第562話~ナウル火山の遺跡 第八階層 対プラトゥーンクローン戦 後編 勝利!そして、……~
俺達とプラトゥーンクローンの戦いが始まった。
「『天爆』」
開始早々、プラトゥーンクローンの奴が魔法を放ってきた。
俺の『神属性魔法』、『天爆』と同じ魔法だった。急いで『魔力感知』でプラトゥーンクローンの『天爆』の魔力量を測ると、大体俺が普段使う『天爆』の魔法と同じくらいの威力がある感じだった。
ということで、早速反撃に出る。
「『神化 天爆』」
プラトゥーンクローンの『天爆』に対して、俺はより威力の高い『神化 天爆』の魔法を放った。
バチーン!
大きな音を立てて『天爆』と『神化 天爆』の魔法がぶつかり合い、激しく火花を散らしてせめぎ合う。
その結果。
「なに!?」
「よし!俺の魔法の方が押し勝ったぞ!」
俺の魔法がプラトゥーンクローンの魔法を突き破った。
俺の魔法はプラトゥーンクローンへと飛んで行き、ドゴーンと大爆発を起こす。
「ぐはっ」
俺の魔法をまともに食らったプラトゥーンクローンは大きく揺らぎ、全身が傷だらけになる。
その傷だらけになったプラトゥーンクローンを見て、俺は思った。
この分なら何とかなりそうだ。
★★★
「おのれ!小僧め!小僧だとばかり思って少しばかり手を抜いてしまったわ。今度は本気で行くぞ!『神化 天爆』」
ぐらりと揺らいだプラトゥーンクローンだが、すぐに体勢を立て直すと、そう負け惜しみ的なセリフを吐き、今度は先程よりも本気で来たのか、『神化 天爆』の魔法を使って来た。
「何の!『神化 天爆』」
それに対して当然俺も魔法で。対抗する
ドゴーンと音を立て、再び魔法と魔法が激突するが、今度は俺の方が押し勝つことはできなかった。
「ちっ。魔法が相殺されてしまったか」
俺とプラトゥーン、双方の魔法がぶつかり合った結果、お互いに相殺されてしまったからである。
この状況を見て、このまま魔法を撃ち合い続けても決着はつかないな。
そう思った俺だったが、今の俺にはそれで十分だった。
なぜなら……。
「旦那様。お待たせいたしました。準備ができたので、私たちも戦いに参加します!」
なぜなら、俺には心強い仲間がいるのだから。
★★★
俺がプラトゥーンクローンと戦っている間にエリカたちの準備が完了した。
早速エリカたちがプラトゥーンクローンに攻撃を開始する。
「『神化 大火球』」
「『神化 精霊召喚 火の精霊』。さあ、火の精霊よ。プラトゥーンを攻撃するのです!」
まずはエリカとヴィクトリアが炎の攻撃でプラトゥーンクローンを攻撃する。
二人の攻撃は、まっすぐプラトゥーンクローンへと向かって行った。
俺との戦いに集中していたプラトゥーンクローンはこの攻撃を避けることができず。
「うおっ!」
エリカの魔法とヴィクトリアの炎の精霊の攻撃で、プラトゥーンクローンは盛大な炎に包まれ、全身が炎で焼かれる。
「おのれ!小娘どもが!我が魔法を食らうがよい!『天……』」
二人の攻撃を受けたプラトゥーンクローンはそうやって怒ると、すぐに二人に反撃しようとするが。
「「そうはさせないよ!」」
魔法を使おうとするプラトゥーンクローンの隙を突いて、リネットとネイアの二人が必殺技を放てる距離までプラトゥーンクローンに急接近する。
「『フルバースト 飛翔脳天撃』」
「『フルバースト 虎殺脚』」
そして、十分に近づいたところで必殺技を放つ。
「ぐおおおお」
二人の必殺技を食らったプラトゥーンクローンが再び揺らぎ、全身傷だらけになる。
これでプラトゥーンクローンに大分隙ができたので、俺がとどめを刺しに行く。
今できる俺の最大の攻撃方法を放つ準備をする。
「『神化 天火』」
「『神化 天爆』」
「『神化 天罰』」
「『神化 魔法合成』。『神化 天火』と『神化 天爆』と『神化 天罰』の合成魔法『神化 神々の怒り』」
まずはそうやって、合資魔法を準備し、
「『フルバースト 究極十字斬』」
必殺剣までも準備する。
そして、放つ技は。
「くらえ!『爆裂究極十字斬』」
必殺剣と合成魔法の融合技『爆裂究極十字斬』だった。
俺の技はまっすぐプラトゥーンクローンへ向かって行く。
さすがのプラトゥーンクローンもこれはやばいと思ったのか。
「むん!『神化 防御結界』」
と、両手を前へ突き出し、防御魔法を使用して俺の攻撃を阻止しようとするが、すでに俺やエリカたちの手で大分ダメージを受けて弱っていた状態では、無理だったようで。
「ぐぎゃああああ」
俺の必殺技に防御魔法をあっさりと突破され、そんな断末魔の悲鳴をあげながら、体をバラバラに引きちぎられるのだった。
★★★
体をバラバラに引き裂かれたプラトゥーンクローンだったが、それでもまだ肉体は生きているようで、上半身だけの無残な姿になっても、「むーん」とまだうめき声をあげていた。
クローンとはいえさすがは神様である。本当にしぶとい。
だが、それもここまでだ。これ以上苦しまないようにとどめを刺してやろう。
そう思った俺は、残ったプラトゥーンクローンに近づくと剣を構える。
すると、苦しそうな声でプラトゥーンクローンが俺に話しかけてきた。
「ふふふ。見事だな小僧。傷つき弱っていたとはいえ、まさか我の体をここまで破壊できるほどの力を持っているとは思っていなかったぞ。素晴らしかったぞ」
「そうかい?お褒めの言葉、ありがとうよ。それはともかく、それだけ体が傷ついては苦しいだろ?苦しくないようにすぐにとどめを刺してやろう」
そうやって俺がプラトゥーンクローンにとどめを刺そうと剣を振り下ろそうとしたまさにその時。
「がははは!小僧、そう上手くは行くまいよ!」
と、プラトゥーンクローンが、今までの苦しそうな様子はどこへやら、急に高笑いを始めた。
突然のことに俺が驚いていると、プラトゥーンクローンは話を続ける。
「確かに今この体は傷ついてしまってもう使い物にならぬ。だが、我の仮の肉体はまだある。それにここでの用事はとっくに済んでおる。ということで……」
そこまでプラトゥーンクローンが言ったところで、俺の後ろで事態を見守っていたヴィクトリアのおじいさんが。
「ホルスト、どけ!『天火』」
何かに気がついたのであろうか。そう言うと、突然プラトゥーンクローンに向かって魔法を放った。
だが。
「ははは。愚息よ、やっと気がついたか!しかしもう手遅れよ!さらばだ!」
最後にそう言い放つと、プラトゥーンクローンの体から何かが飛び出して行くのが見えた。
そして、おじいさんの魔法が命中したのはその後だった。
おじいさんの魔法により残ったプラトゥーンクローンの肉体は黒焦げになってしまったが。
「くそ!オヤジめ!」」
おじいさんはそれを見て、とても悔しそうにしていた。
今のおじいさんの魔法でプラトゥーンクローンを倒したはずなのに、どうして悔しがっているのかとおじいさんに聞くと。
「くそオヤジの奴!肉体から魂を分離させて逃げ出しやがった!」
と、おじいさんは答えたのだった。
え?肉体から魂を分離?どういうこと?
そんな当然の疑問を抱いた俺は、おじいさんに詳しい話を聞くことにするのだった。




