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食事中の出来事

 兄弟三人で、朝食をとっていたとき、ふと一が

 「なあ、錬。」

 「ん?なあに、兄さん?」

 「お前、エクストラ・ワールドのソフト二本持ってるんだよなー。」


(相変わらず、ゲームに関しては異常に耳が早い一だなぁ、と思ってしまうのは私が悪いのかなぁ?)


 「うん、もってるよー、でも兄さんにはあげないもんねー。」

 「チェ、なんだよ、くれてもいいじゃんどうせ渡す相手同じクラスのやつなんだろ、なら俺が有効活用してやるからさー。」

 「違うもんねー、あげるのはお姉ちゃんだもんねー。」

 「な、なんだと、それだけはだめだ!究極のコミュ障である小町にだけは渡してはならん!貴重なソフトを一本無駄にするのと同じことなんだぞ!!」

 「ねえ、兄さん何で私に渡したらダメなの?」


 答えは分かっているが念のために聞いてみると、


 「貴様には、オンラインゲームですらフレンド登録欄が一ページ埋まるか怪しいからだ!」


 と、言われて何も言い返せず黙っていると、錬が予想外の言葉をいい始めた。


 「兄さん、とても大切な話があるんだよ。よく聞いてね。」

 「ん?なんだ?どうせ碌なことではないんだろうが聞いてやるはなしてみよ。」


(なんで、一は勝ちを確信するとこうもわかりやすいんだか、、、)

 そう思ってっているとまるで悪役のように錬がニヤリと口角をあげた。


 「あのね、このままだとお姉ちゃんあるものをコンプリートしちゃうんだよねー。」

 「「あるもの?」」


 あるものが何なのか見当もつかない私たちはたまらず聞き返してしまった。すると、錬は、


 「今出てる料理本にのってる料理全部だよ!」

 「はぁ?」

 「な、、、」


 何故か、絶句している一を横目に尋ねる。


 「なんでそんな事いいだすんです?」

 「それはねー、お姉ちゃんが暇なんだからどっかの料亭に修行にでも行ってこいって父さんたちが言い出しそうだから。」

 「べつに、私は構わないんですが、、、」

 「それは、まずい!!」


 急に叫んだ一にびっくりしてしまった私は軽く硬直してしまい。一が続けた言葉を聞き漏らすことはかなわかった。


 「小町がいなくなったらこの家がごみ屋敷となるぞ!!」


 正直、薄々は分っていたんだ。もし私がこの家を一週間開けたらどうなるのか、家事は私しかしないし一は何も作らなければ携帯食料とか言い出しそうで、錬も似たような事を言いそうなんですよねー。二人とも効率重視ですから、、、そんな事を考えていると、一が、


 「そういう理由があるなら早く言えよー」


 という見事な手のひら返しをして、


 「ならば、小町にエクストラ・ワールドを渡すのを許そう!」


 と、言い放ったのである。そこで私は錬にも聞いた疑問を一にもきてみることにした。


 「あの、兄さんエクストラ・ワールドってどんなゲームなんですか?」

 「そんなもん、説明すんのだるいからするわけないだろ。知りたきゃネットで調べるんだな。」

 「分りました、兄さんに聞いた私がばかでした。」

 「では、俺はギルメンと約束してるからもういくなー。」

 「僕もですー。」


 と言って二人とも自分の部屋に帰っていった。

行間修正しました。読みやすくなったら幸いです。

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