準決勝第1試合終了後 システム説明と審議
『兼田選手の最後の技が見事ヒットし松本選手がダウンしたわけですが、最後は何があったんでしょうか?』
『画面にも出ませんね……審議が行われています』
フィールドの上部に設置されたオーロラビジョンに『審議中』の、文字が出ている。
実況席にいる3人の前には小型のテレビがついていて、そちらにも全く同じ表示がされている。
魔法は大体技は限られるが、使用者によって見た目が異なるため、一見してその技と察するのは難しい。
フィールドには危険な魔法が使われていないか確認するために、魔法名を自動的に読み取る機械がついており、使用された魔法はオーロラビジョンに名前が出て審判に分かるようになっている。
その上で、危険な技や禁止技が使われた場合は反則になる。
それを実況席にも繋ぐことで、分かりにくい魔法や見慣れない魔法が使われても実況解説がスムーズになるように応用している。
しかし、今回の沙理が使った魔法の名前が出なかったため、決着をつけた技が分からず審議になっているのだ。
『審議が長いですね』
『そもそも技がわからないのでは、危険な技か、禁止技かも分かりませんからね。分からないというのは前代未聞ですよ』
『これだけ技が判明するようになって、まだ不明な技がまだあるとは……、闇魔法はまだまだ謎が多いですね』
『会場の皆様、お待たせしました。審議の結果兼田選手の、技は禁止技、危険技には該当しない技である【乱数復讐】にあたるということで兼田選手が決勝進出となります』
『決着がつきました。兼田選手が初出場で決勝進出です。乱数復讐とはどのような技ですか?』
『いわゆるカウンター技です。復讐復習と異なるのは、自分が受けたダメージを利用するのではなく、相手の攻撃を利用して返す技です』
『こちらの技の方が一般的なカウンターに近いですね』
『通常のカウンターは相手の攻撃をかわしますが、これはあえて受けることにポイントがあります。相手の攻撃を受けて、それを本来受けるダメージを2倍から5倍にして返します』
『強い技ですね』
『しかし威力がランダムならば、対象もランダムなので自分にダメージが来る場合もあります。最悪の場合は自分に本来受けるダメージの5倍が来かねないです』
『そんなに悪くない技に見えますが。最後の一か八かに使えそうでは? なぜ技名が出なかったのでしょう?』
『使うなら試合終盤となりますが、この技を使わねばならないくらい押されている状況で、相手の攻撃を受けるのはかなりリスクがあり、そのままKOされることも多いです。ならば、別の返し技の方が使いやすいため、使用者がほぼいないに等しいんです。表示がなかったのも、使用者の少なさに加えて、何をしたかが分かりにくいこともあるでしょう』
『なるほど、今回は乱数復讐がうまく決まったのですね。ありがとうございました。少し時間をおいて、準決勝第2試合とします。3ラウンド2分37秒。兼田選手KO勝利です』
今回の魔法の技がわかるシステムは考えてあったんですが、書きどころがなくて書けませんでした。
後付け設定みたいになりすみません。




