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ルークサイド ~出逢い~

王立学園1年目を終了し、寮から自宅に戻って居ると幼なじみで1つ年下のウィルが騎士学校を卒業し学園入学前にポーション用の薬草を採取しに行こうと誘いに来た。

騎士学校を卒業すれば、騎士入団試験を受ける資格は得られるのだが

ウィルも俺と同じく魔道騎士を目指している。

王立学園は魔法技能が優れた者が入る事が出来、上級魔法を学ぶ事が出来る。


だがウィルはそれだけでなく、生産スキルまでレベル上げしている。

体力回復なら、回復魔法を唱えればいいだろうと言えば、

マナ切れになればマナポーションが必要になると返してくる。


どうやら学園入学前に生産スキルのレベルアップをしときたいらしい。

低級から抜け出し中級ポーションが作れるようになったのが嬉しいらしく、更なる努力をしてるようだ。


シロンスの森へ向い、森で1泊し、さらに奥に行った所に良い採取場所があり、そこに行く事にした。


その森には昔、母が幼い時に魔法の訓練した時に建てた山小屋があり

山小屋と言うには立派過ぎるロッヂ風の家があった。

2階建てで2階に寝室が3部屋

1階にはキッチンと居間、勉強部屋らしき部屋がある。


その勉強部屋に足を踏み入れたウィルが見た事のない魔方陣に興味をもち


「ルーク、この魔方陣は何?」

「…これは転移の魔方陣だと祖母が言ってたが、起動させられた人は誰も居ない。」

「誰も居ない?それなのになぜこれが転移の魔方陣だとわかるんだ?」


「これは母が生前、書き残したものだ。実際に使う前に亡くなってしまったと聞いている。」


「ふ~ん…じゃあ、これと対になる魔方陣が存在するかどうかも解らないって事か」


転移系の魔方陣には通常、対になる魔方陣が存在し、移動する先にも魔法陣がなければ、転移する事が出来ない。


起動出来ないと云う事は、対になる魔方陣が存在していないのだろう

2人が勉強部屋を出ようと背を向けた時だった。

いきなり魔方陣が起動し、部屋中が光に包まれたのだ。


目も開けられないほどの光がおさまると、変わった服を着た女の子が1人立って居た。


?!

魔方陣が起動しただと?


呆然自失しているとウィルが女の子に話しかけていた。

「えっと…君は誰?」


女の子の名前は神酒花音と名乗り、魔法の無い世界から来たと言う。


対の無いはずの魔方陣が起動し発動した。

いったい、これにどんな意味があるのかこの時はまだ分からずにいた。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


魔方陣が起動した同時刻。

覚えのある魔力波動に

ノワールの森の奥深くで深き眠りより目覚める黒龍。

巣穴から出て空を飛んでみるが、過去におった深手の傷により思うように翼を動かせず、再度巣穴に戻って行った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




翌朝。

薬草採取に向かった。


目的の場所より手前で薬草がたくさん生えていたので、予定よりも早く戻る事になり森の家を目指して歩き始め、

森の家にほど近い所にある川で何か動物が居るのか、水音がした。


ウィルと示し合わせ狩りをして戻ろうと風下からゆっくりと川に近づき獲物が居る川に目をやると…

一糸まとわぬ姿の花音がこちらの気配に気づいて立っていた。

いきなりの事に花音の姿から目をそらせず体が硬直してしまった。

花音が悲鳴をあげ、両腕で体を隠すようにしてしゃがみこむが

腕から溢れる谷間が目に焼きついて離れなかった…


服を纏った花音にウィルは普通に話しかけている

年下だが、さすが遊びなれているだけあるようだ。

しかし、服を着ていても、とてつもなく短いスカートで足を露出しているので、こちらとしては目のやり場に困る。



家に帰ると父が女連れで戻ったせいか彼女かと誤解する。


確かに父からするとちょうど、今の俺と同じ年齢で母と結婚している。


だが違うものは違うのだ。

理由を説明し、どうにかわかって貰えたが、まだ何か勘ぐっている気がしてならない。



そんな中、王城では黒龍討伐の為に、新たな戦力として、勇者召喚が行われる。


今回、姿を現したのは隻眼の黒龍で母の仇である。

せめて自分の手で一矢を報いる事が出来ればと思っている。

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