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明日に向かって…進め!  作者: 太陽優
大分編
15/36

準決勝本番

しかしいくら調子が良くても油断はでき

なかった。

昨日の浩二の姿を見ているから…

組は颯人が2組、浩二は1組だった。

組は全部で3組組あった。

2着+二人が決勝に進むことができる。

全国大会もここまでくるともう強者しかいなくなる。

全員10秒半前後で走る可能性のある選手ばかりだ。

そんなことを考えつつ、アップを終えた。

召集場所に向かうと浩二の姿があった。

少し緊張していたような表情をしていた。

仕方のないことなのだろう。

昨日、緊張のせいで動きが硬くなったのだ。

それも今まで経験もしたこともなかったくらい、プレッシャーに強い奴が。

颯人は敢えて浩二に声をかけなかった。

自分も緊張はしていたし、浩二も集中していたと思ったから。

時間がきて召集され、召集場所からスタート位置に移動した。

1組が準備を始めた。

もうすぐ、スタートするのだ。

浩二もブロックを合わせて、軽く走った。

大丈夫なように見えた。

不安なことが一つあった。

1組めには優勝候補と目されている、松原光輝という選手がいた。

来年は日本代表になるとも言われている。

そんな奴がいる組で浩二は戦わないといけなかった。

コースと学校、名前が言われると、スターターの声が聞こえた。

「オンユアマーク」

全員の動きが止まった。

「セット」

「パン!」

雷管の音が競技場に響いた。

浩二は出だしは良かった。

伸びていく、しかしやはり松原は強い一着だ。

速報タイムは10秒4、まだ余裕のある走りだった。

一方の浩二は二着か三着のどちらかだった。

タッチの差なのだろう。

判別できなかった。

そうているうちに、颯人の出番が来た。

行く前に「よし!」と言った。

全てが終わった後、スターターの声が響いた。

「オンユアマーク」

「セット」

「パン」

ここから先はなにも聞こえなかった。

もっと速くもっともっと、と思いながら走っていた。

結果は一着だったらしい。

速報タイムは10秒52向かい風が吹いている中で良い記録だった。

浩二が声をかけてきた。

「俺の勝ちだな」と。

颯人は疑問に思ったが、浩二の話を聞いて納得した。

浩二は組で二着だったらしい。

タイムは10秒48何と、浩二は負けていたのだ。

何はともあれ、二人とも全国大会の決勝に進んだのだ。




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