第3ラウンド 判断
『ラウンド3、ファイト!』
『さて最終ラウンドです。ここでもまだ審判が差をつけておりません』
『兼田選手が執拗に腹部を狙い続けるようになりました。強烈な技が連続でヒットします』
『半端なダメージでは微弱電流療法と静電気のコンボで回復されてしまいますからね。しかし、腹部、いわゆる鳩尾への攻撃ならば関係ありませんね』
『攻め込み方が予想と逆ですね。兼田選手が細かい攻めをして、山本選手が1発狙いにいくとは思いませんでした』
『お互いに意表をついた攻めをしたことによって、完全に逆転しましたね』
『兼田選手に大技は当たっているんですが、兼田選手はいくら大技をもらっても倒れません。逆に大技の隙をついての腹部への一撃が厳しい!』
『左足の踏ん張りがないとはいえ強烈な腹部への攻撃が厳しい! 服が破れて腹部が見えていますが、紫色に変色し始めています!』
『山本選手手数が減り始めました。完全に腹部への攻撃が完全に利いています』
『ラスト1分! 山本選手腹部への攻撃を無視して、詠唱を開始しました!』
『兼田選手も詠唱を開始しました。このまま粘れば判定上は兼田選手が勝つでしょうが、真っ向から受けるつもりのようです!』
『兼田選手の詠唱のほうが速い! 山本選手に接近して山本選手に触れます! ここから何でもできます!』
『山本選手も詠唱完了です! 神雷発動です!』
ピカッ!
『攻撃がヒットしましたが、こんな威力でしたか?』
『確かに雷属性の技ではかなり強い技ですが、ここまでではなかったと思うんですが』
『兼田選手が強制放出を発動させました。本来は自分にかけて、防御をほぼ0にして攻撃力を最大にするものですが、それを山本選手にかけました』
『なぜでしょう?』
『強制放出は攻撃の反動も大きいんです。それに本来自分の出せる威力以上の技を出した負担は大きいはずです。追尾性能もある神雷を回避するのは難しいと判断しての技選択だと思われます』
『使用した本人である山本選手もダメージを受けています! あまりの威力に本人が耐え切れておりません!』
『雷の衝撃がすごすぎて周りのフィールドが破壊されてしまっています。そのフィールドに隠れて2人とも見えなくなってしまっています』
『さてどちらが立っているのでしょうか! そもそもどちらかが立っていられているのか!』




