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初めてのお酒

―――――――王都エトワール



「ちょうど昼時だし、どこかお店にでも入る?」


ウィルがルークに尋ねる。


「…いや、先に花音の格好をどうにかしよう。いきなり女性に服をプレゼントするのはあれだし、花音が倒したジャッカローブの角を売れば服くらい買えるだろう。小さいが魔石もあるし。今の格好じゃ目立ちすぎる」


え?


ルークの言葉に花音は自分の格好に目をやる。

ブレザーにチェックの膝上のミニスカート。

一般的な女子高の制服である。


可愛い方だけど、そんな派手じゃないし、目立つだろうか?


行き交う女性達の服装に目をやり観察する。


一般的にはロングスカートが多いのかな?


冒険者風の人達は、動きやすい格好をしてはいるけど、レギンスや

ロングソックス系のものを穿いて露出を控えていた。


ルークが商店が建ち並ぶ道の脇道に入り『シャトン』と云う魔道具店の前で足を止める。


「ココが良いだろう。売ってすぐ他のモノも買えるし」


ルークとウィルが店内に入って行くのに続き、私も店内に足を踏み入れる。


入口側は素材系がズラリと並んでいる。

いろんな魔物の皮や牙・角・骨等々に目を奪われている間にルークはさっさと換金を済ませていた。


「角の魔石と剥いだ皮で大銀貨5枚と小銀貨8枚になった。これはお前が倒した分だから受けとれ。」

「衣料品や装備品は奥の右側だよ。僕達は魔道具の方を見てるから、選んでおいで。」


銀貨を受けとった私は衣服を見ながら、値札を見てみる。


上衣は1000~2000コルンと言ったところだろうか?

以外と物価は安い?


これに希望する魔法付与を別料金で付ける事も可能だが、今回は上下揃えるだけの予算しかない。


通貨は

小銅貨1コルン

大銅貨10コルン

小銀貨100コルン

大銀貨1000コルン

金 貨 10000コルン

白金貨100000コルン


らしいので、さっき受け取ったのは5800コルンあった。


とりあえず、予算内に収まるように一揃え選んでみる。

チュニック1500コルンにキュロット1600コルン。

ロングソックス200コルンにブーツ2000コルン

合計5300コルン


ま、こんな感じかな…


着替えてから、2人を探して魔道具が並んでる方へ行く。


「あ、花音!いいねそれ。よく似合ってるよ」

「ありがとうウィル」

「じゃ、食事に行こうか」


店を出て、脇道から大通りへと戻り食事処に入り席についた。


メニュー見ただけでは、どんな料理なのか分からないので、お店のオススメメニューを注文した。


待ってる間、聞こえてくるのはどこも勇者の話題だった。


「明日だろ?勇者召喚行われるの。」

「そうそう。だか随分と決断早かったよな」

「召喚の儀って神殿でやるんだろ?見れないのが残念だな」


勇者召喚……?


この世界の人達は異世界から勇者を召喚して、本人の意思を無視して、無理やり喚ばれた人の事を考えないのだろうか?


私には特に使命はないが、討伐目的とかで勝手に喚ばれたりするのは遠慮したい。


そうこうしてるうちに出来上がったメニューが運ばれてきて、テーブルを埋める。


これはパエリヤみたいなものかな?


料理的には私が居た世界とそんなに変わらなそうではあるが、食材が大きすぎるきがする。


上に載っている2枚貝や、伊勢海老くらいありそうな大きな海老が処狭しとのっている。


なんだか、ご飯だけでお腹いっぱいになりそう…

その他にサラダや何の肉なのかわからない肉料理。

聞くのがこわい…

これは多分気にしちゃいけないやつかも…

きっと何かの魔物肉だろう。


でもまぁ、どれも美味しく食べる事が出来た。


食事代はすべてルークが支払ってくれ、今、向かっている所もルークの家で、当分、お世話になることに…


◇◇◇◇◇



ルークに連れられていった先には、とても大きなお屋敷が…


「え?こ、ここがルークの家?」


呆然と見上げる…

門も立派で前庭も広く手入れされている。


中に案内され、執事やメイド、調度品、もう圧倒されて言葉も出ません。


異世界だけど、なんだか別次元に来たような…


「花音をしばらく滞在させる。彼女を客間に案内してやって欲しい」


ルークが執事とメイドさんに伝えると私に向き

「部屋で少し休むといい」


「では、ご案内します。こちらへどうぞ」

メイドさんに連れられ案内された部屋も立派で、広さだけでも私の部屋の何倍もありそうだ…


「メイドのアイシャと申します。何かございましたら、お声かけ下さい。それでは失礼します」


1人になり気が抜けたのもあったのか、ベッドに腰掛けた後、うたた寝をしてしまった。

起きたのは、アイシャが夕食の準備が出来たので案内すると呼びに来た時だった。


夕食…

疲れてたのかな?けっこう寝てたみたい。


案内された部屋にはルークとウィルが。

ウィルは一旦、自分の家に戻ってから、再度、訪れていた。


花音が席に着くと、グラスにゴールド系のお酒が注がれる。


ルークとウィルがグラスを手に取り


「花音の16歳、成人を祝して乾杯!」


ルークの屋敷なのにウィルが音頭をとる。


「あ、ありがとう。乾杯。」


初めてのお酒を口にしてみる。


「美味しい。これがお酒なのね」

「お、おい、そんなに一気に飲むな」

「花音は酒豪になりそうだね。ま、飲み過ぎたら飲み過ぎたで、僕がキュアポーション作ってあげるから安心して飲むといいよ」


その言葉に安心して、花音はお酒を飲みまくり、宴会は遅くまで続いた。

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