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魔法の才能  作者: 35
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洗脳魔法

『これで全員か?』

スタジアムの中心に、魔法使い、役員、マスコミなどがいる。

魔法使いは魔封石により、他の人間は座らされて拘束されている。


『高ノ宮さん。岡田とかいう魔法使いを逃がしました!』

『魔封石はつけられたのか?』

『それは問題ないです』

『ならば大丈夫だ。今はこの場にいる魔法使いをなんとかする』


「う~、岡ちゃんごめんなさい」

歩美が嘆く。歩美が安易に攻めようとしたため、空を飛べる機動性の高い魔法使いが早い時点で捕まってしまった。

しかも、比較的実力者である歩美が捕まったことで、相手の器量を推し量れず、なすがままにされてしまったのである。

真澄は歩美を止めることができなかった時点で逃げようとしたため、魔封石こそつけられたものの、回避はできていた。

「魔封石ってつけたことなかったけど、こんな感じになるんだね」

「なんでそんなに余裕なの?」

一緒につかまっていたのは勝であった。1回戦で明治と激闘を繰り広げた選手である。

「まぁこうなっちゃったら後は何ともならないじゃん。きっと誰か助けてくれるよ。だめならだめでそうしようもない」

明治とはプライベートでも仲が良い勝だが、能天気さは明治と同じくらいなのである。


『おい、そこの2人何してるんだ!』

レインのメンバーの1人に2人の会話が聞かれる。

今回拘束されているメンバーの中ではこの2人が1番の実力者のため、マークされていた。


『他のやつらは、もう成功しそうだな。この2人は慎重にやってみよう」

2人が周りを見渡すと、先ほどまで嘆いたり、怒ったりしていた人たちが全員押し黙って高ノ宮の方を未定た。

『この2人はやはり自力が高い。電波では洗脳しきれないようだ』

「な、なにを言ってるの?』


『魔法使いは不平等の証……、殲滅しなければいけない』

『私がいくら努力しても、上にはいけない』

『俺にも魔法があれば、絶対に人生が変わったはず』

『どうしてもあの人には勝てない……、努力したくない』


魔法使い以外の人間は、魔法使いに対しての敵対心を、魔法使いは自分より強い魔法使いに対してのコンプレックスをあらわにしていた。


『高ノ宮さんの言うとおりにすれば、魔法を無くして、平等な世界を作ることができます! ぜひレインに入って、平等な世界を作りましょう!』


高ノ宮のそばの黒尽くめの男が発言すると、全員が歓声を上げる。


「いったい何を言ってるんだろうね」

「みんな目が普通じゃないわ……、あれが洗脳ってこと……」


歩美が恐怖した。近くに能天気な勝がいなければ、泣いていたかもしれなかった。




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