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魔法の才能  作者: 35
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準決勝第2試合 初物

『さて、準決勝第2試合を行います。選手入場を行います』


『青舞台より選手入場です。3年連続ベスト8を果たした最強世代と名高い3年生世代も残るは彼1人。中田選手との延長戦を粘って制して2年連続ベスト4進出。この試合を勝利して初の決勝進出を狙います。豊本明治選手、リングインです』


『赤舞台より選手入場です。最強世代の1人馬場選手を破ってベスト8に進出し、1回戦では大会史上最速の7秒で実力者の若森選手を瞬殺しました。いまだ謎だらけのダークホース。2年連続予選すら通過できなかった彼がごぼう抜きの優勝へまっしぐらです! 山本望選手、リングインです』


『今回は主審が原主審、青サイドに片岡副審、赤サイドに村田副審です』


『さて、宍戸さん。山本選手についてはいかがですか?』

『雷属性であり、スピードに圧倒的な自信を持っていることは分かります。地区予選でもまったくのノーマークで、情報は少なめですね。

Dブロックには豊本選手と馬場選手がいて、どちらが通過するかが注目されていました。それがまさかの馬場選手の敗北で彼がワイルドカード通過になったんですね』


『豊本選手は予選会では山本選手に判定勝ちしていますが、今回は豊本選手の消耗がかなり激しいということもありますし、攻撃力の高い豊本選手からダウンをとられていないことから、防御もうまいんでしょう』


『逆に豊本選手は速攻を狙いますか?』

『いえ、速攻を狙うことは読まれる可能性が高いですから、うかつにはできないでしょう。相手がほとんど知っている選手ならともかく、1回対戦経験があるとはいえ情報の少ない相手を力ずくで倒せるとしたら、それは相当の実力差が無ければやらないはずです。ですが、1回とはいえ戦ったことがあるのは幸いですね。第1種魔法使いの中でも屈指の勉強家の豊本選手ですから、対策を立てているでしょう。少なくとも瞬殺は無いと思われます』


『ありがとうございます。しかし、仮に山本選手が勝利すると史上初の初出場同士の決勝戦になりますし、豊本選手が通過しても史上初の同学校の決勝戦になります』

『おや、初出場はともかく、同学校の決勝も初ですか?』

『これが意外とないんですよ。今回は兼田選手と山本選手のおかげで初づくしの大会となりました』

『大本命が負けてしまうのも、トーナメントの醍醐味ではありますね』


『では、まもなく試合開始です!』


『ラウンド1 ファイト!』






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