リレーと友
今回は、友達とのはなしです。
どうぞ!
準決勝が終わった。
ついでに颯人は、中学時代から大好きな競技
、リレーを見ていた。
そこには、県大会で一緒に走った学校がいた。
県大会で優勝した学校は全国大会に出場する
ことができるのだ。
その高校には颯人の知り合いがいた。
名前は、進藤啓太知り合った経緯は、中学生
の時に颯人は走り幅跳びもやっていた。
当然100mとリレーもしていたのだが。
とある大きな大会で、颯人はトップ8に入っ
た。
その時に啓太の方から颯人に話しかけてきた。
話が弾んだ。
走り幅跳びが終わった後も気が合ったのか話
していた。
次の日リレーに出ると啓太がいたのだ。
そこから時々遊びに行くような仲になったの
だ。
啓太は走り幅跳びとリレーて全国大会に出場
していた。
走り幅跳びは明日にある。
しかし颯人は啓太の跳躍を見ることができな
いかもしれない。
なぜなら、100mの決勝と時間が重なってい
るのだ。
運が良ければ、見ることができるだろう。
そのようなことを颯人は啓太達のリレーが始
まる前に考えていた。
数分して、スタートした。
颯人は「啓太ファイトー!!負けんじゃねー
ぞー!」と力の限り声を出した。
届いたかどうかなど分からない。
しかしこれが陸上の応援なのだ。
「他の競技と比べても、選手と応援する人の
距離は遠い。つまり声が届きにくいというこ
とだ。
もっとも長距離の選手なら応援の声は聞こえ
てくるしかし、短距離は一瞬だし走っている
ときは何も聞こえなくなる。
だから聞こえない。」
だが颯人は応援をしていた。
一着がゴールした。
啓太達の高校は一着は逃したものの、決勝に
進出した。
時間は明日の一番最後大トリの競技となる。
終わった後、啓太に会いに行った。
啓太に声をかけると、啓太は嬉しそうに、
「決勝だぞ!決勝!」と言っていた。
そして少しして落ち着いてきた頃に「颯人、
100mの決勝進出おめでとう!頑張れよ!」
と言われた。
颯人は「ああ!当然さ!目指すは優勝しかな
い」と答えた。
もう少し啓太と話していたかったが、メンバ
ーに声をかけられて「ワリィな、また帰って
からゆっくりと話そうや」と言って、戻って
いった。
颯人は明日の気合が入ってきた。