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なろうラジオ大賞3 応募作品

とある空の密室にて……

作者: 御厨カイト


今日は久しぶりの海外旅行!

さぁ、思う存分楽しみぞ!


……なんて、楽しさ極振りで飛行機に乗れたらどんなに良かったことか。


只今僕は、傷心旅行でアメリカへと行こうとしているところ。


友人には裏切られ、彼女にはフラれ、バイトは上手くいかず、心がズタボロにされた俺が1人で行く旅行。

……本当ならこの旅行も彼女と2人で行く、とても楽しい旅行になる予定だったのにな~。


そんな訳で俺は一人寂しく飛行機に乗っているという訳だ。

まぁ、仕方がない。

逆に1人だからこそ自由に楽しもうでは無いか。

……予算が足りる範囲で。


そんなことを考えていると食事の時間になった。

美人なCAさんが食事を渡しまわっている。


そして俺の番になった。


「ビーフorチキン?」


……何と言うか、このまま答えるのがなんか勿体ない気がした。

どうせ、何もかもが嫌になった傷心旅行だ。

ちょっとぐらい吹っ切ったって良いだろう。


「……you」


そう考えた俺はそのCAさんを指さして、そう言っていた。


流石に引かれるか……?

引かれないまでも俺の食事は期待しない方がよさそうだ。


そうドキドキしながらCAさんの反応を待っていると、


「フフッ、私を食べてくれるの?」


「!」


めっちゃ妖艶な表情で凄いこと言うやん!


……こ、これは予想外だったな。

ドキッとしてしまった。


「いえいえ!なんでもありません、すいません。」


俺は慌ててそう言う。

CAさんも俺が冗談で言ったことを分かっていたのか、慌てて謝る俺の姿を見て、「ふふん」と笑って、食事を俺の机に置く。


あれ?俺、どっちが良いか言ってないはずなんだけどな……

そう思って、机に置かれた食事を見て俺は納得する。


「あはは、なるほどね……」



机に置かれていたのは「チキン」だった。






皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「とある空の密室にて……」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど、チキン……。 そしてCAさん、プロですね(笑)。
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