決勝試合
この話でたぶん十万文字でしょうか
『さぁいよいよ第10回学生第1種M-1グランプリも大詰めです。選手入場です!』
『青舞台より選手入場です。2年連続で決勝戦を戦った2人を共に倒して決勝に上がってきました。東魔法学校生徒会長はフロックではなかったことを証明しました。東魔法学校の久々の優勝も懸けて決勝を戦います、兼田沙理選手リングインです』
『赤舞台より選手入場です。1回戦は速攻で、準決勝は粘り勝ち。謎多き雷使いはまだまだ隠し玉を持っているのでしょうか? 3年生の初参戦初優勝という史上初の偉業を狙って決勝に挑みます。山本望選手リングインです』
『この試合のジャッジは、原主審、赤舞台にアンダーソン副審、青舞台に坂本副審で行います』
『とても面白い決勝戦になりましたね』
『どちらが勝つかがまったく予想ができませんね』
『安定感抜群の豊本選手を倒した、試合巧者で情報の少ない山本選手はもちろん強いと思います。準決勝で兼田選手はかなり熱湯を足にもらってますからそこをうまくつけるかが見ものです』
『逆に兼田選手には勢いがあると思います。1回戦で井上選手、2回戦で松本選手といったここ2年決勝を戦った2人を倒しているわけですし。2人を倒したあの1発の力はすばらしいです』
『松本選手が倒れない兼田選手を見て、1発狙いから足狙いに切り替えていったんですが、結局1発で倒されてしまいましたからね』
『兼田選手もまだまだ謎はあります。もしかしたら、予想もつかないタイミングでの決着もありえますから、決してこの試合は目をそらさないほうがいいと思います』
『さぁ試合が始まります!』
『ラウンド1ファイト!』
『さてフィールドは山本選手が準決勝と同じく発電所。そして兼田選手はやはりフィールドを展開しません。』
『フィールド全体が電気に覆われていますが、兼田選手が速攻で接近します! 何かを狙っているのか?』
『1発狙いですね。闇属性は近づきさえすれば当たりますから。足を痛めていることを考えると踏ん張りが利きにくいですが、近距離なら問題との判断でしょう』
『山本選手も避けようとはしておりません。危険だ!』
『おっと? 兼田選手が山本選手に触れたところで、一瞬動きを止めて離れました。明らかにチャンスに見えましたが?』
『静電気を発生させています。あの技を使っているうちは自身の行動力も落ちますが、相手の接近による攻撃を遅らせることができます。さしもの兼田選手も、不意をついた静電気には反射的に手を離してしまったのでしょう』
『あの技を発動させたということは、1ラウンドは明らかに見に入るつもりのようですね』
『なぜでしょうか? せっかく兼田選手のほうから仕掛けてきていますし、足の状態を彼女が気にしているのは明確なのですから、うまく回避して攻めるほうが得策に見えますが?』
『思ったより準決勝で受けたダメージがあるみたいですよ。彼も足を気にしています。現に今彼が使っている技は静電気だけでなく、微弱電流療法です』
『それはどのような技です?』
『もともと人が怪我をすると、それを治すために【マイクロアンペア】という電流が怪我の治癒のために脳から流れるんです。それを強く送ることで怪我の回復を早くできます』
『ということは、彼は今回復をしてるんですか?』
『そのとおりです。静電気の効力で接近戦はくらいませんし、遠距離なら安定しませんからかわせます。その隙に回復するつもりなのでしょう』
『トーナメントでは怪我の治療は応急処置以外は許されていませんが、試合中に回復をするのは禁止されておりません。しかし、本来は隙が大きくなかなかできないのですがこれは山本選手うまいです!』
『第1ラウンド終了です。どちらも動きなしですが、山本選手は次からどう動くのでしょうか?』




