人工対魔法人間
「驚いたか?」
「その体は?」
魔法を受けて悠々と立っていた高ノ宮を見て全員が驚いていたが、砂煙が消えると聡美が口を開く。
その姿は、服の下が明らかに人間のものではなく、機械でできていた。
「俺はレインの科学者に改造された人工対魔法人間だ。俺には絶対に魔法は通用しない」
第1種魔法使いは生まれつき魔法に体制がある。第2種魔法使いは特定の魔法に対抗できるように後天的にトレーニングする。
その第2種魔法使いがなかなか増えなかった時期に、人工的に魔法への体制がつけられないかという実験が行われた。
それは、半魔封石を直接的に体に埋め込むといった実験であった。
魔封石は当時から警察のみしか使えなかったため、半魔封石での実験であったが、これは失敗に終わった。
ます、魔封石をつけた部分しか体制がつかないため、ほぼ全身に埋め込まなければならないうえに、使用者自信の魔法も封じられてしまうためまったく意味が無かった。
その後、半魔封石の効力を調整したり、使用する武器を杖から魔道書などいろいろ試したが、実践に耐えうるレベルではなかったため、お蔵入りとなった。
しかし、この実験はかなり極秘に行われたにも関わらず、一部には情報が漏洩してしまった。
半魔封石を埋め込んで、魔法使いもどきを多く作り、犯罪に使った。
この人達は魔法使いとして登録がなされないため、一見は一般人にしか見えない。
とはいっても、正式な手順を踏まないため、被験者に害が出ることも多く、第2種魔法使いの制度もきちんと整ってからは、ほぼ見られることは無くなっていった。
「レインの科学者は優秀だ。俺の体はほぼ全部が魔封石でできているんだが、約3年、なんの以上もない! 魔法使いをこの力で何人倒したと思う? 次はお前たちの番だ」




