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第546話~ナウル火山の遺跡 第二階層 農耕が始まった頃の村 中編 爽快!久々に魔物を魔法で吹き飛ばしてみる!~

「それでは、行ってきます」

「勇者様、お気をつけて」


 村を救った俺たちは休憩のために村で一泊させてもらった後、村人たちと別れの挨拶を交わして村を出発した。

 向かうはこの階層の転移魔法陣の遺跡。


 前日の宴に加え、暖かいベッドで十分に休養が取れたので、足取りも軽く進むことができた。

 天気も青空が晴れ渡っていてとても気持ちがよく、気分良く歩くことができた。


 ただ、そんな道中にも魔物は出る。

 たいていの場合はゴブリンのような弱い魔物だったのだが。


「おや、今度はドラゴンが混ざっているな」

「そのようですね」


 時にはドラゴンのような強い魔物が混ざっていることもあった。

 今の俺達ならドラゴンなど、今回は地竜なのだが、大した敵ではないが、放置してさっきの村へでも行かれたら村が大変なことになるのは間違いない。

 なので、きっちり退治しておくことにする。


 俺はすぐにホルスターと銀を呼ぶ。そして、二人にこう言うのだった。


「ホルスターと銀はまだドラゴンを倒したことがなかったよな。パパたちがサポートについてやるから、ドラゴン退治、やってみろ!」


★★★


「任せて、パパ」

「ホルスターちゃん、頑張りましょうね」


 俺に言われたホルスターと銀が張り切ってドラゴンへ向かって行く。

 それに対してドラゴンの奴は二人が近寄ってくるなり、ゴーっと炎ブレスを吐いて対抗してきた。


 だが、今の二人にそんな攻撃が通じるはずがなく。


「『氷弾』」


 ホルスターの魔法によりあっさりと炎ブレスを相殺されてしまっていた。

 子供にいいように攻撃を阻止されたドラゴンは焦ったらしい。


「ウガアアア」


 と、雄たけびを上げながら二人へ突っ込んできた。


 大丈夫かな?


 二人とも子供なだけに力勝負ではドラゴンに対して分が悪い。

 だから俺は剣に手を添え、いつでも戦えるように身構えたのだが、無用の心配だったようだ。


 ホルスターたちは落ち着いてドラゴンに対応した。


「『極大化 雷光術』」


 銀が電撃魔法でドラゴンをしびれさせて足止めすると。


「『極大化 金剛槍』」


 ホルスターが大量のダイヤの槍を空中から落としてドラゴンを攻撃したのだった。

 ダイヤの槍は容易くドラゴンの体を貫通し、全身穴だらけになったドラゴンは、


「グギャアア」


 と、短い悲鳴を残して息絶えてしまった。

 見事な連携攻撃だった。


「二人とも見事だったぞ」


 俺はあっさりとドラゴンを仕留めた二人の頭を撫でてやった。


「きゃはは」

「うふふ」


 撫でられた二人はとてもうれしそうに笑い、それを見た俺も満足したのだった。


 こうしてホルスターと銀の初めてのドラゴン退治は無事終了したのだった。


★★★


 それから二時間ほどで問題の遺跡へと到着した。


 村長に聞いてきた通り、遺跡の周囲にはたくさんの魔物が集まっていて、その数は三千くらいはいそうな感じだった。

 これだけの数がいると面倒くさい。

 大規模魔法で殲滅するのなら簡単だが、それで遺跡が壊れたりしたら元も子もない。


 だから、どうしようかと悩んだわけだが、そんな俺にセイレーンがアドバイスをくれた。


「ホルスト君。もしかして、下手に攻撃したらあの遺跡が壊れてしまうかもって、思っていたりする?」

「ええ、そうですが。……よくわかりましたね」

「まあ、そこは神としての勘というやつね。それで、あそこの遺跡って神の加護が宿っているからちょっとやそっとじゃ壊れたりしないわよ。だから思いっきりやってみなさい」

「本当ですか?」

「本当よ」

「では、やってみます。……『極大化 天爆』」


 セイレーンのアドバイスを受け、魔物の軍団を一気にせん滅せんと、爆発魔法を魔物軍団目掛けて放った。すると。


「やった!魔物の軍団をせん滅したぞ!」


 と、一瞬で魔物の軍団を滅ぼすことに成功したのだった。


 これだけの数の魔物を一気に滅ぼしたのはいつ以来だろうか。

 大魔法を使って魔物を倒すのは気持ちがいいのだが、それをやると周囲に被害が出る場合も多いので、北部砦の時やヒッグスタウンの時のような余程の場合を除いて、あまりやってこなかった。


 だから久しぶりにすっきりとできた俺は、上機嫌でこう言うのだった。


「さて、それではさっさと遺跡に乗り込むぞ」


★★★


 魔物の大部分を片付けたとはいえ、生き残りの魔物はいた。

 遺跡の中にいた連中である。

 セイレーンの言葉通り俺の魔法は遺跡の中には効果がなかったようで、そこにいた連中が迎撃に出てきたのだった。


 遺跡の中に残っていた魔物は、オークキング、ゴブリンキング、ドラゴン、グリフォンなど中々の精鋭ぞろいだった。

 並の冒険者ならあっさりと負けるレベルの難敵たちだ。


 だが、ここまでくる実力を持った俺たちに取っては敵ではなかった。


「『極大化 防御結界』」


 ヴィクトリアの魔法は敵の攻撃を完封し。


「『極大化 暴風』」

「『極大化 狐火』」


 ホルスターと銀の魔法は残った魔物のうち比較的弱い奴らを瞬殺し。


「『真空断』」


 リネットの斧の一撃は、オークキングを一刀両断にし。


「『極大化 風刃』」


 エリカの魔法は一瞬でゴブリンキングの首を跳ね飛ばし。


「『武神昇天流奥義 龍破撃』」


 ネイアの拳の一撃は、ドラゴンの頭蓋骨を粉砕した。


 そして、俺はというと。


「『十字斬』」


 必殺技でグリフォンを横に切り裂き、地面に叩き落した。


 こんな感じで戦闘を進め、俺たちは生き残った魔物をほぼ全滅させたわけだが、これで終わりという訳には行かなかった。


「ホルスト君。何か邪悪な存在が遺跡から出て来るよ」


 邪悪な存在が出て来るのに気がついたリネットが警戒の声を発し、俺たちは身構える。

 すると。


「悪魔です!ホルストさん、でっかい悪魔が出てきました」


 遺跡の中から巨大な悪魔が現れもれたちの前に立ち塞がったのだった。

 こいつが村長さんが言っていたこの周辺の魔物たちを支配する悪魔で間違いないと思う。


 というか、この巨大な悪魔には見覚えがあった。


「こいつは、以前ノースフォートレスの町の闘技場で戦ったグレートデビルじゃないか」


 そう。現れたのは、以前王国武術大会の時に戦った大悪魔グレートデビルだった。

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