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魔法の才能  作者: 35
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閑話休題 聡美の第2種魔法使い訓練勉強

「はぁ……はぁ……」

聡美は第2種魔法使い達の耐性訓練に参加している。

今日参加しているのは、低酸素室でのランニングであり、いわゆる低酸素運動である。

低酸素運動は簡単に言うと『より多くの酸素を取り入れる身体をつくる』ための

トレーニングである。

心肺機能や持久力をあげる効果があり、どの属性にも必修に近いトレーニングになる。

人間の身体は賢く、経験する事で物事を同じように脳・体・精神は記憶し、適応力を得る。

酸素が少なければ、きちんと酸素を取り入れるためにヘモグロビンが頑張る。これにより酸素運搬能力か上がり、平常な場所でのパフォーマンスも上がるものである。


『1着! 飯田聡美!』

この訓練は危険が伴うため常に監視がつき、危ないと思えばすぐに止めるし、ギブアップも認められている。

そこで最後まで残った1人が1位というわけだ。


第1種魔法使いである彼女は元々心肺機能や持久力は高く、普段からきちんと鍛えているのだから、こういったトレーニングには本来参加の必要はない。

そんな彼女がこのトレーニングに参加した理由は2つある。


1つは知識だけでなく、実際に第2種魔法使いが何をしているのか体験しておきたかったこと。

他にも、大荒れの海でのスイミング(水属性)、強風吹き荒れる中での綱渡り(風属性)、致死ギリギリの電流感電(雷属性)、生き埋め体験(土属性)などいろいろ参加し1位となった。

もちろん全て施設で行うので危険はない。

雷属性もきちんと教官から耐性魔法をかけられています。


もう1つの理由は聡美自身がいろんな耐性をつけたかったからだ。

今回の第1種M-1グランプリ予選において、仙台魔法学校で実力者であった馬場がほぼ無名の山本に破れた。

決勝に上がってくる相手は名の知れた実力者が多いが、その予選では癖のある選手が意外と出てくる。

特に明治のような3年連続出場なるか? という選手がいると対策を立てられたりあるいは完全にその選手を倒すためだけの選手すらいる。

有名な選手を倒せれば決勝に行けなかったとしても名前を売ることができる。今回の山本がそうかは分からないが、決勝に上がってきたことから実力はあるのだろう。

聡美はそういった予想外を無くすために第2種のトレーニングをやることにしたのである。


いざ自分の不利な展開になった時に盛り返すまで粘ることができなければ絶対に勝機はない。

自らの身体能力や耐性の強化。最終的に信頼できるのは我が身である。


「やっぱり飯田さんは凄いですね」

「あの人火属性でしょ。何で水属性の私がスイミングで負けるのかしら」 

「第1種魔法使いを誤解してた。皆努力してるんだな」


他の1年生が聡美を遠巻きに噂する。

第2種魔法使いの訓練を第1種魔法使いがやる場合は、第1種魔法使いは魔法を完全に封じる『魔封石』を装着する。

魔封石は警察官も使用する腕輪型の道具である。

第1種魔法使いの犯罪を押さえるために作られたもので、つけられたら自分では外せない。

完全な魔封石は警察官以外が所持を許されていないので、今回使用されているのは半魔封石である。

半魔封石は主に第1種魔法使いのトレーニングに使用するもので使用者は簡単に着脱できる。

半魔封石も着脱自由以外は完全に魔法を封じる効果は同じであり、トレーニング時は第1種魔法使いも第2種魔法使いも自らの身体能力以外は同条件である。

むしろ、トレーニング慣れしている第2種魔法使いの方が有利である。

そんな中での聡美の圧倒的勝利。聡美は努力の天才でもあった。


聡美は第2種魔法使いにも尊敬されるようになったのだが、知らぬは本人ばかりであった。良くも悪くも彼女は前しか見えないタイプだった。

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