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第537話~王都観光 嫁たちとの一日デート~

 エリカのお父さんに頼まれた魔物退治をこなした俺たちは、数日をエリカの実家で過ごし、その後王都へと移動しそこで観光することにした。


「それでは、お義父さんたち、行ってきます」

「気を付けなさい。元気でやるんだぞ」


 と、エリカのお父さんたちに見送られて屋敷を出た俺たちは王都へと直行する。

 その一時間後、俺たちは王都のエリカの実家が所有する屋敷に到着していた。


「ホルスト君には魔物退治を手伝ってもらったからね。王都の屋敷を自由に使っていいよ」


 そうエリカのお父さんのお許しが出たのでここに泊まることにしたのだ。

 まあ、ここの設備はそこらのホテルより豪華なものだったし、屋敷の使用人さんたちも俺達に良くしてくれるから、ここを拠点にするのは悪くないと思う。

 ということで、ここを拠点に王都観光だ。


★★★


 王都観光では割と定番の観光地を巡った。ただそれも最初の一日だけで。


「都会の観光もいいけど、のどかな田舎の風景も楽しみたいわ」


 と、セイレーンが要望してきたので、最初の一日だけ王都の商業区での買い物観光と王宮外苑の一般観光客が楽しめるエリアの観光を楽しんだ後は、王都の郊外の観光を楽しんだ。


「ここの果樹園にはたくさんのメロンが成っているわね。たくさん取って、たくさん食べましょうね」


 郊外の果樹園に行き、一日中メロン狩りを楽しんだり。


「王都のすぐ側にこんな湖があったのね。ここならおいしいお魚が捕れそうね」


 王都のすぐ側の湖に船を浮かべ、そこで魚釣りをして、それを屋敷に持ち帰って魚料理のフルコースを作って食べたり。


「ふ~ん。麦わら帽子って、結構作るの大変なのね」


 田舎の工房へ行って、麦わら帽子作成教室に参加したりと、とにかく数日間、主にセイレーンの希望通りの場所に行った。

 まあ、セイレーンの希望通りと言っても、そのセイレーンに観光ガイドを渡して感化させたのはうちの嫁たちだから嫁たちの望み通りだとも言える。


 ということで、十日ほど俺たちは充実した日々を過ごしたわけだが、妹の奴は相変わらずこき使われていた。


「何で私だけこんなに働いているのよ~」


 そう文句を言いつつ、俺たちの部屋の掃除に衣類の洗濯、食事の世話係をしていた。


 そんな妹を見て大変だなと思いつつも、別にいいのではないかとも思う。

 だって、こいつ仕事もきちんとさせられるが遊びにもちゃんと連れて行ってもらっているしな。

 メロン狩りに行った時だって、こいつ一人で大きいメロンを三個も食って、帰りの馬車の中でうめいていたくらいだからな。

 十分休みを満喫していると思うぞ。


 だから俺はこう思うのだった。

 働かざるもの食うべからず。働けばその分遊べるぞ。だから、妹よ。頑張って働け!


★★★


 さて、王都の滞在予定もあと二、三日となった頃。

 俺は嫁たちと一緒に町へ出た。

 前におじいさんと勝負した結果、ヴィクトリアとデートすることになっていたのでそれを果たすためだ。


 え?それじゃあヴィクトリアとのデートじゃないのかって?何で他の嫁たちもついてくるのかって?

 それはな。


「ワタクシ一人でホルストさんを独占するのも悪いので、皆で行きませんか?」


 そうヴィクトリアが言い出したので、相談の結果嫁たち全員とのデートに変更になったのだった。

 ちなみにほかのメンバーはというと。


「「「「私たちはお買い物と闘技場見物に行ってきます」」」」


 妹たちは買い物と闘技場へ遊びに行ったし。


「ホルスターちゃんの面倒は銀が見ます!」


 銀は屋敷でホルスターと遊ぶ気満々だったし。


「お父様。約束通り、私がお父様に手料理を作ってあげます」


 と、ヴィクトリアとのデート権を賭けた勝負に負けた方がもらえることになっていたセイレーンの手料理ゲット権を行使してもらっていた。

 セイレーンは負けた方への慰めとして好意で提供したと思うが、あいつの料理って相当らしいからな。

 俺的にはおじいさんをかわいそうに思うのだが、当のおじいさんは。


「セイレーンに手料理を作ってもらえるなんて嬉しいな」


 と無邪気に喜んでいた。

 まあ、セイレーンの奴、エリカに少しは料理の作り方を教えてもらっていたので、最低限死ぬことはないと思うので、放って置くことにする。


 それよりも、今は嫁たちとのデートだ。


 嫁たちとのデートで最初に行ったのはカフェだった。

 デートコースは嫁任せだったので、どこかへ行く前に飲み物でも飲んで行くのかと思った俺は、飲み物を注文しようとしたが。


「旦那様は注文しなくていいです!」


 と、エリカに言われて注文できなかった。代わりに。


「「「「これをください」」」」


 嫁たちが一斉に同じ物を四つ注文した。

 一体何がどうなっているんだ。嫁たちの行動に困惑した俺だったが、「ご注文の『ラブラブジュース』をお持ちしました」と、店員が持ってきた商品を見てその疑問が解消された。


 え?このジュース。一本のストローに二つの飲み口が付いているんですけど。


 何とこの『ラブラブジュース』とやらには一本しかストローが入っていなくて、しかもストローには二つ飲み口が付いていた。

 これは、あの有名な恋人向けの飲み物である。


 それが四つということは、嫁たち全員と一人ずつ飲めという事だろう。

 正直恥ずかしかったが、こうなっては仕方がない。


「よし、飲むぞ!」


 そう決心した俺は嫁たちと一人ずつジュースを飲んでいく。

 ジュースを飲む順番はあらかじめ決まっていたらしく、ヴィクトリア、ネイア、リネット、エリカの順番だった。

 全員が全員とてもうれしそうな顔で、俺の腕に自分の腕を絡ませた状態で一緒に飲んでいく。


 そうやって嫁たちに絡まれながら飲んでいると、最初は恥ずかしいという思いで飲んでいたのが、あれ?もしかしていいかもという気になって行った。

 自分でも不思議な気がしたが、飲んでいるうちに恥ずかしさになれたのと、何よりもかわいい嫁たちが甘えて来るのでそっちの喜びの方が恥ずかしさの感情を上回ってしまったのだと思う。


 こうして嫁たちとのデートの最初のステップを俺は楽しく過ごせたのだった。


★★★


 カフェの後は劇場へ行き嫁たちと一緒に劇を見た。

 本日の演目は王子様とメイドカップルの熱い恋愛ものらしく、劇樹内はカップルであふれ、カップルたちは演目の恋愛ものを楽しみつつ、自分たちの愛も深めているという感じだった。


 それで、俺たちの状況なのだが、現在俺を中心にして、右にリネット、左にヴィクトリア、真後ろの席にエリカ、右後ろの席にネイアという配置だった。


「「「「とっても素敵な劇ですね」」」」


 嫁たちはそうやって劇を楽しみつつ、俺に積極的にアピールしてきた。

 左右にいるリネットとヴィクトリアは、俺を挟み込むように左右から俺に寄り添ってきて絶対に離れようとしなかったし、ネイアとエリカも。


「ネイアさん。五分交代でいいですね?」

「はい、いいですよ」


 と、五分交代で席を変わりつつ、俺の頭を抱え込むような形でギュッと抱きしめてきたのだった。


 お前ら、こんなたくさんの人がいる劇場で大胆なことをするよな。


 俺はそう思ったが、俺たちがいるのは最後尾の列で俺たち以外に人がいないので誰にも迷惑が掛かっていないし、何より嫁たちに抱き着かれれていると、嫁たちの匂いや体の温もりが伝わって来て、嫁たちが大好きな俺としてはその誘惑に抗うことができないのであった。


 結局、劇が終わる夕方までこの状況は続き、俺は幸せいっぱいなのであった。


★★★


 劇場を出た後は、屋敷には帰らず王都のホテルに宿泊した。

 ホテルのレストランで食事をした後、嫁たちが手配していたスィートルームに行き、全員でそこで寝ることになった。


 それで、寝る前に嫁たち全員と一回ずつ夫婦生活をした。


「まずはワタクシからですね」


 最初の相手はヴィクトリアだった。

 今日のヴィクトリアは、昼間の出来事で気が高ぶっていたせいか、獣のように激しかった。

 俺は十分に満足した。


 ヴィクトリアとの夫婦生活が終わり、シャワーを浴びて戻ってくると、次にベッドで待っていたのは。


「次は私の番ですね」


 ネイアだった。

 ネイアはヴィクトリアと違って獣のようではなかったが、それでも興奮していたのか、普段はさせてくれないようなこともさせてくれた。

 普段見ることができないネイアを見られて俺は十分満足した。


 ネイアとの夫婦生活が終わった後、俺は再びシャワーを浴びた。そして、出てきた俺を待っていたのは。


「次はアタシだよ」


 リネットだった。

 リネットも他の二人同様いつもと違っていた。何と言うか物凄く甘えてきたのが。

 「ホルスト君、ホルスト君」と、何度も繰り返しながら力いっぱい俺のことを抱きしめてきて決して離さなかったのだ。

 そんな風に甘えてくるリネットに俺は十分に満足した。


 リネットとの夫婦生活が終わった後、また俺はシャワーを浴びた。シャワーから戻って来た俺を待っていたのは、もちろん。


「旦那様、お待ちしておりました」


 エリカだった。

 エリカは四人の中では俺との経が豊富でその上勉強熱心だったから、知る限りのテクニックを駆使して

俺を満足させてくれた。

 「旦那様、大好きです」と、最後はそう言いながら俺にキスをしてエリカとの夫婦生活は終わりだ。


 四人の嫁たちと夫婦生活を堪能できてできて、俺としては大満足だった。


★★★


 夫婦生活が終わった後は全員で一つの大きなベッドで寝た。


「旦那様」

「ホルストさん」

「ホルスト君」

「ホルストさん」


 四人の嫁たちがそんな寝言を囁きながら、俺にピッタリとくっついて寝ている。

 俺にくっついている嫁たちの良い香り、そして嫁たちの温もり、そういったものに包まれて俺は幸せな気分で寝られたのだった。

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