ガルルル…ガィン!」


 数分後


「ああ疲れた、いきなり三体はないだろ」

 キョウヤは愚痴りながらチュートリアルどうり魔狼を解体していった

―――チュートリアル完了、お疲れ様でした。

「やっと終わったか、とりあえず明日は祝日だけど休むか」

 そういってキョウヤの初日は終わった


次の日


「今日は何をしようかな」

 何の目的も示されていないためキョウヤは森の中を彷徨いながら魔狼を倒しては解体していた

「さっきから、ずっと魔狼を倒すだけでつまんないな…うん?誰かいるのか」

 キョウヤが木の裏から声のする方向を覗くとそこには3人のプレイヤーパーティーが魔狼に倒されようとしていた

「すみません、助けましょうか」

 キョウヤが3人に向けてそう言った

「ああ、助けてくれ頼むもうHPが限界なんだ」

「まずい、【鉄壁】!」

 キョウヤは助けてくれと聞いたらすぐ行動をした

「【石化魔術:ミニストーン】」

 魔狼を一瞬だが足を石化して油断をつくり

「えい、【血の操作:ブラットランス】」

 魔狼を一突きする、昨日から魔狼を狩っていたキョウヤが生み出した戦術だった

「ありがとう、助かった」

 そうパーティーのリーダーアユムがキョウヤにお礼を言った

「こちらこそ、急に戦闘に参加してすみません、マナーが少し悪かったですよね…」

「いや、気にしないでくれ」

 そうパーティーの3人と会話をして、キョウヤは3人とフレンド登録をして解散をした、解散後キョウヤはまた森を彷徨い魔狼を倒しては解体して二日目を終えた


 次の日、学校でキョウヤとリュウスケは昼休みまた会話をしていた

「なあ、キョウヤいまレベルいくつまで上がった?」

「え、レベル?6まで上がったけど」

「は…まじで、なに特殊プレイでもしているのか?」

「特殊…まあ確かに特殊かも」

「まじか、まあ特殊プレイは運営から無理難題なクエストが来る噂があるから気をつけろよ」

「まじ…か無理難題ってどんなクエスト?」

「えーと、噂だと狼を200体に1時間で倒すとかかな」

 そうしてキョウヤ達はくだらない会話をしながら昼休みは過ぎていった


帰宅後


「今日は昨日アユムたちが教えてくれた洞窟行ってみようかな」

 そう独り言を言いながらキョウヤは洞窟に向かった

「ここか何か禍々しい雰囲気になってるな…」

 ホラー嫌いなキョウヤは内心嫌がりながらも洞窟に入ることにした

「え……」

 キョウヤは後悔した、洞窟に入って10秒程度でトラップに引掛かかりボス部屋の中に放り込まれてしまったしかもクエストも開始された【特殊クエスト:洞窟の骸骨大魔術師】推奨レベル20が始まった

 キョウヤはホラー演出に完全にビビり戦闘どころではなくなっていた

「やばい、めっちゃ怖い…しかも強そう」

 キョウヤは脳をフルスロットルで回転しここから素早く脱出するため使ったことないスキルを試してみることにした、そう【血の狂乱】である、使用効果は不明だが使うと24時間ゲームプレイができなくなるらしい、キョウヤは最後の望みをかけてスキルを発動した

「あ…え…」

 スキルを発動するとキョウヤのアバターの主導権がAIに乗っ取られキョウヤは俯瞰した視点で見ることができた、その後アバターはおぞましい技を使い戦闘に勝ち、【特殊クエスト:洞窟の骸骨大魔術師】をクリアしたがホラー嫌いなキョウヤはこのゲームをやめることを戦闘シーンを見て決意した。


 次の日、学校でいつも通り昼休みにキョウヤとリュウスケは会話をしていた

「リュウスケすまんけど、あのゲーム辞める」

「えーまじで」

「ホラー演出がちょっと俺には厳しかったわ」

「おう、まじか…でもな昨日すごい面白かったことあったぞ」

「え、何があったの?」

「昨日プレイヤーランキングが発表されたんだけどな、一位が謎のプレイヤーだったんだよ」

「へー」

「興味なさげだな…」


 こうして、プレイヤーKは二度とログインしなくなり伝説となった。


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