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第539話~潜水艇修理完了!~

 旅行を終えた俺たちはノースフォートレスの町へ帰って来て、潜水艇の修理が終わるまでのんびりしていた。


「リネット、ネイア。一緒に武芸の稽古でもするか」

「「はい」」


 そんな感じでリネットたちと武芸の稽古をしたり。


「ヴィクトリアさん、久しぶりに図書館へ通いましょうか?」

「はい、エリカさん」


 エリカたちは久しぶりに図書館へ通っていたりしたし。


「銀姉ちゃん。お花で髪飾りを作ったからあげるよ」

「ありがとう。ホルスターちゃん」


 ホルスターと銀は二人でよく遊んでいたし。


「スピー、スピー」


 と、セイレーンはよく昼寝をして過ごしていた。


「ちょっと遠乗りしてくる」


 ヴィクトリアのおじいさんはちょくちょく馬に乗って遠出をしていた。

 そんな風にみんな思い思いに過ごしていたのだった。


 ちなみにバカなうちの妹はというと。


「ほら!二度と競馬なんかに嵌らないように根性を鍛え直すため、孤児院できっちり働きなさい!」


 そうエリカに言われて、前に孤児院でやっていたボランティアの量を増やされて「何で私がこんな目に!」と、泣き言を言いながら働いていた。

 妹の仲間の子たちは今まで通りだったので、妹だけ特別待遇という訳だ。


 かわいそうな気もするが、妹にとってはこっちの方がいいと思う。

 精神修養とかもそうだが、妹の奴って変に時間があったら絶対に競馬すると思うんだよね。

 だからそんな気が起こらないように、妹の時間を削るというのはアリだと思う。


 だから、頑張って働け。


 そんなことを思いながら、俺は妹のことを見守るのだった。


★★★


 そうやってのんびりした日々を送っていると、エリカのお父さんから連絡が来た。


「旦那様、父から連絡が来ました。潜水艇の修理が終了したそうです」


 どうやら潜水艇の修理が終了したようだった。


「そうか。それじゃあ、早速受け取って海底王国へ行こうか」


 潜水艇の修理が終了したと聞いた俺は、すぐさま潜水艇を受け取るために出発したのだった。


★★★


 ヒッグス家の魔道具工房に潜水艇を受け取りに行くと、すでに担当のレンブラントさんが待っていてくれた。


「ホルスト殿、ようこそお越しくださいました。こちらへどうぞ」


 挨拶もそこそこに、レンブラントさんはすぐに俺たちを潜水艇へと案内してくれる。

 そして、俺たちは修理が終わったばかりの潜水艇と対面することになった。


「これは……すごいな!」


 俺は修理が完了した潜水艇を見ると、そう言いながら唸った。

 そのくらい修理された……いや、もうはっきり言ってしまおう。潜水艇は修理という枠を超えて魔改造されていた。

 魔改造された潜水艇はとても素晴らしかった。


「深深度の水圧に寄って潜水艇が破損したとお伺いしておりましたので、外殻の装甲の素材を変更し、ハイミスリルを使用しております」


 レンブラントさんの説明によると、外殻はミスリル製からハイミスリル製へと変更されたようだ。

 ハイミスリルはミスリルの上位互換の金属で普通のミスリルに大量の魔力を注ぎ込むことによって作成される。

 普通のミスリルよりはるかに強度が上がるのだが、その分高価な品であった。


 潜水艇の変更点はそこだけではない。


「音波装置も最新のものに更新しましたし、タンクや操舵悍の操作性も向上させました」


 潜水艇の内部の装置も更新してくれたようだった。

 試してみないとわからないが、レンブラントさんが自信たっぷりに言うのだから、かなりそっち方面の性能も向上していると思う。


 これは是非性能を試してみなければ。

 そう考えた俺はレンブラントさんに提案する。


「レンブラントさん。早速こいつに乗ってみてもいいですか?」

「もちろんですとも」


 ということで、レンブラントさんの許可も出たことだし。早速実験開始だ。


★★★


 潜水艇の実験場所は以前と同じカイザー湖を選んだ。


「『空間操作』」


 魔法で場所を移動し。


「ヴィクトリア」

「ラジャーです」


 ヴィクトリアに持ってこさせた潜水艇を出させ、それを湖面に浮かべて実験開始だ。


「よし!それじゃあ、皆、乗るぞ!」


 全員で乗り込んで実験開始だ。


★★★


 魔改造された潜水艇の調子はとても良かった。


「ホルスト君、見て、見て。この潜水艇の操舵悍。前よりもとっても動かしやすくなっているよ」

「そうか。何でもレンブラントさんの話だと、魔石動力によるパワーユニットをつけて動きのアシストをしてくれているそうだから、そのせいだろうな」

「ホルストさん。この音波装置とっても調子がいいですね。以前のに比べて雑音が混ざっていなくて音がクリアーですね」

「ああ、音波装置も最新の物に変えたそうだから、音質も良くなったみたいだな」


 と、潜水艇の操作性も向上したみたいだし、


「ふーん。この潜水艇の外殻、立派になったわね。この分なら大海溝のような水圧の高い場所でも大丈夫だと思うわ」


外殻の強度についても、そうやってセイレーンにお墨付きをもらうことができた。


 俺達は潜水艇の出来に十分に満足した。


★★★


「お世話になりました」

「どういたしまして。こちらの方こそ色々試させていただき、技術を向上させることができました」


 そうやってレンブラントさんにお礼を言った俺たちは魔道具工房を出た。


「『空間操作』」


 そして、魔法を使って移動した先は。


「ようやくトリトンの町へ戻って来たな」


 トリトンの町だった。


 とりあえず海底王に挨拶した後、すぐに海底火山へ行こうと俺たちは計画している。

 さて、いよいよ最後の地脈を封印するとしよう。

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