第3ラウンド ラスト1秒
『ラウンド3、ファイト!』
さぁ、短期決戦に持ち込みたい豊本選手と、スピードが売りの山本選手の試合はまさかの最終ラウンドを迎えました。審判はポイントを今度は豊本選手に1-0でつけました。よって現在は引き分けとなります』
『第2ラウンドの豊本選手の攻撃は素晴らしかったです。第3ラウンドはどうなるでしょう』
『このラウンドは豊本選手がフィールドを作っていませんが、宍戸さん分かりますか?』
『永久凍土で代用しているのだと思います。豪雪地帯は氷属性の技の威力を上げますし、相手の機動力も落としますが、脳に直接的に影響を与える山本選手相手には効果が低いと思われます。また、豪雪地帯は雪で視界が悪くなり、回避力も落ちます。永久凍土はフィールド魔法ではありませんので効果は低いですが、地面が凍ることで機動力を上げられます』
『なるほど、ちょっと山本選手の動きが鈍っていますね』
『彼は打たれ強さと持久力に難があるのではないでしょうか。第2ラウンド終盤からややバテた様子が見られましたから。体内充電がもう発動していませんよ』
『先程の雷がまだ残っており、豊本選手は有効に攻撃を当てています! 範囲冷気と氷嵐のコンボが炸裂しています』
『山本選手は回避をしていますが、限界がありますね。これは厳しいのでは』
『冷気を敢えて受けて特攻をかけました! しかし、接近戦は豊本選手に厳しいぞ!』
『豊本選手が構えています。決まりでしょうか?』
ピカッ!
『!? 一瞬ものすごい光がフィールドを埋め尽くしました! 何が起こったのでしょう。ちょっと私も画面がよく見えないのですがお分かりになられますか?』
『……不能眩輝だと思われます。電気の光を利用して相手の視界を奪う技です。これを近距離でくらっては……』
『豊本選手が目が開いていません! そこに山本選手の攻撃! ダウンです!』
『稲妻之拳です。信号操作に加えてこれは厳しいですね』
『何とか立ち上がりましたがまだ目が回復しません そこに追撃! 稲妻之拳を左右で連打します』
『何とか避けていますが、もういちどダウンを受けたら立ち上がれないでしょう』
『スケートで鍛えられた基礎能力で回避していますが、わずかに当たります。残り10秒! 豊本選手、距離を取って下がった!』
『追撃しますね。これ以上は下がれませんがどうなるのでしょうか』
『! な、なんと山本選手の足を氷柱が貫いています! そのまま膝をつきました! すぐさま立ち上がりましたがダウンの判定です』
『ここで第3ラウンド終了です。勝負の結果は判定になります』




