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魔法の才能  作者: 35
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決着と伏線

『さて、2人の姿を審判が確認に行きます。どうなったのでしょうか?』


『見つかりませんね。いったいどこにいるのでしょう』


『あっ、審判が赤旗を全員上げました! ということはどちらかが倒れてどちらかが立っていることになります』


『オーロラビジョンに結果が出ます』


『勝者は兼田選手です! 第10回学生第1種M-1グランプリ! 優勝は東魔法学校2年生、兼田沙里選手です!』

 

『兼田選手はいつもの微笑を崩さない凛としたたたずまいで立ち続けています。とても今日激戦を3試合行ったとは思えませんよ。対する山本選手は自身の電撃で立ち上がることができませんね』


『雷属性は基本的に雷を受けなれてますから、雷をもらって倒れるなんて珍しい経験だと思いますよ』


『しかし、同じ雷を受けたはずですよね。いくら防御力の高い兼田選手とはいっても雷属性の山本選手が耐えられない威力を兼田選手が耐えられるものですか?』


『そこは男女の差があるのではないですか? 兼田選手は非常にスタイルがいいですから、脂肪分を多く溜め込んでいます。しかし、山本選手は非常に男性としても非常に細身で、とても脂肪がついているとは思えない体格です。一般に脂肪分は電流を通さないと言われています。また、男性のほうが、女性よりも痛覚が敏感とされていますから、その差が出たとも考えられます。ただ単に、兼田選手の防御力が並外れているという可能性もありますから、これは後に専門家の方の意見を聞かなければなりませんね』


『兼田選手の優勝! おめでとうございます!』





~スタジアムの外~


「試合が終わったのか?」

「ならば今が1番油断しているな」

「今回は予想通りかなりの消耗戦になった。俺たちの行動のチャンスになる」

「今日のために準備してきたんだ」

スタジアムの外には黒い装束の怪しい集団がいた。

試合が終わり、スタジアム内部の警備が厳しくなったが、スタジアム外部の警備は少しゆるくなっていたので、あまり黒装束が怪しくならない。

怪しくないわけではない。怪しまれにくいだけである。


大歓声のスタジアムの外ではなにやら不穏な空気が漂っていた。



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