1回戦第4試合 因縁
特に何も変わってません。
『さて、第4試合を準備してますが宍戸さん。この試合も注目ですね』
『3年間連続で同じ組み合わせになるとはなかなか珍しいですね』
『新人戦は中田選手が勝利。昨年の大会は豊本選手が勝利。お互いがお互いをベスト4を阻むライバルがまた今年も初戦に激突です! 今年で決着をつけにかかります。では試合開始です』
『青舞台より選手入場です。火属性変則型の煙属性という珍しい属性。変幻自在に形を変えるファイトスタイルは火属性とは思えないほど守備がうまく対処が困難です。中田勝男選手、リングインです』
『赤舞台より選手入場です。水属性変則型の氷属性の中田選手同様珍しい属性。攻撃重視の破壊力満点な氷技は相手の相性をもろともしない。豊本明治選手、リングインです』
『今回は主審は片岡主審、青サイドに村田副審、赤サイドにアンダーソン副審です』
『さて、菊地さんは変則型との対戦経験はあられますか?』
『ありますよ。ただ、変則型は全く同じ魔法使いはいないんです。煙属性でも攻撃力があったり、氷属性でも守備力重視のタイプがあったりします。2人とも毎年のように新しい技を覚えて安定した成績を残してきましたから今年も楽しみです』
『ありがとうございます。因縁のライバルの戦いについに決着がつきます』
「秋ちゃん。じゃあやって来るよ。見ててほしいじゃない」
ずっと秋大は観客席で試合を見ていたが、明治の試合だけはセコンドに来ていた。
この件で沙理には、かなり嫉妬されて地味に秋大は傷ついている。物理的に。
沙理は大丈夫だと思っていると言うと、今度は明治が不機嫌になった。
次の試合は全部見に行こうと誓いました。
「勝てそうか?」
「この試合は中田くんとの決着をつける試合だから勝ち負けはいいんだ。ただ山本さんとの試合を考えるとあまりダメージはもらいたくないじゃない」
次に当たる中田がほぼ無傷で勝っていることを考えると、長期戦にはしたくなかった。
それは中田も一緒であろうから早期決着の可能性があった。
「まぁ見ててよ。今年こそは東魔法学校から優勝者を出して見せるから!」
前回までの9大会は初代チャンプを含め2、3、4、6大会と5回は東魔法学校から排出している。他は関西、九州から1回ずつ、名古屋はここ2回井上が優勝して東魔法学校以外初の連覇と複数回優勝を果たしている。東魔法学校は全国一の魔法学校と言われながら、ここ3大会優勝がないため、2人が決勝にきた今大会の期待は大きい。
ちなみに初代から3連覇した東魔法学校の生徒が、史上唯一の3連覇を果たしている。そもそも連覇自体が井上で2人目の快挙なのである。
「僕とさーちゃんで決勝になるのが1番いいね。最後に本気で戦ってみたいじゃない」
「まぁ、がんばって来い!」
強くうなづいて試合に明治は試合に向かった。
『ラウンド1、ファイト』




