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今ならもれなく女神がついてきます~一族から追放され元婚約者と駆け落ちした俺。 食うためにダンジョンに挑み最強の力を得たまではよかったが、 なぜかおまけで女神を押し付けられる~  作者: 暇潰し請負人
第22章 強固な結界からプラトゥーンクローンを引きずり出すために……。ホルスト、世界の果てへ赴く!
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第589話~ヤマタノオロチに会いに行こう 前編 こんな場所にも魔物は出る~

 妹たちにパトリックの世話をまかせ、一緒に辛い料理を食べに行った翌日。


「おかみさん。お世話になりました」

「皆様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」


 俺達は狐の宿屋を出て、『火の山』へと向けて出発した。

 無論、予定通りヤマタノオロチに会って話を聞くためである。

 ヤマタノオロチが棲む洞窟には行ったことがあるので、まずはそこまで魔法で行くことにする。


「『空間操作』」


 狐の宿屋を出発し、キョウの町から出た俺たちは魔法で一気に『火の山』へ移動した。


★★★


「『火の山』は相変わらず熱い場所ですね。夏も終わり秋めいてきたというのに、地熱がすごくて汗がだらだら出てきて、ちょっと不快ですね」


 『火の山』に着いた俺たちはヤマタノオロチの洞窟へと向かったのだが、歩きながらヴィクトリアの奴が文句を言っている。


 ヴィクトリアの気持ちはよく分かる。

 前に来た時もここは熱くてしょうがなかったからな。

 しかも季節に関係なくここは熱いから不満を抱くのは理解できる。


 とはいえ、それもヤマタノオロチの洞窟に行くまでの話だ。


 白狐に聞いた話だと、洞窟の中は外とは打って変わって涼しいらしいからな。

 折角その洞窟から歩いて二十分くらいの所へ転移してやったんだから、ヴィクトリアよ、少しは我慢してくれよと思うのだった。


 え?何で直接洞窟の前に転移しなかったのかって?

 だってそんなことをして急に俺たちが目の前に現れたりしたら、ヤマタノオロチが驚いちゃうだろ?

 今から会う相手にそれは失礼だろ?


 そう思って、少し離れた所に転移したのだった。

 そんな訳で、ヴィクトリア、もう少しだけ辛抱してくれよ。

 そんなことを思いながら、俺は不機嫌なヴィクトリアを。


「なあ、ヴィクトリア。熱いんだったら、冷たいジュースでも飲みながら歩けよ」

「そうですね。そうさせてもらいます」


 と、なだめながら、ヤマタノオロチの洞窟へ向かって歩くのだった。


★★★


 と、こんな感じでヤマタノオロチの洞窟へと向かった俺達だったが、このわずかな時間の間にも魔物が襲って来た。


「ホルストさん、何か敵みたいですよ」


 どうやらヴィクトリアが偵察に放っていた風の精霊から近くに魔物がいるとの報告があったようで、ヴィクトリアがそれを知らせてくれたのだった。


 ヴィクトリアの態度にちょっと投げやりな所があるのは、多分熱いせいでヴィクトリアがご機嫌斜めなせいだと思う。

 本当気持ちはわかるがいい加減にしろとは思う。


 まあ、いい。それよりも、さっさと魔物を倒して涼しいヤマタノオロチの洞窟へ行ってしまおう。


★★★


「炎の巨人が一体に、炎の獅子とフレイムドックが十体ずつくらいか。それで、炎の獅子とフレイムドッグにはゴブリンテイマーが乗っていて、炎の獅子とフレイムドッグの戦闘力を上げているという訳か。それなりに強力な敵だな」


 岩陰に隠れて様子を確認すると、結構強力な魔物がうろついていた。


 前に来た時にはこんな強力なものはいなかったはず。

 ……というか、普通に魔物と遭遇しなかったような記憶がある。


 どういう事だろうと思い、ヴィクトリアに確認してみたところ。


「う~ん。そういえば、前に来た時ってヤマタノオロチちゃんが神聖同盟の人たちによって操られてじゃないですか」

「そういえばそうだったな」


 確かに以前来た時はヤマタノオロチが操られてしまっていた


「だから、この辺の魔物たち、操られたヤマタノオロチちゃんが神聖同盟の人たちに命令されて、もしかしたら自分たちに襲い掛かってくるかもしれないと思い、それが恐くて、どこかに隠れていたんじゃないですかね。だって、目の前の魔物たちが神獣のヤマタノオロチちゃんと戦うことになったら、勝てるわけがないですからね」


 ということだそうだ。


 まあ、確かに目の前の魔物たちが少々強いとは言っても、逆立ちしたってヤマタノオロチには歯が立たないだろうからな。

 そんなヤマタノオロチに万が一にでも戦うことになるかもと考えると、普通の魔物なら逃げて当然の状況だったという訳だ。


 まあ、いいや。

 ヴィクトリアに話を聞いて、前に魔物がいなかった理由もわかってスッキリしたことだし、さっさと魔物を倒すとしよう。


★★★


 今回魔物を倒すにあたって、ホルスターと銀に少々難しい課題を与えることにした。


「いいか、ホルスターと銀。炎の獅子とフレイムドッグに載っているゴブリンテイマーがいるだろう?あいつらがいるせいで、炎の獅子とフレイムドッグの戦闘力が上がっている。だから戦闘開始に先駆けてあいつらを倒すことができれば、敵の戦力を大幅に低下させることができる。それは理解できるか?」

「「はい」」

「よし、いい子だな。それで、今回そのゴブリンテイマーたちをお前たち二人で全部倒してしまえ。ピンポイントでゴブリンテイマーに魔法を当てなければならないからちょっと難しいけど、お前たちならできるはずだ。やってみろ」

「「うん、やってみる」」

「他のみんなは、ホルスターたちがゴブリンテイマーを倒した後、魔物たちを総攻撃だ。俺が炎の巨人を担当するから、ヴィクトリアとネイアは炎の獅子を、エリカとリネットはフレイムドッグを始末しろ」

「「「「了解です」」」」


 これで、攻撃の分担も決まった。


 ということで、作戦開始だ。


★★★


「『極大化 金剛槍』」

「『極大化 雷光術』」


 魔物への最初の一撃は、予定通りホルスターと銀の攻撃から始まった。

 炎の魔物たちを御すゴブリンテイマーたちに、ダイヤモンドの槍と雷の刃が襲い掛かる。


「グギャアアア」

「グボッ」


 二人の攻撃でゴブリンテイマーたちが次々にダイヤの槍に貫かれ、雷で黒焦げにされ、乗っていた炎の魔物たちからずり落ち、地面に倒れ伏していく。


 俺としては子供たちだけに任せることに若干の不安を感じていたのだが、どうやら杞憂だったようだ。

 本当二人とも成長したなと思う。


 さて、子供たちがゴブリンテイマーを始末してくれたことだし、後は大人の仕事だ。

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