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魔法の才能  作者: 35
91/205

封じるものを封じるもの

「よし、解析完了だ」


そういって、パソコンから手を離して、鞄から腕輪を3つ取りだす。腕輪にはコードを通せるところがあり、パソコンからデータを腕輪に送る。

「秋ちゃん、やっぱりあれを使うの? 危険じゃない?」

「仕方がないからな」

「……、これが公になれば、今までみたいに好きにはできないわよ……」


『よし! ドアが開きそうだぞ』


「な、なにか手立てがあるんでしたらすぐにやりましょうよ」


ドアが開けられそうになったため、真澄が焦って言う。


「とりあえず、明治、飯田さん、岡田さん、この腕輪をつけて」


ドカッ!

ドアが壊され数人が入り込んでいく。

『魔法使いが3人いる! 魔封石をつけろ!』


特に大きな抵抗もなく、明治と沙理は魔封石をつけられる。

『よし。このまま全員拘束しろ!』


「そうはいかないよ! 永久凍土シルフィードじゃない」

前のほうにいた侵入者が2人ほどの足元が凍りつく。

『魔封石を無視しただと! あいつを撃つぞ!』


明治に向かって銃が撃たれるが、沙理が前に出てきて代わりに銃を受ける。

「……、そうはいかないわよ、完全黒体ブラックボディ……」

沙理の全身が真っ黒になり、それに弾が吸い込まれる。


「なにをしてるのよ! 火炎球イグニション

沙理が攻められたのを見て、聡美が思わず技を放つ。

『ぐわぁぁぁ!』

火が炸裂して、相手を焼く。

「魔法が使える!? 空圧投擲エアロカタパルト

最後に真澄の使った技で、相手が全員吹き飛んでいく。


『た、高ノ宮様に報告だ! 逃げるぞ』



「よし、撃退に成功したな」

「このあとどうするかが問題じゃない」

「……私の技で、スタジアムの状況が把握できるわ……」

「ちょ、ちょっと待って」

「私も待ってほしいわ」

襲撃を避けて3人が普通に話していると、沙理と真澄が相談を切って話しかける。


「いったいこの腕輪は何なんですか?」

「私も急に魔法が使えるようになりました。どうしてですか? しかもいつもよりも技が強かったんですよ」


「この腕輪について説明してもいいけど、絶対に他言無用でお願いできるか?」

「分かったわ」

「私もいいです、それよりも気になって仕方ないんです」


「これは『魔封石封腕輪』です。まだ開発途中で安全性の確証はまだない」

秋大のいった腕輪の名前は、一般的に市販されている魔法道具ではなく、名前を聞いたことはないものであった。



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