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今ならもれなく女神がついてきます~一族から追放され元婚約者と駆け落ちした俺。 食うためにダンジョンに挑み最強の力を得たまではよかったが、 なぜかおまけで女神を押し付けられる~  作者: 暇潰し請負人
第22章 強固な結界からプラトゥーンクローンを引きずり出すために……。ホルスト、世界の果てへ赴く!
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第619話~神聖同盟の装置を破壊せよ! その1 偵察 あれ?あの魔竜の像って……~

 翌朝、俺たちはセイランとともに村を出た。

 この旅には、ダムの破壊に参加した蛇人の戦士たちも同行したがったが。


「お前たちには村を守る仕事があるだろう。万が一の場合、村を守れるのはお前たちだけなんだ。だから、しっかりと村を守ってほしいんだ」


 そう説得すると、「わかった」と村を守る役目を快く引き受けてくれたのだった。

 それと今回もホルスターと銀はお留守番だ。


「セイランのお母さん。うちの子たちを頼みます」

「任せてください」

「ホルスターたちもセイランのお母さんの言うことを聞いて、セイランの弟たちと仲良くするんだぞ」

「「は~い」」


 そうやって二人には言い聞かせておいたので、賢い二人のことだから良い子でいてくれると思う。


 さて、こうやって俺たちが出発した後のフォローもバッチリしておいたことだし、神聖同盟の装置などさっさと片付けて帰ってこようと思う。


★★★


 村を出た俺たちは。


「『空間操作』」


 魔法でダムの跡まで移動すると、そこからボートに乗って川を上って神聖同盟の装置があるという場所まで移動した。


 今回移動には俺たちの二艘のボートを使った。

 そして、前と同じようにそのうちの一艘はずっとセイランが漕いでくれた。


「私が先頭の船に乗って道案内するから、ついて来てくれ」


 そうやって率先して道案内をかって出てくれたのだった。


「セイラン。俺たちと交代しながら行かないか?」


 一応そう提案はしてみたのだが、この点セイランはかたくなで。


「私の体のことなら大丈夫だ。それよりもこの辺の地理に詳しい私が先導した方が早く目的地に着くだろうから、任せておいてくれ」


 と言って、絶対にボートのオールを手放そうとしなかった。

 そんなセイランを見て、本当にありがたいなと思った俺は、一言セイランにこう言うのだった。


「そういう事なら、お前に任せるよ。俺たちを目的地にきっちりと連れて行ってくれ」

「任せておけ」


 こうしてセイランに道案内を一任した俺たちは、順調に旅をすることができたのだった。


★★★


 それから三日後。


「ホルストさん。水の精霊からの報告です。この先にコンクリート造りの立派な建物があるようです」


 ヴィクトリアがそんな報告をして来た。

 ヴィクトリアが偵察に放っていた水の精霊が見つけて来たらしかった。

 どうやらようやく目的の装置がある場所へと到着したようだった。


「それじゃあ、まずは俺が偵察に行ってくる」


 ということで、早速俺が航空偵察に行ってみることにする。


「『姿隠し』。『遮音』」


 エリカに姿を隠す魔法をかけてもらい。


「『重力操作』」


 魔法で空を飛んで件の建物がある場所へと向かって行った。


★★★


「あの建物がそうかな?」


 目的の建物は空を飛んで五分ほどの所にあった。

 問題の建物はダムと同じくコンクリートとやらでできているらしく灰色の建物だった。

 建物は割と大きくエリカの実家の本宅くらいの大きさがあった。


 それで肝心の建物の警備体制は、というと。


「意外に少ないな。百人くらいかな?」


 神聖同盟の神官服を着た連中や兵士たちが百人くらいいるくらいで、ダムよりも明らかに人数が少ないくらいだった。

 それに……。


「技術者の奴はここには守護者がいるとか言っていたけど、そのような魔物なんかはいないな」


 技術者が言っていたような装置を守護する魔物や人物の姿もなかった。


「聞いていた話と少し違うが、この分なら楽勝かな」


 技術者の話と少し違っていたことに多少の戸惑いは覚えたが、楽はできそうな感じなのでホッと安心といった感じだ。


 そんな風に一通り偵察をした俺であるが、偵察している中で一つだけ気になったことがあった。


「あの建物の横に飾ってある金属製のドラゴンの像は何だろうか?」


 そう建物の横には意味不明にドラゴンの像が飾られていて、それだけが気になったのだ。

 一応、魔力感知や生命力感知で調べてみたものの両者とも反応がなかったので、ただの飾りだとは思うが、どうなのかよくわからなかった。


 まあ、ここでグダグダしてもしょうがないか。さっさと帰って戦いの準備をして、ここの攻略を開始しよう。


 一抹の不安を感じたものの、そう考えなおした俺は仲間の所に帰ると準備を調えるのだった。


★★★


「ホルストさん。それじゃあ、行きますね。チュッ」


 仲間たちの所へ帰って戦闘準備を調えた俺にヴィクトリアがキスをしてくる。すると。


「シンイショウカンプログラムヲキドウシマス」


 いつもの声が俺の頭の中に響き渡り、神意召喚が発動する。

 そして、俺はいつものように魔法の確認をする。


『神属性魔法』

『神強化+11』

『天火+11』

『天凍+10』

『天雷+10』

『天爆+10』

『天土+11』

『天風+11』

『天罰+10』

『神のオーラ+8』

『神獣召喚+10』

『神約+8』

『重力操作+10』

『魔法合成+10』

『地脈操作+10』

『空間操作+10』

『世界の知識+10』

『十戒+5』

『天地創造+5』


 新しい魔法は増えていないが、全体的に熟練尾は上がっているようだ。

 でも、熟練度が上がっていると言っても元々『+10』だったものはちょっとしか上がっていない。


 もしかして、そろそろ熟練度の天井が近かったりするのか?


 そう思ってヴィクトリアに聞いてみると。


「さあ、私もその辺の詳しいことはわかりません。ただ熟練度は数字が上がるほど上がりにくくはあるようですよ」


 との返答が返ってきたのみであった。

 どうやらヴィクトリアも天井がどの辺にあるのかよく分からないみたいであった。

 何と言うか頼りない感じの回答であったが、まあ良しとしよう。


 それよりも今は装置の破壊の方が先だ。


「行くぞ!」


 準備が調った俺は仲間たちを引き連れ、装置へと向かって行くのだった。

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