第1話「世界に飽きた」
ハンス兄貴です!
異世界ものを初めて書きました!
これも連載として投稿していきます!
都市伝説の『異世界へ行く方法』が実際に
成功してしまったら……。
いったいどうなるんでしょうね?
ぜひ感想や評価をよろしくお願いします!
みんなはこの世界に飽きただろうか。
みんなはこんな世の中に飽きただろうか。
俺は飽きてしまった。
天城ハジメ、どこにでもいる男子高校生。
勉強が得意なわけでもなく、運動が得意なわけでもなく、何か特技があるわけでもない。ただの普通の高校生。いや、普通ではない、周りとコミュニケーションがとれず1人で生きてきた、いわゆるボッチってやつだ。家ではインターネットばかりをやり、アニメやらゲームやら、オタクのような生活を送っていた。
そんな、世の中に飽きてしまった俺が、ある都市伝説をインターネットで見つけた。
『閲覧注意。異世界へ行く方法サイト』
『異世界へ行く方法をまとめました。実践しないでください。こちらの世界へ戻ってこれなくなります・・・。』
ハジメ「異世界へ行く方法……?まあどうせガセネタなんだろうな。」
次の方法を順番通りにやると異世界に行けるらしい。
準備する方法:10階以上あるエレベーター
1.まずエレベーターに乗ります。※乗るときは絶対ひとりだけ。
2.次にエレベーターに乗ったまま、4階、2階、6階、2階、10階と移動する。※この際、誰かが乗ってきたら成功できません。
3.10階についたら、降りずに5階を押す。
4.5階に着いたら若い女の人が乗ってくる。※その人には話しかけないように。
5.乗ってきたら、1階を押す。
6.押したらエレベーターは1階に降りず、10階に上がっていきます。※上がっている途中に、違う階をおすと失敗します。ただしやめるなら最後のチャンスです。
7.9階を通り過ぎたら、ほぼ成功したといってもいいそうです。
という事がサイトに書いてあった。
ハジメ「わりと丁寧に細かく書かれてるんだな。」
さらにサイトを下にスクロールしていくと…。
『成功を確かめる方法は、1つだけあるそうです。
その世界には、貴方しか人はいないそうです。
そこからどうなるかは、わかりません。
でも1つ言えることは、5階で乗ってきた人は、人ではないということだけ……。』
俺は半信半疑な状態で暇つぶしついでにやってみることした。
ハジメ「まあできるわけないけど、確か近くに10階以上のエレベーターがあるホテルがあったな…行ってみるか。」
俺は近くにあるホテル『ディファレント』に足を踏み入れた…。
ハジメ「よし、手順通りにやってみることにするか…。まずは、エレベーターに1人で乗る…っと。」
少し、地面が歪む音がした。ボタンを見ると、最上階は14階までのようだ。
ハジメ「このエレベーター大丈夫か?まあ次の手順に行くか。次は……4階だな。」
ポチッ。4階のボタンが光る。エレベーターがゆっくりと上に上がっていく。
ハジメ「エレベーターに乗るの、なんか久しぶりだな。」
エレベーターがゆっくりと止まり、ドアが開く……。誰も乗ってくる気配がない。
ハジメ「乗ってきたら失敗だからな…。まあだからこそ、宿泊者が少ないこのホテルを選んだんだ。」
時刻も夜中1時。宿泊者がエレベーターを利用する確率は低い。
ハジメ「次は…2階だな。」
俺はこの後、2階、6階、2階、10階……と、手順通りに進めた。人も乗って来なかったので順調だった。
ハジメ「次は…10階についたら、5階を押すんだな。よし…。」
手順通りに行けば、5階に着くと若い女の人が乗ってくるらしい。サイトにはその人は、人じゃないと書かれていた。
ハジメ「まず、今まで1人も乗って来ないし、ましてやこの時間帯…。乗ってくるはずがない。」
アナウンス「5階です。」
静かな空間にアナウンスの声だけが鳴り響く。エレベーターが5階でゆっくりと止まった。
スーー…。ドアがゆっくりと開く。
ハジメ「!?!?!?」
とても長い黒髪。スラッとした体型。顔は見えないが女の人だとは分かる。俺は少しゾワっとした。
それと同時に、話しかけてはいけないというのが脳裏をよぎる。
ハジメ「次は…1階を押せばいいんだな…。」と心の中で話す。
エレベーターがまた動き出した。
ハジメ「!?!?」
1階を押したはずなのに、なぜか上へ上がって行く。
ハジメ「嘘だろ!手順通りに進んでる……。サイトの通りなら、違うボタンを押せば…。」
『ただし、やめるなら最後のチャンスです。』
また俺の頭の中をよぎる。やめるなら今しかない。でも本当に行けるのか?……まず行けるはずないじゃないか。万が一行けるとするなら、俺は戻る意味が俺にはあるのか…?こんな世界に、こんな世の中に、俺は必要なのか…?
ハジメ「いや……ない!!」
俺は違うボタンを押すのをやめた。
エレベーターは止まらず上へと上がっていく。
9階を通り過ぎた。
ハジメ「成功………なのか……?」
すると、さっきの女の人が15階のボタンを押した。
ハジメ「待て…15階なんてあったか?」
女の人「あなたは、もう、戻れない。」
すごく掠れた声で喋った。
ピカーーン。俺の目の前が眩しい光に覆われる。
思わず目を閉じてしまった。
しばらくして光が弱くなった。
ハジメ「どうなったんだ……?」
ざわざわざわ…。なにやら話し声が聞こえてくる。
俺はゆっくりと目を開けた……。
読んでいただきありがとうございました!
私もこれから話を大きくしていこうと思います!
ぜひ応援していただけると嬉しいですし
こんなキャラ出して欲しい!!
など意見がありましたら感想の欄にお書きください!たくさん、待ってます!