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血を吐く思い
颯斗はいよいよ、本格的な受験勉強を始めた
つまり、二次やセンター試験の対策をすると
いうことだ。
颯斗は夏から全国的に有名な予備校に通いだした。
この予備校で授業を受けて、自習をしていた
志望校の判定はBまで上がってきていた。
全国大会後の颯斗の勉強時間は1日で軽く12
時間を超えていた。
しかし颯斗はこれでも時間が足りないと感じていた。
夏は勉強の季節。
ここを逃したらもう合格することは不可能と言っても良い。
こう学校の先生からも言われていた。
颯斗は苦手な教科をしっかりとやることにし
た。
医学部志望ならば全ての科目が全国的にも突
出していないといけないのだ。
まして颯斗の志望する大学は国内でも最難関
と言われる大学。
センターの満点近くは必須だった。
浩二もその頃勉強をしていた。
浩二は医学部志望では無かったので少し難易
度は颯斗と比べたら落ちるが、それでも難関
と言われる大学を志望しているのには変わり
はなかったので、しっかりと勉強をしていた




