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今ならもれなく女神がついてきます~一族から追放され元婚約者と駆け落ちした俺。 食うためにダンジョンに挑み最強の力を得たまではよかったが、 なぜかおまけで女神を押し付けられる~  作者: 暇潰し請負人
第22章 強固な結界からプラトゥーンクローンを引きずり出すために……。ホルスト、世界の果てへ赴く!
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第597話~はぐれタニヤマワイルドキャットを退治して、ヒノヤマヌーたちの協力を得よ!~

 『ヒノヤマヌー』の群れが暴走している原因が『はぐれタニヤマワイルドキャット』という魔物に追われているからというのが分かった。


 『はぐれタニヤマワイルドキャット』とは、『タニヤマワイルドキャット』の群れから追い出された『タニヤマワイルドキャット』の雄のことである。


 そもそも『タニヤマワイルドキャット』は『静かなる谷』に生息するネコ科の魔物だ。

 彼らは群れで集団生活をするのだが、群れは一匹の雄を中心としたハーレムであり、自分の子供でも雄はある程度大きくなると群れから追い出されるのだそうだ。


 その追い出された雄を『はぐれワイルドキャット』と呼ぶそうだ。

 『はぐれワイルドキャット』は群れから出ても普通は静かなる谷周辺で暮らすものなのだそうだが、それがどういう訳か『火の山』周辺にまで出没して、『ヒノヤマヌー』を狙っているという訳だ。


「それじゃあ、その『はぐれタニヤマワイルドキャット』を倒せば、お前たちは大人しくなるんだな?」

「はい。それどころか、皆さんを『静かなる谷』までご案内しますよ。それも近道を通ってなるべく早く着くように手配しましょう」

「そういうことなら、俺たちが『はぐれワイルドキャット』を倒してやろう」


 ということで話がまとまり、俺たちは『はぐれワイルドキャット』退治を引き受けたのであった。


★★★


 話がまとまったところで、早速『はぐれタニヤマワイルドキャット』退治の開始だ。


 『ヒノヤマヌー』の話によると、彼らを追っているのは三匹の『はぐれタニヤマヌー』の集団だそうだ。

 気配を消したり、岩陰に隠れたりとうまい具合に姿を隠しながらヒノヤマヌーを狙っているという話だ。


 ということで、まずは連中の位置を確認することにする。


「よし、ヴィクトリア。出番だぞ」

「ラジャーです。『精霊召喚 風の精霊』。『精霊召喚 土の精霊』。さあ、こそこそ隠れているはぐれタニヤマイルドキャットたちを見つけてくるのです」


 ヴィクトリアの命令で、そうやって精霊たちが偵察に行って十分後。


「ホルストさん。精霊たちから報告が入りました。ここから二キロ先くらいに三つの大きな岩があるのですが、そこに一匹ずつ隠れているようです」

「そうか。それでは早速退治開始だ!」


 うまい具合にはぐれタニヤマワイルドキャットたちを発見することができたので、早速退治を開始することにする。


★★★


 はぐれタニヤマワイルドキャットを退治するにあたって、三匹を一斉に攻撃するためチームを三つに分けた。


 というのも、はぐれタニヤマワイルドキャットは逃げ足が速いらしいので、こうやって三匹一気に倒してしまうことで、逃がさないようにするためだった。

 そんな訳で俺がチームを分けた。


「右側の奴はリネットが対応しろ。ホルスターと銀に援護してもらえ。左側のはネイアだ。ヴィクトリアと一緒に行動しろ。残った真ん中のは俺とエリカで対処する。それでいいな?」

「はい」

「それでは、作戦開始だ」


 こうしてチームを分けた俺たちはいざはぐれタニヤマワイルドキャット退治へ向かうのだった。


★★★


 俺とエリカは風上の方から中央の岩の影に隠れているはぐれワイルドキャットに近づいて行った。

 一応他の二組も含めて全員に『姿隠し』と『遮音』の魔法をかけているので目視や音で気づかれることはないのだが、臭いだけは別なので、風上から接近している。


 そうやって、俺たちはうまい具合にはぐれタニヤマワイルドキャットに近づいて行く俺達だったが、ある程度の距離、こちらの攻撃が十分に届く距離、に達した途端、ピタリと動きを止め、相手の様子をうかがい、待機する。


 え?ここまで近づいたのに攻撃しないのかって?


 そう準備ができたからといってすぐには行動に移さない。

 リネットやネイアからの連絡待ちだ。

 リネットとネイアから「準備完了!」の連絡が来てから一斉に攻撃する予定である。


 というのも、俺たちが先に攻撃を仕掛けた場合、他の二匹のはぐれタニヤマワイルドキャットに気づかれて、最悪逃げられる恐れがあるからだ。

 だから三匹のはぐれタニヤマワイルドキャットへの攻撃は一斉に行われる必要があるのだ。


 といった理由で待つこと五分。


「アタシの方は準備オーケーだよ」

「こちらも大丈夫です」


 二人から準備完了の連絡が来た。


 さて、それでは攻撃開始と行こうか。


★★★


「エリカ、やれ!」

「『小爆破』」


 俺に命令されたエリカが作戦開始の合図の魔法を空中に向かって放つ。


 目の前のはぐれタニヤマワイルドキャットは突然の爆発音に驚き、どうしてよいのかわからず、及び腰になり、周囲を見渡してキョロキョロしている。

 完全に隙だらけだ。

 この辺、こいつの行動は経験の少ない若い雄らしい行動であると言える。


 もちろん、俺がこんな絶好の機会を逃すわけがない。


「とう!『一点突破』」


 飛び上がって一気にはぐれタニヤマワイルドキャットに近づくと、背中から心臓を一突きにする。

 この方法を選んだのは、はぐれタニヤマワイルドキャットの皮や牙は高く売れるらしいので、その価値を落とさないようになるべく傷を残さないように仕留めるためである。


 そして……。


「キャンッ」


 はぐれタニヤマワイルドキャットは、心臓を貫かれ、短い断末魔の悲鳴を残してあっさりと地に倒れ伏した。

 遺体を確認するとわずかな傷を残してはぐれタニヤマワイルドキャットは息絶えていた。

 すべて俺の計算通りであった。


 リネットとネイアに連絡を取ると。


「アタシの方は無事に終わったよ」

「私も仕留めました」


 と、返って来た。

 これで、はぐれタニヤマワイルドキャット退治は終了だ。


 後はこれをヒノヤマヌーに報告するだけだ。

 そうすれば後は彼らが『静かなる谷』までの近道を案内してくれる。


 ここの岩石砂漠も『火の山』よりましとはいえ熱い場所なので、ヒノヤマヌーに報告してなるべく早く涼しい『静かなる谷』へ行って落ち着きたいものである。

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