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第527話~旅行前の買い出し うん、やっぱり俺の嫁たちって可愛いよな~

 エリカと妹の奴の話し合いが終わった翌日。

 俺は家族みんなで旅行前の買い出しに出掛けていた。


「さて、みなさん。折角旅行へ行くのだから良い服を買ってから行きましょう」


 と、エリカが音頭を取って女性陣が張り切って旅行用の服を買っていた。


「エリカさん。その空色の服、夏らしくて良いですね」

「そういうヴィクトリアちゃんも、その麦わら帽子、とても似合っているよ」

「私は、この半そでのワンピースが欲しいですね」

「リネットさん。リネットさんにはそっちのチェックガラのスカートなんかに会うと思いますよ」


 嫁たちはそうやって談笑しながら、商品選びをしていたし。


「銀ちゃん。銀ちゃんにはこのリボンが似合いそうね。二つ結びの三つ編みにしてこのリボンをつけておけば、ホルスター君の好感度がぐっと上がるわよ。私が買ってあげる」

「ありがとうございます。セイラ様もその赤い靴、とても素敵ですよ」


 セイレーン何か、今回の商品売却で儲けたお金で銀にリボンを買ってやったりしていた。

 それと、この買い出しには妹とその仲間の子たちも参加していた。


「あなたたち。私がいない間頑張りましたからね。私がお金を出してあげますから好きな服を買いなさい」

「「「「ありがとうございます」」」」


 エリカにご褒美として服を買ってもらえるみたいなので全員で楽しそうに服を選んでいる。


「ベラ、その半そでのシャツを買うの?」

「うん、まだまだ暑いからね。マーガレットは長袖の青いシャツを買うの?」

「うん、日焼けしたくないから」

「フレデリカは今日はスカート買うつもりなんだ」

「うん、レイラはどうするの?」

「私は、帽子を買いたいかな」


 と、四人仲良く買い物を楽しんでいるようだ。

 ちなみに妹の奴もご褒美は買ってもらえたようだ。


「悪いことをしたとはいえ、仕事はちゃんとやっていましたからね。それに免じてレイラさんにも買ってあげます」


 というエリカの公正なジャッジによって買ってもらえたのだった。

 俺だったら絶対買ってやらないのにな。やはりエリカはこういう点、すごいな。


 俺はエリカのやり方を見て、改めてエリカを奥さんにしてよかったと思うのだった。


★★★


 そうやって皆で旅行前の買い出しを楽しんだ後、俺の家へと移動してうちの女たちで今日買った服のファッションショーをした。


 うちの嫁たちと銀とセイレーン、それに妹とその仲間の子たち合計十人が個室にこもって「キャッキャ、ワイワイ」と、はしゃぎながら嬉しそうに今日買った服に着替えているのが聞こえてくる。

 新しい服を着るというのは女の子にとってとてもうれしい行事のようで、俺たち男組との間に間に壁があるにもかかわらず、そのはしゃぎっぷりがうるさいくらいに聞こえてくる。


 ちなみに俺たち男組、俺とホルスターとヴィクトリアのおじいさんは、リビングでお茶を飲みながら女たちが着替え終わるのを待っている。


 待っているのだが……この待っている時間正直言って退屈だった。

 まあ、女の子が買い物したり着替えたりする時間って妙に長いからな。

 男にとってそれを待つ時間というのは本当に退屈で仕方ないのだ。


 とはいえ、大人である俺やヴィクトリアのおじいさんはまだよい。


「ヴィクトリアたち、まだかのう」

「まあ、もうちょっとの辛抱ですよ」


 と、愚痴りながらもお茶を飲みながら何とか我慢することができた。

 ただ子供であるホルスターは我慢できなかったらしく。


「パパ~。銀姉ちゃんたちまだかなあ~。僕、退屈で死にそうだよ~」


 と、足をバタバタさせ、大きなあくびを何度もしながらぐずっていた。

 それを見て、仕方がないなあ~、と思った俺はホルスターを肩車してやることにする。


「ホルスター、パパと肩車するのは楽しいか?」

「うん、とっても楽しいよ」


 ホルスターを肩車してやって部屋の中をブラブラと歩き回っているとホルスターの機嫌が直ったので、俺はホッとしたのだった。


 とはいえ、俺に肩車されて嬉しそうにしている息子に少し思ったことがあるので心の中で息子に忠告しておくことにする。


 息子よ。女の子と付き合うって待つことの連続だからな。

 お前は将来モテるように生まれてきたのだから、その点は早く理解して慣れておいた方がいいぞ。


★★★


 しばらくそうやって過ごしていると、女の子たちの着替えが終わったようで、部屋から出て来ては俺達に新しい服を披露して行く。


 まず最初に出てきたのは、エリカ、リネット、ネイアの三人組だ。


 三人とも髪を夏らしくて爽やかなお揃いのポニーテイルにして出てきた。

 服装は三人とも半そでのワンピースで、エリカは空色、リネットは赤色、ネイアは緑だった。


 三人とも夏らしい清楚感あふれる格好でとても似合っていると思う。

 さらに三人はその愛らしい格好で。


「旦那様、いかがですか?」

「ホルスト君、どうかな?」

「ホルストさん、似合いますか?」


 と、ジト目でアピールしてくるとものだから、俺としてはたまらなかった。

 気持ちが高ぶり過ぎて、今にも三人に抱き着いて行きたい気分になったが、さすがにここは我慢して。


「三人とも、とてもかわいいよ」


 と、褒めるだけにしておいた。


 エリカたちの次はヴィクトリアと銀とセイレーンが出てきた。


 三人とも髪を二つ結びのお下げ髪にして、麦わら帽子をかぶっていた。

 夏らしくすっきりした髪型だった。

 その上で、ヴィクトリアは白のワンピース、銀は青の半そでシャツと赤いスカート、セイレーンは黒の半そでシャツと黄色いスカートを着ていた。


 三人ともその服装がとても似合っていて。


「ヴィクトリア、とてもかわいいな」

「銀姉ちゃん、かわいいよ」


 と、俺とホルスターは大満足だったし、ヴィクトリアのおじいさんも。


「ヴィクトリアとセイレーン。とても美人だな。若い頃のアリスタにそっくりだ」


 と、ヴィクトリアとセイレーンを見てヴィクトリアのおばあさんの若い頃を思い出したのか、嬉しそうにしていた。

 そして、褒められた三人も嬉しそうに微笑んでいたのだった。


 最後に出てきたのは妹たち四人組だった。


 妹以外の三人の髪形は若い女の子らしい高い位置で結ったツインテールで、妹の奴の髪形は前髪を横に流した感じのショートヘアだった。

 妹だけ普段とあまり変わらない気がするが、まああいつはショートだからアレンジの余地が無いから置いておくとして、他の子たちは女の子らしいかわいい髪形だった。


 服装は妹が白の半そでシャツに黒のキュロットスカート、フレデリカがフリルがたくさんついたシャツとスカート、マーガレットが長袖の青いシャツに白のロングスカート、ベラが紫のスカートに黄色の半そでシャツだった。

 四人ともそれぞれ自分の個性がよく出た素敵な格好だと思う。


 実際四人の格好は嫁たちにも好評で、特にエリカなんかは、


「四人ともよく似合っていますよ」


と、手放しで四人のことを褒めていたものだった。


 こんな感じで女の子たちのファッションショーはつつがなく終わったのだった。


★★★


 ファッションショーの後、エリカからちょっとしたサプライズがあった。


「そういえば、あなたたちにはまだ海底王国のお土産を渡していなかったですね」


 そう言うと、エリカは妹たちを手招きし、持っていたお土産の髪飾りを取り出すと、四人の頭に飾り付けてやるのだった。

 エリカが四人に買って来てやったのは宝石サンゴの髪飾りで、とてもきらびやかに輝いていて、四人の夏の装いにとても似合っていた。


 当然髪飾りをもらった四人は大喜びだ。


「「「「これ、本当にもらってもいいんですか?」」」」

「ええ、もちろんよ」

「「「「やったああああ!!!」」」」


 そうやって大はしゃぎしながら、頭の髪飾りを手で触って無邪気に喜んでいた。

 特に妹の奴の喜びようが一番激しく。


「やった!これで髪の毛のアレンジができて、髪の毛が短いのが目立たなくなる!」


 と、髪の短さをごまかせそうになったので小躍りして喜んでいた。


 まあ、妹の奴髪の毛が長い方が好みだから、髪の毛が短くなったのが相当気になっていたようだった。

 だから一際このお土産が嬉しかったのだと思う。


 こんな感じでファッションショーは締めくくられ、この日は解散となり、明日の旅行に向けてこの日は休むのだった。


★★★


「それじゃあ、旅行に出発するぞ!」


 買い出しの翌日、俺達は旅行へと出発した。

 全員でパトリックが引く馬車に乗り込み、朝早くから町を立った。


 それで今日の行き先は、というと。


「今日は『天空の塔』へ行かないか?」


 というヴィクトリアのおじいさんの提案で『天空の塔』へ行くことになった。

 『天空の塔』はこの世界で一番高いと言われる建物で、俺たちも以前に行ったことがある。


 おじいさんがなぜここへ行きたいのかというと。


「この世界でかつて起きたことについて話してやろう」


 と、どうも俺達にこの世界で昔起こったことについて話したいようだった。

 ということで。


「よし!それでは天空の塔へ行くか!」


 俺達は天空の塔へ向けて馬車を走らせるのだった。

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