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勇者召還

短いですが更新。

翌朝。


昨晩、食事の後、サロンで遅くまで3人で飲んでいたが、清々しい気分で起きた。

朝食の為、ダイニングへ向かうと、頭をかかえたルークとウィル。

どうやらウィルは昨夜あのまま酔い潰れて泊まったようだ。


「おはよう。……2人とも、なんだかずいぶん顔色悪そうだけど大丈夫?」

「あぁ…平気だ。後でウィルにキュアポーションを作らせる。それよりお前は大丈夫なのか?初めての酒であんなに飲んで…」

「特に2日酔いみたいな症状は無いかな」

「そうか……」


ルークが、何か言いかけたまま、視線を私の背後に向ける。


「おはようございます。父上」

「おはようルーク。お前が女性を家に連れ込むなど初めてだな…そうかお前もそういう年齢になったか。お前が選んだ女性なら、私は反対はしないよ」


ルークのお父さん…?

外見、めちゃくちゃ若いんですけど…

…って、云うか、いったい何の話…?


「な…!父上、それは誤解です。彼女は連れ込んだわけでは!」


赤くなりながらも慌てて否定するルーク。


「あ、あの初めまして!神酒花音です。」

「ルークの父でジークだ。いつでも嫁にきてくれてかまわない。歓迎するよ」

「父上!!だから花音とはそう言った関係では……昨夜は帰りが遅かったようで話せませんでしたが、彼女の事で相談したい事があります。」

「わかった。朝食を済ませたらすぐにでも出なければならないが、今日は早めに戻れるだろう。詳しくは帰ってから聞こう。」


皆、テーブルにつき、朝食を食べ始めた。

ルークとウィルは二日酔いのせいであまり食欲がないようだ。

後でと言わず、先にキュアポーションを飲んでおいた方がいいんじゃ…と思ってしまう。


私は普通に食が進み食べていたら、ふと視線を感じてそちらを見るとルークの父ジークと視線が合う。

特に何か言葉をかけるでもなく、ずっとこちらを見ている。

品定めされてる…って感じでもなさそうだし、

ただ、見つめる目がとてつもなく優しい目だった。


…………

…………

な、なんだろ…

そんな熱い視線を向けられても、食べづらいんですが…


ここは早々に食べて切り上げようかと思っていたら、先にジークの方が席を立った。


「今日は勇者召還の儀があって、神殿から王城までの警護の為、もう出なくてはならなくてね。悪いが先に失礼させてもらう。君たちはゆっくり食事をすませるといい」


そう言い残して、ジークはダイニングを出て行った。







――――エスポワール神殿



厳かに勇者召還の儀が執り行われていた。

召還の魔方陣の周りには3人の祭司と3賢者、そして1人の大魔法使い。


7人が最後の祝詞を唱え終えると、自らの魔力と神殿内で祷りを捧げる神宮らの魔力によって大魔方陣が発動した。

魔方陣はまっすぐ真上に光を延ばし、此所ではない、どこか別の場所より彼の者を喚び寄せた。


光が収束するとそこには2人の男女が佇んで居た。

何が自分に起こったのか、訳もわからず辺りを見回す異世界人。


「「「2人?!」」」


そこに居た誰もが驚いた。

大祭司はとりあえず2人の能力鑑定を行い、王城に案内するよう指示した。

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