表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今ならもれなく女神がついてきます~一族から追放され元婚約者と駆け落ちした俺。 食うためにダンジョンに挑み最強の力を得たまではよかったが、 なぜかおまけで女神を押し付けられる~  作者: 暇潰し請負人
第22章 強固な結界からプラトゥーンクローンを引きずり出すために……。ホルスト、世界の果てへ赴く!
676/784

第590話~ヤマタノオロチに会いに行こう 後編 ようやくヤマタノオロチの洞窟に辿り着いたぞ~

 ホルスターと銀がゴブリンテイマーを倒してくれたので、次は大人の出番だ。


 ホルスターたちがゴブリンテイマーを倒してくれたことで、魔物たちの統率が乱れた。

 一応群れのリーダーである炎の巨人は健在だが、現場指揮官のゴブリンテイマーが全滅したおかげで群れとしての能力はがた落ちで、混乱必至だ。

 そこに嫁たちが攻撃を開始する。


「ヴィクトリアさん、私が炎の獅子にツッコみますので、援護をお願いします」

「ラジャーです。『精霊召喚 水の精霊』。さあ、水の精霊よ、氷弾を放ち、ネイアさんを援護するのです」


 先に動いたのはヴィクトリアとネイアのペアで、ヴィクトリアの水の精霊の援護で炎の獅子をけん制しつつ、炎の獅子に接近して行き。


「はあああ。『武神昇天流奥義 虎殺脚』」

「ギャン」


 炎の獅子を一体ずつ確実に蹴り殺して行っていた。


「『真空断』」

「『氷槍』」


 対して、エリカとリネットのペアは遠距離から真空の刃と氷の槍を放ち、フレイムドッグを確実に仕留めて行っていた。


 こうやって嫁たちが頑張っている以上、俺がやらない訳には行かない。


「行くぞ!」


 俺は炎の巨人に向かって突っ込んで行った。


★★★


 俺と炎の巨人の一騎打ちが始まった。


 炎の巨人とは前にも戦ったことがあるが、目の前にいる炎の巨人はそいつよりも手強そうだった。

 というのも……。


「あの斧、炎の刃をまとっているな。炎属性の宿った魔法の武器か!」


 炎の巨人は火属性が宿った魔法の武器、まあ『炎の斧』とでも呼ぼうか、を持っていたのだ。

 前に戦ったやつはこんな強力な武器を持っていなかったので、その分手強くなったと言える。


 とはいえ、以前倒したことがあるやつなので、そこまで脅威に思わなかった。


 良い武器を持っているな。こいつを倒して武器を分捕ってリネットにでもやれば喜んでくれそうだな。


 それどころか、そんなことを考えてしまって、俺のやる気に火がついただけの話だった。


★★★


 炎の巨人との戦いはそんなに時間はかからなかった。


 炎の巨人は炎の斧を激しく振り回して俺に迫って来た。


「ウガー、ウオー」


 と、物凄い気迫を込めて斧を振り回している。

 その上。


「うん?『火球』の魔法か?」


 炎の斧に宿っているであろう『火球』の魔法まで使用してきた。

 激しい打撃攻撃の合間に魔法が飛んでくるので少々厄介だが、この程度の攻撃は何度も経験してきた。

 俺は鋪野の巨人の攻撃をうまくかわしつつ、隙を窺った。


 すると、激しい攻撃で炎の巨人の体力が落ちてきたのか、攻撃が緩む瞬間があった。


「今だ!『一点突破』」


 その隙を突いて、炎の巨人の心臓めがけて必殺剣を放つ。


「グヘッ」


 俺の攻撃はあっさりと炎の巨人の心臓を貫き、炎の巨人は息絶えた。

 えらくあっけない幕切れだが、これからの冒険の前哨戦として考えるなら、こんなものだと思う。


「お、エリカたちも片付いたようだな」


 周囲を確認すると、エリカたちも魔物を倒し終えていた。


 これで、戦闘は終了し、後はお宝を回収するだけだ。


★★★


「ヴィクトリア、素材として売れそうな魔物は回収しろ」

「ラジャーです」


 戦闘終了後、素材として売れそうな魔物は回収し、後は放置だ。

 この辺には他にも魔物が生息しているだろうから、残りは他の魔物が処分してくれると思う。


 それで肝心の炎の斧だが、俺が拾った後リネットの所に持って行ってやると。


「え?これ、くれるの?」

「お前、魔法の斧、欲しがっていただろ。敵の持ち物だったけど、これならコレクションにちょうどいいだろう」

「そうだね。ありがとう。大切にするよ」


 と、非常に喜んでくれた。


 俺的にはリネットが喜んでくれたので、魔物を倒した甲斐があったと嬉しくなったのだった。


★★★


「お~い!!ヤマタノオロチ、いるか~?」


 魔物の群れを倒してからちょうど十分後、ヤマタノオロチの洞窟へと到着した俺は、大声で洞窟の中にいるであろうヤマタノオロチに声を掛けた。すると。


「何者だ!」


 と、洞窟の奥から大きな声が返ってきたので。


「俺だ!以前、ここでお前と一緒にキングエイプと戦ったホルストだ!」


 そう返事をした所、今度はどんどんと洞窟が響くような音が聞こえて来たかと思うと。


「これは、ホルスト様。こんな所へようこそお越しくださいました。お元気そうで何よりです」


 洞窟の奥からヤマタノオロチが出てきて、そうにこやかに挨拶をしてくれたのであった。


「お前も元気そうだな」

「はい、元気ですよ」

「それでな、今日はお前に聞きたいことがあって、やって来たんだ」

「聞きたいことですか?そういう事でしたら、こんな洞窟の入口で立ち話もなんですから奥へどうぞ」

「ああ、そうしようか」


 そして、そうやってお互いに挨拶をした後、洞窟の奥へと案内してくれたのだった。


★★★


 洞窟の奥にはとても広い空間があった。

 大体の感覚で言うと、エリカの実家と同じくらいの広さの空間だ。


 正直言うと、こんな自然の洞窟の中にこんな広い空間があることに驚きだ。

 ダンジョンの中にならあったけど、それはどちらかというと人工的に作られた場所であることがほとんどだったので、自然にこのような広い洞窟が存在することに驚いたという訳だ。


 それで、この空間は普段ヤマタノオロチが生活に使っている場所らしかった。

 こんな広い場所を独り占めしているのか……それは贅沢なことだな。

 この場所で生活しているヤマタノオロチの姿を想像して、俺は一瞬そんなことを考えたりもしたが、よく考えたら、これでもヤマタノオロチにとってはそこまで広くはないのかもしれない。


 何せヤマタノオロチは山より大きいと言われるほどでかいからな。

 そのヤマタノオロチが不自由なく暮らすにはこれくらいの広さは必要なのだと思う。


 それと、聞いてきた通りここは外に比べるとはるかに涼しかった。おかげで。


「ああ、涼しいです!最高です!」


 と、ヴィクトリアの機嫌も直ったようなので、俺としては一安心である。


 まあ、ヤマタノオロチの住居について話すのはこれくらいにして、本題に移るとしよう。


★★★


「それじゃあ、失礼するな」


 ヤマタノオロチの住処へと案内された俺たちは、ヤマタノオロチが寝床にしている寝ワラの前に持参してきた敷物を敷くと、その上に座った。

 そして、座って落ち着く前に、ササっと買ってきたお土産を渡すことにする。


「ヴィクトリア。買ってきたブツを出せ」

「ラジャーです」


 俺の指示でヴィクトリアが勝ってきた酒だるを全部出し、それをみんなで山積みに並べて行く。

 それを見て、ヤマタノオロチがよだれを垂らして喜んでいる。


「ホルスト様、これは?」

「お前へのお土産だ。遠慮なく飲んでくれ」

「これはありがとうございます」


 そうやってヤマタノオロチにお土産を渡したところで、早速飲み会の開始だ。


 まずはオロチの首の前に一樽ずつ酒樽を並べ、ついでにもう一つ酒樽を開け、俺と嫁たちの前に並べる。


 あ、言っておくけど、ホルスターと銀には酒ではなくちゃんとジュースを出しているからな。

 俺は子供に酒を飲ますようないい加減な親じゃないから、そこんところ、よろしくな。


 それで、酒の後はヤマタノオロチには肉を、俺達には料理やお菓子をツマミとして準備してから飲み会のスタートだ。


「かんぱ~い」


 俺がそう音頭を取って飲み始める。

 俺達は普段と同じような調子で飲んだが、ヤマタノオロチの方はというと、白狐に聞いてきた通り見事な飲みっぷりだった。


「久々に飲む酒は美味しいですね」


 と、言いながら一樽一分もかからず飲み干していくのだった。

 その飲みっぷりを見た俺は、たくさん酒を買ってきておいて良かったと思うのだった。


★★★


 さて、お互いに飲み食いして雰囲気も和んできたところで、俺はヤマタノオロチに質問した。


「なあ、ヤマタノオロチ、聞いてもいいか?」

「何でしょうか?」

「俺たち、今度『静かなる谷』へ行く予定なんだ。白狐によると、お前あの変に詳しいそうじゃないか?だから、あの辺のことについて教えて欲しいんだけど」

「『静かなる谷』ですか?もちろん、構わないですが……、あんな所に何しに行くのですか」

「そうだな。まずはその辺の事情から話そうか」


 と、このような感じで、ヤマタノオロチからの情報収集は始まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ