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第514話~大海溝の遺跡 古代の海底都市 さあ、お宝を手に入れろ!~

 ケルベロスとの戦いを終えて次の階層へ行くと、そこには真っ白い巨大都市があった。

 とても保存状態が良い都市で、全く廃墟と言った感じではなかったが、人の気配はなかった。


 一体この都市は何なのだろうと俺は思ったが、これについてはセイレーンが説明してくれた。


「ここは古代の海底都市を再現した場所なのよ」

「へえ、そうなんですね。それで、ここには何があるのですか」

「特にイベントは用意していないわね。ただ、ここまで来たご褒美としてたくさんお宝を用意しているからね。好きなだけ持って行ってよいわよ」


 マジかよ!

 セイレーンの話を聞いた俺はセイレーンとおじいさん、とても気前が良いなと思うのだった。


「それはありがとうございます。そういう事なら遠慮なくご褒美をいただきます。ということで、お前ら、お宝探しだ!」

「「「「はい!」」」」


 こうして『大海溝の遺跡』お宝探索ツアーが始まったのだった。


★★★


 お宝探しツアーをするにあたってこの都市のどこを探索するかを相談する。

 何せこの古代の海底都市という場所は結構広い。全部は捜索できない。

 一応『世界の知識』でこの都市のマップは手に入れたが、お宝の位置までは表示されていない。


 この点は、お宝が欲しいのなら自力で探してみろというセイレーンとおじいさんの挑戦状なのではないのかと思う。


 それで、皆で相談して検討した結果。


「王宮がいいんじゃないかな」

「「「「賛成です!」」」」


 王宮を探索することになった。

 王宮なら宝物庫に武器庫、その他宝飾品が飾られている部屋などがあって一度に色々と手に入ると思ったからだ。


「さあ、それじゃあ行くぞ!」


 ということで、俺たちは王宮へと向かったのだった。


★★★


「ホルスト君、見て見て!たくさん武器があるよ!」

「おお、そうだな。これは大漁だな」


 目の前に並んでいる武器や防具を見て、俺とリネットの目が輝き始める。

 その位ここの武器に俺たちは目を引かれたのだ。


 俺達が最初に行ったのは王宮の武器庫だった。

 ここの武器は実用的というよりは、もちろん実用品としても十分な性能を有していると思うが、装飾性に優れた武器だった。


「この鋼の剣の刀身の刃紋。この規則正しく波打っている感じ、とてもきれいでこの世のものとは思えないよね」

「そうだな。その剣の刃紋もとてもいいなあ。でも、ちょっとこっちの鎧も見てくれよ。この双頭の龍の装飾、とてもカッコいいと思わないか」

「うん、それもすごくいいよね」


 と、俺とリネットの二人で悦に浸りながら色々と武器を物色するのだった。

 そして、俺とリネットが出した結論は。


「「うん、ここの武器と防具は全部持って帰ろうか」」


 ここの武器を全部持って帰ることにしたのだった。


「ヴィクトリア」

「ラジャーです!」


 そうやってヴィクトリアに回収を指示する。

 ヴィクトリアが収納リングを使うと、武器庫にあった品物がすべて消え回収完了だ。


 さて、次へ行こう。


★★★


「旦那様、見てください。食器とお酒がたくさんありますよ」

「このワイン、おいしそうですね。帰ったらお風呂にでも入りながら一杯やりたいですね」


 目の前にある食器類やワインを見てエリカとヴィクトリアが大はしゃぎしている。


 ここは王宮の台所エリアだ。

 このエリアの調理室の棚には大量の食器、それに隣接する貯蔵庫には大量のワインが置いてあった。


 ワインは古代に作られた今では絶対に手に入らないような珍しい品ばかりだった。

 それに、食器にはサンゴや海竜の絵柄が描かれており、それは地上ではあまり見ない絵柄なので、この食器類をエリカは大層気に入ったようだ。


「とてもうれしいです!」


 エリカなんかそう言いながら食器を頭の上にかかげ、子供のようにはしゃいでいるし。

 ヴィクトリアのやつも。


「一杯だけ。一杯だけですから……」


 そんなことを呟きながら、こっそりとワインオープナーを取り出して開けようとしてやがるし。


 というか、お前今は仕事中なんだからいい加減にしろよ!


 俺はヴィクトリアからワインオープナーを取り上げて、


「飲むのは家に帰ってからだ」


と、手厳しく言うと、「残念です」と、ヴィクトリアも大人しくなったのだった。


 そんなちょっとした出来事もあったが、エリカとヴィクトリアがここの品物を気に入ったのはよく分かった。

 そんなわけで。


「ヴィクトリア。根こそぎ回収しろ!」

「ラジャーです!」


 この台所にあった品は俺たちの懐に入ったのだった。


★★★


 俺達が最後に訪れたのは王宮の宝物庫だった。


「「「「うわー、凄い量の金銀財宝ですね」」」」


 嫁たちが一目見てそう驚くくらいには、宝物庫には金銀財宝が所狭しと並べられていたのだ。

 それだけにとどまらず。


「ホルストさん。見てください。こっちには珍しいポーション類や薬がありますよ」


 宝物庫の片隅には貴重な薬やポーションが置いてあって、それを見たネイアが非常に嬉しそうな顔をしている。

 ネイアはエルフの国で神官長をしていたいて薬の作成をしたりもしていたから、かなり薬の知識があるので、珍しい薬を見てとてもうれしそうである。


「これとこの薬草を使えば、高級なエクスポーションができますね。今度作ってあげますね。ということで、ヴィクトリアさん、お願いします」

「ラジャーです」


 薬草類を一通り物色した後、ヴィクトリアに言って薬類を全部回収させていたので、後で俺たちの役に立つものを作ってくれると思う。


 それで、肝心の金銀財宝だが。


「みんなで欲しいものをいくつか選んでそれを自分の物にした後は、全部回収して資金の足しにしましょうか」

「「「賛成です」」」


 ということで、嫁たちの間で話がまとまったらしく、それぞれが品物を物色し始めた。


「私はこの辺の宝石類がいいですね。パーティーに着て行くドレスに合いそうですし」

「ワタクシはこちらの品々が良いですね。とてもきれいです」

「アタシのこの辺がいいな。これとこれ何かはアタシのお母さんに似合いそうだからあげようかな」

「私はこの五つが良いですね。これなら普段着にも使えそうですし」


 嫁たちはそんな風に自分が気に入った品を見定めては自分の物にしていた。


「ホルスターちゃん。このおもちゃ箱いいと思わない?これもらって二人で使わない?」

「うん、いいよ」


 ホルスターと銀は海竜の紋様が描かれたしゃれたデザインの箱を自分たちの物にするつもりのようだ。

 多分おもちゃ箱として使う用の箱ではないと思うが、お前たちがそうしたいのなら好きにすればよいと思うよ。


 それで、俺はというと。


「お?このルビーの宝玉。剣の鞘の飾りつけにちょうど良いな」


 と、一個だけルビーの宝玉をもらっただけだった。


 まあ、俺は自分を着飾るための宝石とかあまり興味ないしな。

 そう言うのが必要な場面では服や装飾品も嫁たちが選んでくれた物をつかっているし。

 それに俺としては今回も大量の武器を入手できたのでそれで満足だし。


 さて、こんな感じで大量のお宝を入手した俺たちは非常に満足し、王宮を後にするのだった。


★★★


 王宮を出てしばらくすると、次の階層に行くための扉へとたどり着いた。


 扉の前に立った俺は、早速その扉を開けようと扉に手をかけようとした。

 すると、そんな俺にセイレーンが声をかけてきた。


「ホルスト君。次の階層にはここ『大海溝の遺跡』のボスが待っているからね」

「ボス?ということは、次でこの遺跡もクリアですか?」

「そういうことよ。だから、気をつけてね」

「わかりました。気をつけます」


 セイレーンのアドバイスを聞いた俺はそれを真摯に受け止め、ゆっくりと扉を開けるのだった。

 『大海溝の遺跡』のボス。どんな奴なのだろうか?

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