第2ラウンド 反撃
『ラウンド2 ファイト』
『第2ラウンド開始です。審判は3人とも山本選手に1-0で票を入れました』
『どうも豊本選手が決めきれないですね。ただでさえ1回戦のダメージが多い中であの信号操作がかなり厄介になっていますよ』
『先ほどよりも山本選手が速くなっていませんか?』
『体内充電が発動しています。電気のフィールド内で周りの電気を吸収してスキルの効果をアップさせる技です』
『さらに豊本選手の頭上には大量の黒い雲が発生するようになりました』
『あれは積乱雲です。細かい雲が大量に発生し、それぞれがランダムに雷を発生させます』
『ランダムなので命中率には難がありますが、予測をしずらいので速度が出ない相手にはかなり有利です』
『数個はある雲から初動なく雷が降ってくるのはさすがにつらいですね』
『何か対抗策を立てたいのですが、信号操作に邪魔をされて技を打つ前に雷を受けてしまっていますね。氷のガードを作れないため、全力で回避をするしかないみたいです』
『信号操作を受けてなお回避できるスペックはさすがですが、ちょっと何もできてないですね』
『雷の直撃で豪雪地帯の地面が破壊されてしまっているので、このままですと速度をさらに落とされます。彼は自分のスピードの低さを凍りついた地面を使うことで補助しています。普段の彼はスピードは平均以下なんですよ』
『ついに攻撃がヒットしました! ダウンこそしませんが、しゃがみこんでしまっています。どんどん雷がヒットします。これはダウンを取るのではないでしょうか?』
『しかし、しゃがみ方が不自然ですね。両かかとをあわせてつま先を開いて、つま先立ちしてますよ』
『あれはいわゆる雷しゃがみですね。雷が体に蓄積しないようにできる有名な雷の回避方法です』
『そしてそのまま永久凍土で地面を凍りつかせてフィールドを作り直しました』
『さすが豊本選手。建て直しがとてつもなくうまい』
『そのまま、範囲冷気をフィールドに発動! 山本選手も大きく動きが鈍りました』
『そこをついて絶対零度を発動! 水属性の技ですが、気体、液体、固体を自由にできる技です。これで積乱雲を固体化させて無効にしました。な、なんと雷も固体化しました。その雷を氷嵐に乗せて連続で発射します!』
『雷を固体化できるほどの威力がでるとは。1回戦であれだけの死闘を演じたとは思えませんね』
『一部かヒット! 手や足にも当たって負傷しました』
カーン!
『ここで第2ラウンド終了。豊本選手、ダウンこそ奪えませんでしたが、防戦一方からの見事な反撃でした!』




