第1ラウンド ガード不能
『さて、松本選手の水知世界が適用されフィールド全体が水浸しになりました。やはり兼田選手はフィールドを適用しません。さて宍戸さん、改めていかがでしょう』
『唯一差がある可能性はモチベーションの問題なんですよ。優勝候補である井上選手を倒して勢いにのる金田選手に対し、自分が絶対倒したかった井上選手を倒されてしまった松本選手では、モチベーションの違いがあるかもしれないです。松本選手の1回戦の勝利も鮮やかなものでしたから本来なら勢いはつくんですが、そこを松本選手が切り替えられているかですね』
『なるほど、松本選手も井上選手と戦うつもりで準備などをされていたでしょうから、その点でも不利な可能性はありますね』
『ただ、攻撃力が強いタイプとしては傾向は似てますから多少応用は利くでしょう』
『さっそく松本選手超水圧砲を撃って攻撃します。これはうまくかわしています。松本選手かなり距離を置いていますね』
『あの井上選手を一撃で静めたあの技は危険すぎますからね。回避は難しくないでしょうが、当たったら終わりです』
『兼田選手が距離をとっている松本選手に対して両手を左右に広げて何か技をうとうとしてますね』
『あの構えは? 松本選手防御姿勢に入る!』
『破壊闇線です! 松本選手全力の防御だ。水泡障壁です』
『とんでも無い破壊力です! 松本選手側のフィールドが半壊しました。松本選手ぎりぎりこらえましたが、水泡がすべてなくなりました』
『あれを学生が使ってはいけないでしょう……。威力も反動も桁違いすぎて使用者が少ないんですよ。そもそもかなりの魔力を持ってないと使用したら本人がダウンしてしまうんですよ』
『松本選手が全力で守備に回ったのはさすがのセンスですね。受け流そうとか、相殺しようとか考えていたらそれで試合終了でしたよ』
『いや、ひざをついた! ダウン判定です。ほぼ受けきったにもかかわらずダウンまで持ち込まれました。すぐに立ち上がりましたが、なんということでしょう。来るとわかっていて回避することができないなどとんでもない技です』
『いわゆるガード不能技ですね。しかしさすがに攻撃した兼田選手も少し反動を受けていますね』
『そこに超水圧砲で攻め込みます。回避しきれず兼田選手にあたりますが、ダウンしませんね』
『超水圧砲は当たれば簡単に相手を一発KOできる技のはずですが……。吸収でもしているんでしょうか』
『第1ラウンド終了です。兼田選手がダウンを1回奪いました』




