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今ならもれなく女神がついてきます~一族から追放され元婚約者と駆け落ちした俺。 食うためにダンジョンに挑み最強の力を得たまではよかったが、 なぜかおまけで女神を押し付けられる~  作者: 暇潰し請負人
第22章 強固な結界からプラトゥーンクローンを引きずり出すために……。ホルスト、世界の果てへ赴く!
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第568話~神聖同盟の本部はどこにある?~

 ヴィクトリアのおじいさんとセイレーンが天界へ帰ってから数日後。

 俺達は休養を終え、プラトゥーンを追うため動き始めた。


 そこで、今後の方針を嫁たちと相談すると。


「さて、皆、まずは神聖同盟の情報収集から始めようと思うけど、どうかな?」

「「「「賛成です!」」」」


 そんな風に神聖同盟の情報収集から始めることで意見が一致する。


 まあ、これは当然の判断だろう。

 俺達は神聖同盟と何度も接触し戦ったが、連中に対する情報をさほど持っているわけではない。 何せ俺たちと接触した神聖同盟の連中は全員生きていないし、戦った後も本部の場所とか組織に関する証拠を何も残さなかった。


 持っている情報と言えば、『神聖同盟の本部が俺たちの母国であるヴァレンシュタイン王国のどこかにあるらしい』ということくらいである。

 この情報だけでは神聖同盟、そしてその首魁であるプラトゥーンの行方はつかめないだろう。

 そこで。


「とりあえずワイトさんを訪ねてみるか」


 神聖同盟の本部の情報を俺にくれたワイトさんを訪ねてみることにする。

 何か新しい情報が入って来ていないかと考えたからである。


「さて、それじゃあ、行ってみるか」


 ということで、俺はワイトさんを訪ねたのだった。


★★★


「ワイトさん、お久しぶりです」

「ええ、お久しぶりです。ホルスト殿の方こそ、お元気そうでなによりです」


 ワイトさんの屋敷を訪ねた俺はワイトさんとそんな挨拶をして、久しぶりの再会を喜び合った。

 嫁たちも。


「ヘラ様、お久しぶりです。これ、海底王国のお土産です」

「奥様方こそ、お久しぶりですね。海底王国のお土産ですか?海底王国って、伝説の人魚の国のことですね?そのような場所へ行くなんてさすが奥様方ですね。そのような珍しい場所のお土産なんて初めてもらいます。本当にありがとうございます」


 という感じで、ワイトさんの奥さんにお土産を渡したりしている。

 そうやって、一通り挨拶し終えた後は。


「じゃあ、お前たちはリビングで奥さんとお話でもしていなさい。俺はワイトさんとお話しするから」


 と、嫁たちと別れて、ワイトさんと二人、神聖同盟の話をするのだった。


★★★


「その後、神聖同盟の件で何か情報が手に入ったりしていませんか?」


 ワイトさんとの話し合いが始まると、俺はワイトさんに何か情報が入っていないか単刀直入に聞いた。

 すると、ワイトさんはとても有益な情報を教えてくれたのだった。


「その件なのですが、ホルスト殿は王都の南、徒歩で数日くらい行った場所に森林地帯があるのをご存じですか?」

「森林地帯?ああ、ありますね。。確か街道から大分離れた場所ですよね?俺は行ったことがありませんが」


 ワイトさんの言う通り、王都の南、煮十キロくらい離れた場所にそういう森林地帯があった。 結構山深い森林地帯で、奥の方へ行くと凶悪な魔物が生息しているという噂もある場所だ。


「それで、その森林地帯で何かあったのですか?」

「実は、ね。その辺りに神聖同盟の本部があるという密告があったんだよ」

「密告ですか!それは本当ですか?」

「ええ、本当ですよ。奴らの中にも内心国に反逆をするような行為に恐れをなしたのか、そういうのはいるのです」


 まあ、確かにその可能性はあった。

 連中は邪神をあがめる狂信者共だが、中には公権力が恐くなって組織を裏切るやつがいても不思議ではなかった。


 まあ、何にせよ俺たちにはありがたい話なので、話の続きを聞くことにする。


「ということは、神聖同盟の本部の場所が具体的にわかったりしたのですか?」

「それがね……」


 と、ここでそれまで明るい口調で話していたワイトさんの勢いが急にダウンし、口ごもる。

 何だろうと思っていると、ワイトさんはこう話してくれるのだった。


「それなんだけどね。調査員を派遣して、密告のあった通りに怪しい人物の後をつけさせたんだよ。その怪しい人物は情報通りに森林地帯へ入り、奥の何もない所まで行ったんだけど……」

「行ったんだけど?」

「森のあるポイントまで行くと。その怪しい人物の姿が突然消えてしまってね。そこで追跡不能になってしまったんだ」


★★★


 調査中の怪しい人物の姿が森の中で消えた?

 どういう事なんだろうか。


 そう思った俺はワイトさんに詳しい経緯を聞くことにする。


「怪しい人物の姿が見えなくなった?それは調査員がその人物を見失ったということですか?」

「う~ん。少し違うかな。見失ったのではなく、本当に姿が消えてしまったらしいんだよ。水を沸かすと一瞬だけ水蒸気が見えるけど、それがすぐに消えてしまうような感じでね」

「なるほど。それは奇怪な話ですね」


 確かに奇怪な話だった。

 調査員が見失ったというのならともかく、急に追っていた人物が消えたというのは尋常な話ではない。


「それは興味のある話ですね。調べてみたりはしたのですか?」

「もちろん調べたけど、我々の調査では原因はつかめなかったよ。さっぱりだ」

「そうですか。わかりました。それなら俺たちの方でも調べてみることにします」

「そうか。ホルスト殿が調べてくれるのなら安心だ」

「そう言っていただけるとうれしいです。他に情報とかありますか」

「これ以上のことは特につかめていないよ」

「わかりました。それでは怪しい人物のことは任せてください」

「お願いするよ」


 これで、ワイトさんとの大体の話し合いは終わりだ。

 この後は雑談でもしてから帰ろうかと思ったのだが、その前に一つ重要なことを言い忘れていたので言っておくことにする。


「それと、後一つ話しておくことがあります」

「何だい?」

「実は神聖同盟が崇拝している邪悪な存在の件なのですが、実はその魂は既に復活しています」

「邪悪なる存在の魂が復活?本当かい?」


 ワイトさんの質問に俺はコクリと頷いた。


「本当です。本体の方は復活できてないですが、魂は復活済みです。それで、魂の方は仮の肉体を作り上げてそれを使って悪事を働いています」

「仮の肉体?」

「はい。クローンという本体を模したまがいものの肉体を使っています。ワイトさんも聞いたことがあるでしょう。前に王国でキメラという怪物が出現したのを」

「キメラ?ああ。前にノースフォートレスの方で現れたという正体不明の怪物のことかい?」

「あれは、邪悪な存在がクローンを作る時の実験に使われた存在だったのです」

「なんと!そうだったのか!」


 俺からキメラの正体を聞いたワイトさんは物凄く驚いていた。

 キメラがそこまで危険なものだと初めて知ったからだと思う。


「それで、そのクローンとかいうのに宿ったという邪悪なる存在はどうしたんだい?」

「一度はクローンを倒したのですが、魂の方には逃げられました。まだ予備のクローンが残っているようなので魂はそちらに宿っていると思います」

「ふーん。なるほど。結構まずい事態になっているようだね」

「はい。その通りですね。ただ、俺たちも黙って見ているわけではありません。クローンの残りは一体だけらしいのでそいつを倒して邪悪なる存在の魂を封印すればよいだけの話です。そのために必要な物もつかんでいます。だから後は神聖同盟を追い詰めて、神聖同盟とともにいるであろう邪悪なる存在をどうにかするだけです」

「なるほど。そういう事になっているのか。ならば我々としてもできる限り協力しよう。何かできることはあるかい?」

「それならば、この事態を国王陛下に伝え、邪悪なる存在への備えをしてください。それと、このことは国王陛下に直接報告したいので後日謁見できるように取り計らってくれないですか?」

「わかった。お安い御用だ。任せてくれ!」


 これで、ワイトさんとの話し合いは終わりだった。

 この後は例の森林地帯の情報を聞き出し、そのあと少し雑談してから帰宅したのだった。


★★★


 帰宅後、嫁たちと話し合いをした。


「さて、ワイトさんから王都南部の森林地帯が怪しいという情報を得たので、今度はそっちへ行ってみようと思うけど、どうかな?」


 そう嫁たちに提案すると。


「「「「賛成です」」」」


 と、賛同を得られたので、俺たちは準備が整い次第問題の森林地帯へと向かうことにしたのだった。

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